紅麹サプリ報道と冤罪の問題

紅麹を使った小林製薬のサプリメントで「健康被害」が出たとされた「問題」ですが、未だに、何がそれを「誘発」したのか、明らかになっていません。

そもそも、それが本当に「健康被害」を誘発したのかがわかっていません。

それであるのに、マスメディアは、この「問題」が発覚して以降、小林製薬を悪と決めつけ、その追及に余念がありません。

本日の朝日新聞は「報告漏れ さらに11件 小林製薬『紅麹』巡る死亡例」の見出しのもと、記事にしています。

記事では、小林製薬側から厚生労働省に新たに報告された、同社に寄せられた相談のうち、死亡した家族を持つ11例について書いています。

同社が、今月から始める被害補償にあたり、同社に寄せられた相談データを再点検する過程で見つけたものだそうです。

本記事の見出しを見た人は、小林製薬の紅麹サプリメントを摂取した人から、新たに11人の死亡例が見つかったと勘違いしてしまうでしょう。

現在の時点で、同社のサプリと死亡が確実に関連付けされたケースは1件もありません。

記事から11件の内訳を見てみましょう。箇条書きにすると次のようになります。

  • 5件:同社の紅麹サプリの摂取なし
  • 2件:同社の紅麹サプリの摂取精査中
  • 4件:詳細調査を医師などへ回す予定

またしても、同社のサプリの摂取がない例が11件中5件です。同社に相談を寄せた人は、それも確認せずに、同社へ相談したことになります。いったい、何を相談したのでしょう。

また、2件も、紅麹サプリを本当に摂取したか、精査中ということです。それを摂取したことで相談をしたのであれば、あとで「精査」する必要がないと思います。ヘンな話ですね。

残りの4件は、死亡と紅麹サプリの因果関係を医師などに調べてもらっているのでしょう。

冒頭で書いたように、今になってなお、紅麹サプリに含まれるどの成分が、それを摂取した人を死亡させるほどの悪影響を起こしたのか、わかっていません。

それがわからないのであれば、調査を依頼された医師も、因果関係を見極めるのは難しいのではありませんか?

これが殺人事件だった場合、マスメディアは同じように報じますか?

殺人事件が起き、ひとりの容疑者が捜査線上に浮かんだとしましょう。事件を捜査する警察が、確かな証拠も持たないまま、その容疑者が犯人だと決めつけ、容疑者に動機や証拠を迫るのに似ています。

まだ容疑が固まらない段階で、マスメディアが容疑者を犯人と決めつけて報道することはありますか?

同じことを、小林製薬の紅麹サプリではしています。

紅麹サプリを摂取したことがなく死亡しているのに、「健康被害」を受けて死亡したとして、同社に相談をする人が、これまでに半数以上います。

マスメディアには「冤罪事件」を報道する資格がないように感じます。