松本清張(1909~1992)の長編小説を読みました。『蒼い描点』(1959)という作品です。清張作品の中ではあまり知られていない作品かもしれません。
本作は、『週刊明星』に1958年7月27日号から1959年8月30日号まで連載され、1959年に単行本となっています。
前年から同年はじめにかけて連載した『点と線』(1958)が同年2月に単行本化され、ベストセラーとなっています。それにより、清張が自身の地位を確立したといえましょう。
そんな充実していたであろう年に連載が始まった作品であるため、期待して読みました。しかし、ただ長いだけで、読んでいても充実感がありませんでした。
本作をほかの人に勧める気にはなりません。
面白い題材を扱っています。しかし、上手く料理をしていたようには感じられません。登場人物の表現も、踏み込みが足りないように感じます。
主人公は、出版社で編集者をする椎原典子(しいはら・のりこ)という若い女です。典子にしても、お利口さん過ぎて、読んでいて、嫌になります。
