楽しみつつ迷う

どんなことでも、迷い始めると、出口が見つかりにくくなります。一度はここが出口だと思っていても、別の出口が眼に入り、そっちのほうが良さそうに見えると、どの出口が良いのかわからなくなることがあります。

写真そのものよりも、写真を撮るためのカメラ機材選びに迷い、いつまでたっても自分に合う機材を決められない人もいるでしょう。

私はカメラ機材選びでは迷うことがないです。それは昔からです。一旦そのカメラを使い始めると、目移りせずに使い続けます。

デジタル時代の今も、もっと高価なカメラであれば写真の写りが良くなるかもしれないと心の片隅では思いつつ、手元にあるカメラを使って写真撮影を毎日楽しんでいます。

今、私の心を迷わせているのは、本コーナーで何度となく書く、マイクです。私の場合は、今使っているマイクのほかに新しいマイクに目が移っているのではなく、自分が持っているマイクのどちらがより良いのかで迷っています。

私が比較しているのは、14年前に購入したベリンガーUltravoice XM8500というマイクと、今年になって購入したCLASSIC PROのCM11の二本です。

ベリンガーのダイナミックマイク XM8500
CLASSIC PRO CM11

XM8500はダイナミックマイクで、CM11はコンデンサーマイクです。どちらも高価なマイクではありません。XM8500が3000円弱、CM11が5000円強でした。

私は、本コーナーを更新すると、冒頭部分を音訳し、マイクとレコーダーで自分の声を録音する習慣です。私は、そのために使うマイクで悩んでいるのです。

ほかの人からすれば、そんなことで悩むことはなかろう。どちらで録っても、自分の声を録るだけなのだから、と思われてしまいそうです。

たしかにそうです。それでもこれが私の趣味だから、自分で好き勝手に迷っているのです。迷うことも趣味の範疇に入っているといえましょう。

カメラ選びで迷う人も、迷いつつ、迷う自分を楽しんでいるのかもしれません。それに通じる「楽しみ」です。

今朝、二本のマイクで録った音を聴き比べました。素人の私が聴いても、コンデンサーマイクとダイナミックマイクでは、録れる音の違いがわかります。

ひと言でいうと、ダイナミックで録った声は装飾がない声、コンデンサーマイクは多少の装飾性を感じます。どちらが好みかは、人によって違うでしょう。私はそのときどきで好みが変わるので、面倒くさいことになります。

ダイナミックマイクはコンデンサーマイクに比べて感度が低いので、口を開け閉めするときに口から発する雑音を拾いにくいように感じます。

その一方で、コンデンサーマイクで録った、少しだけ煌(きら)びやかな感じも捨てがたいです。

今朝は、一度ダイナミックマイクで録ったあと、もう一度そのマイクで声を録ってみました。二度同じことをしたのは、口とマイクの距離、マイクの角度を変えることで、録れる音に違いがあるのか確かめるためです。

今のところの結論が出ました。

マイクはダイナミックマイクを使います。マイクは手で持ち、顎のあたりで固定します。マイクの角度は、ほぼ上に向けた状態でつかいます。このように使うのが、自分の声を録るのには一番良さそうに感じました。

そのようにして録った自分の声を音声ファイル(MP3)にして下に埋め込んでおきます。

自サイト「もしも存命であれば今年103歳だった水木しげる 」途中まで

こうして、一旦は使うマイクはダイナミックマイクのXM8500に落ち着き、使い方も大体決まりました。しかし、すぐにまた、これに迷いが出ないとも限りません。

そうなったらそうなったで、また、迷うことを楽しむことにします。