レンズ交換式カメラ用レンズの話です。
私はフィルム一眼レフカメラの時代からカメラに接しています。フィルム時代は、ヤシカのContax RTSと、その後継機RTS II、あとこれは電池を使わずに使えるカメラということで、ヤシカ FX-3 Super2000を使いました。

今も、Contax RTS IIとヤシカ FX-3 Super2000は手元にあり、使える状態です。Contax RTSだけは、デジタル一眼レフカメラを購入するとき、購入資金にするため、下取りに出してしまいました。下取りに出さなければ良かったと考えています。
これらのカメラに揃えたレンズはすべて単焦点レンズです。
私がContax RTSに決めたのは、ヤシカ・コンタックス用のカール・ツァイスのレンズが使えることでした。私は、焦点距離が35ミリ・50ミリ・85ミリ・200ミリの4本を揃えました。
今手元に残っているのは、プラナー50ミリF1.4の1本だけです。

時代は移り、今はキヤノンのミラーレス一眼カメラ、EOS RPを使っています。レンズは、RF28㎜ F2.8 STMが1本のみです。

キヤノンのRFマウント用レンズとして、「RF45㎜ F1.2 STM」が発売されました。本レンズについては本コーナーで一度紹介しています。
私が本レンズに関心を持つ理由のひとつは焦点距離です。私は、ヤシカ・コンタックス用レンズとして、プラナー50ミリ F1.4を1本だけ残していることからも想像してもらえるように、50ミリという焦点距離が好きです。
キヤノンから発売になったばかりのRF45ミリに興味を持つのも、その焦点距離に近いことがあります。
もうひとつの理由は値段です。現在は、カメラボディや交換レンズの値段が高騰しています。そんな中にあり、この45ミリは6万円未満で、高騰している中にあっては手頃な価格帯に感じます。
そのほかに、本レンズに興味を持つことがあります。そのことは、本レンズを前回本コーナーで取り上げた時にも書いたように、最新のレンズでありながら、オールドレンズのように、「レンズの味」のようなものを味わえそうなことです。
昨日、本レンズを開発した人の話を紹介する記事を見つけました。次の記事がそうです。
本記事は、数日前から使い始めたばかりのGoogleニュースのリンクで知りました。
本記事には、本レンズの初期構想と製品開発を担当された萩原泰明氏と、高額設計を担当された阿部夏来氏が、本レンズを、メーカー側の視点で語っています。
私はこれを読み、大きな気づきを得ました。それは、阿部氏が語る次の部分です。
デジタルレンズオプチマイザ(DLO)をオンにすると、ピント面の解像度が向上します。逆にオフにすることで、ソフトフォーカス効果が得られます。「周辺光量補正」をOFFにすると、レンズ本来の周辺光量落ちを楽しむことも可能です。デフォルトだとONになっていますね。
これを読んだあと、私が唯一使うRF28ミリを、上で語られているように設定しました。いずれも、ONにしてありました。それをOFFにしたということです。
すると、解像度が和らぎ、画面の四隅の光量が不足する周辺減光によって味わいが増したようになったように感じます。
私は、デジタル写真にありがちなカチッとした描写よりも、フィルムで撮ったような、少し緩い感じが好みです。いいことを、メーカーの開発者から聞けたように感じます。
今回の設定変更を経て、私はRF28ミリを、四角四面に使うのではなく、遊び心を交えて使うことを考えました。
EOS RPは、35ミリフィルム(135フィルム)の1コマに近い35ミリフルサイズの撮像素子が搭載されたカメラです。RPは、35ミリフルサイズを基本として、APS-Cサイズや、スクエア、4:3、16:9のアスペクト比にしても撮ることもできるようになっています。
キヤノンの場合は、APS-Cにすると、35ミリフルサイズの1/1.6サイズになります。焦点距離でいえば、28ミリを1.6倍した44.8ミリ相当です。
この44.8ミリというのが、本更新で取り上げているRF45ミリとほぼ同じであることがわかります。
ということで、RF28ミリを使いながら、APS-Cにして、45ミリ相当のレンズとして使うのもおもしろそうだと考えています。
今後は、スクエアやほかのサイズでも愉しんでみることにしましょう。キリッとしすぎない描写と周辺光量落ちを「合わせ技」として。
