日経新聞土曜版「NIKKEI プラス1」に、「カラダづくり」というコーナーがあります。健康に関する話題を取りあげるコーナーです。
この土曜日、そのコーナーが取りあげたのは「背中の痛み」です。
背中というのは、人間の身体の中で最も広い部位です。そして、そこが痛む原因が、実は多岐にわたることが書かれています。
まずはじめに、国内外の調査によると、一生涯のうちに、8割ぐらいの人が強い背中の痛みを経験するとされています。この中には、何が重い物を持ち上げたり、無理な体勢をとったことで背中の筋肉などを痛めた人も多く含まれるでしょう。
実は私も、ある時期、それに悩まされました。今はその痛みは起きません。
それが起きた頃、私は背中の違和感と共に、胸のつかえを感じました。その頃のことを思い出すと、はじめに胸がつかえるような感覚がし、それに関連して、背中が凝るというか、張るような感じがしました。
何か物を食べても、食べた物がつかえるような感覚もありました。
その症状が続いたので、とりあえず、内科を受診しました。私は医師に自分の症状を話し、バリウムを飲んで、レントゲンを撮ってもらいました。
疾患は何も見つかりませんでした。
医院を受診したあとも、自分が感じる違和感が解消されることはありませんでした。
あとになって、医学には門外漢の私が、その頃の違和感の原因に思い当たりました。
その違和感が出た頃、私はあるものを継続して使っていました。それは、絵を描くための絵具です。当時は、顔料や染料をアクリル樹脂で練ったアクリル絵具を使っていました。
その絵具は水で溶いて使え、乾きが速い性質を持ちます。
使う絵具をアクリル絵具から油絵具に換えてからは、背中の違和感や、喉のつかえのような感覚は一度も起きていません。
絵具に含まれるアクリル樹脂に、私の体がアレルギーのような症状を起こし、体の反応となって現れたのでは、と素人なりに考えています。
油絵具の溶材にも、樹脂を使うものがあります。しかし、それらを使って絵を描いていても、アクリル絵具を使って描いた頃のような違和感は起きていません。
私の体験はこれぐらいにしておきましょう。
一刻を争う背中の痛みには、大動脈解離、心筋梗塞、急性膵炎があると書かれています。これが起きると、冷や汗をかくような激しい痛みが続くそうですから、救急車を呼ぶなど、緊急に対処する必要があるそうです。
救急車といえば、数日前の朝日新聞に、60代のある男性の話が載っていました。
その男性は茨城県つくば市かその周辺の人で、東京の品川駅構内で転倒するなどして、おそらくは横向きに倒れ、どちらかの肩を殴打したそうです。
痛い思いをしたのでしょうが、立って歩けたので、そのまま電車に乗り、自宅を目指したそうです。ところが、最寄り駅に着く頃には痛みが増し、降りた駅のホームに座ると、そこから動けなくなったそうです。
不安に駆られた男性は、そこから救急車を呼び、大病院へ搬送されます。
そのあと、男性には意外な展開が待っていました。
病院で男性を診断した医師は、はじめは手術を考えたものの、結局は手術が必要ないとの結論を出します。
昨今は、安易に救急車を呼ぶケースが全国で増大しています。中には、緊急性のないケースもあります。それでも、救急車を呼んだら、その分の経費がかさみます。
それに対処するため、茨城県は県単位で初めて、必要がないのに救急車を呼んだ人からは、それ相当の経費を負担してもらう規則を作り、実施を始めました。
肩の激痛で大病院へ搬送された60代の男性は、結果的には、救急車を要請する必要がなかったとされ、それ相当の額を請求されました。
それを数字を見て、私はビックリしました。「770万円」とされたからです。いくら何でも、これほどの請求をされなければならないのだろうか、と。朝日の記事でも、「過大な請求」とあったように記憶します。
そのあとで、私が数字を見間違えていたことに気がつきました。私の間違いを指摘したのは、2000年に亡くなった私の姉の夫、義兄です。
結局は私の早とちりでした。男性が請求されたのは「7700円」でした。7700円でも、人によっては「過大」と感じ、朝日も記事で「過大」と報じるのでしょう。
60代男性のケースは、転倒するかして起きた痛みなので、原因が自分でもわります。
一方、背中の痛みの原因は多岐にわたり、ときには、診断をする医師でも、特定に時間がかかることがあるでしょう。
医師には、次のような症状があれば、それを伝えると良いと書かれています。
ふらつき 歩行がつらい 足のしびれ 脱力
上のような症状は、背中の痛み以外でも起きそうです。ますます、その痛みが何から来ているのかを素人が判断するのは難しく感じます。
だから、不安を感じたら、専門家に相談するよりほかありません。
ただ、慌てて救急車を呼んだりし、大病院へ搬送され、そこで、救急車を呼ぶ必要がなかったことがわかると、茨城県では、金銭的な痛みを感じることになるので、気をつけたいところです。
ほかの都道府県でも、市区町村単位でそのような決まりを作っているところがあるようですので、救急車を呼ぶ前に、確認するといいでしょう。
私が救急車に乗せられたのは、一度だけです。2004年8月末、急坂を自転車で走行中、おそらくは転倒し、頭部を道路に強く打つか、あるいは、頭部を激しく振動させたことが原因で、急性硬膜下血腫を起こしたことによってです。
意識を失った私は、緊急の手術を受けたあと、一週間か10日ほど経ってから意識が戻りました。
私の体には、頭部も含め、打撲した痕はありませんでした。自転車も壊れるようなことはなく、今も、同じ自転車を使い続けています。
救急車はよく見かけます。私は二度と、その車に乗らずに済むよう願っています。
