静止画も動画も時代はAI

今さらですが、人工知能(AI)の進化は凄まじいようです。

今朝、YouTubeで次の動画を見て、本サイトで紹介しました。

Google が写真撮影を時代遅れにした (Nano Banana)

本動画を配信した人は、彼の言葉によれば、20年間、主に広告分野(?)で写真を撮る仕事をしてきたようです。

その分野で働いたことがないのでわかりませんが、一枚の広告写真が出来上がるまでには、多くのスタッフの手が入っているものと思います。

まずは、広告したい商品やサービスに合わせた広告写真をどのようなものにするか、話し合いがもたれるでしょう。だいたいのコンセプトが決まったら、次は、デザイナーに具体的な絵コンテのようなものを描いてもらう必要があります。

それが決まったら、広告写真家の出番です。

デザイナーが思い描いたイメージを具体的な写真にするため、撮影場所やモデルを決めて撮影します。撮影には、モデルのメイクや髪型をセットするスタッフが必要です。

その場に相応しい衣装は、専門の係に頼らなければなりません。

それが、雨の降る夜の街が舞台だったりすれば、ライティングも難しくなるでしょう。雨で衣装が濡れたりしないよう気をつかい、雨で髪型が崩れたり、メイクが落ちることがないよう、注意をする必要があります。

そのようにして撮影した写真を広告の依頼主に見せ、気に入ってもらえたらいいですが、新たな注文を出されたら、また、撮り直さなければなりません。

こんなふうに、一枚の写真を納品するまでの過程を想像すると、気が遠くなります。

そのようなことが、AIの急速な進化により、必要なくなる未来がすぐ目の前まで迫っていることを動画は伝えています。

基本的なコンセプトが決まったら、話は早いです。

イメージする人物のモデルと衣装、背景の写真を用意し、AIに読み込ませ、学習させるだけです。

それらの素材をAIが短時間で「料理」し、その結果を提示してくれます。気に入らない部分があれば、どこをどうして欲しいか指示するだけです。何度それを繰り返しても、AIは文句をいいません。

こんなことが現実になると、本当に、広告写真を撮って生活してきた人は、仕事を失うことになりそうです。

ここで鍵になるのは、素材を使ってひとつのイメージ図を描く能力です。その能力に他者と違う物を持っていれば、それだけで、他者と勝負ができそうです。

AIを使った創作は、静止画に限ったことではありません。次の動画もYouTubeにあり、本サイトで紹介しました。

静止画からサウンドと音楽付きの動画を作成する方法

本動画は、個人が趣味で動画を作る様子を紹介しています。

写真を素材として、その写真が動きのある動画に変換される様子を見せてくれています。

驚くのは、写真に写っていない部分もリアルな動画にしてくれていることです。

たとえば、本動画のサムネールは、本動画の配信者が写った写真です。この一枚の静止画から、この男性がカメラに向かって右手を振るように指示すると、写真に写っていない男性の右手が、実にリアルに手を振る動画に変換されています。

しかも、男性がやや下を向くと、男性の頭部が動画に写っています。どうしてそんなことが可能なのか、頭を抱えてしまいそうになります。

ほかにも、男性を生む前の若い母親が、海辺に立っている写真が動画になっています。彼女の髪やワンピースが風になびく様子も実にリアルです。

ここまでAIが使えるのなら、アニメーションも、キャラクターの素材を用意し、動きを指示するだけで作れてしまうような気がしないでもありません。

AIの進化は、それが始まったら、とどまることはないでしょう。そして、進化のスピードはますます高速化されるだけです。一年と経たないうちに、今までは考えられなかったような動画が、AIによって簡単に作れる時代になってしまうかもしれません。

そうなってしまった場合、現在、YouTubeで動画を配信し、収益を得ているような人も、それがままならなくなってしまうように思います。

ここでもポイントは、何を動画で表現するかというアイデアのあるなしです。

個人的には、小説をテレビ局がドラマ化したものが気に入らないので、自分がイメージするとおりの映像を、AIで創ってみたいです。

小説のドラマ化について書いたときに書いたように、私はできるだけ、原作のイメージをそのまま映像化を狙うでしょう。

そのために、人間に必要以上に「演技」をさせず、手のアップや影の動きなどだけで、作品世界を映像化することをイメージしたりします。

AIによる静止画や動画の制作が実用化された場合、影響を受けるのは、「演技」をする生身の俳優であるかもしれません。また、撮影機材や照明機材、録音機材、編集機材を扱うメーカーや人も、痛手を受けるのではないかと想像します。

私はそれを仕事にするつもりはありません。あくまでも、個人の趣味として、AIと付き合っていくことになるでしょう。