キヤノンからRF45mm F1.2 STMという、価格的には押さえられた単焦点レンズ発売の発表がありました。今月下旬の発売予定で、すでに予約を受け付けている店舗があります。
私が使っているのもキヤノンRFマウントの EOS RPです。しかも、私がもっとも好きな焦点距離の50ミリに近い45ミリということで、個人的にも関心を持っています。
今回のレンズで注目されるのは、開放の絞りがf/1.2であることでしょう。この数字が小さいほど、フォーカスの合ったところ以外がボケた写真が得られます。
ただ、個人的には、それほどの大口径を活かせる場面が思いつきません。
私がフィルム一眼レフカメラの時代から使い、もっとも気に入っているレンズが、ヤシカ・コンタックス用カール・ツァイス プラナー50ミリ F1.4であることは、本コーナーで繰り返し書くとおりです。
今はそのプラナーを、マウントアダプタを介して、EOS RPで使っています。

プラナー50ミリの開放絞りはf/1.4です。しかし、私はフィルムの時代から、絞りを開放で撮ることはごく希でした。EOS RPで使う今も、通常はf/4ぐらいにしたときの描写を好みます。
レンズは、被写体に近づくほど、フォーカスの合っているところ以外のボケが強くなります。
実際に使ってみればわかってもらえます。
今朝も私は、実が落ちて、葉が数枚残った柿の枝を、下から見上げるようにして撮りました。その時のF値はf/4です。このF値でも、枝と葉以外の背景はボケています。

この写真は、それを見てすぐにシャッターを切りました。別に難しいことは考えていません。撮りたいから撮っただけです。
結局のところ、その人が気になったものにカメラを向け、シャッターを切ることで残るの一枚の写真です。何に気持ちが動いたかが一番のポイントになります。
開放絞りのf/1.4にしたらもっとボケるでしょうが、それを撮った時以上のボケが必要だとは思いませんでした。
背景が完全にボケてしまったら、背景が持つ意味がなくなってしまいます。
今月下旬に発売が予定されているRF45mm F1.2 STMは、開放絞りがF1.2です。
このレンズが発売されたら、いち早く手に入れた人が撮ったf/1.2の写真がネットにも上がってくるでしょう。ボケが好きな人は、そのレンズのf/1.2だけを使った写真ばかり撮るかもしれません。
最高速度が200キロ出る車を使う人が、その速度限界の速度で走ることがないように、開放絞りがF1.2のレンズを使いながら、それをいつも使うわけではありません。
その性能を持つことが約束されているレンズを使うことに安心感を持つ人がいることは理解しています。
発売前に、本レンズについて語る動画がYouTubeにあり、それを見ました。
その人の良い意味での想像が含まれているのか、本レンズには、現代にありながら、オールドレンズに近い性能にしているのではと話されています。
現代のレンズは、くっきりとした写りが求められ、絞りを変えても、撮れる写真が変わらないのが良いとされています。それに対し、キヤノンから間もなく発売されるRF45mm F1.2 STMは、絞りを変えることで、描写が変わる、オールドレンズのような味づけたされているのではと語っています。
その話を聴き、私は興味を持ちました。
私は半世紀近く使っているオールドレンズのプラナー50ミリを気に入って使っているので、キヤノンの新レンズをすぐに欲しいというわけではありません。
発売からある程度時間が経ち、中古市場に出回るようになったら、手に入れることがあるかもしれないとだけ書いておきます。
