五輪マラソン会場変更騒動に見る旧態依然のマスメディア

世界中を見渡して、日本国民ほどマスメディアの煽りに無抵抗の国民はいないかもしれません。

個人的には確認できていませんが、漏れ聞く話によりますと、欧米では日本ほどノーベル賞受賞に大騒ぎすることはないそうです。それに比べて日本ときたら、受賞する前から、たとえばノーベル文学賞を受賞するのではないかと村上春樹氏に注目することを何年も繰り返しています。

そしてもしも村上氏が受賞するようなことになれば、国を挙げて大騒ぎするつもりでしょう。このあおりを仕掛けるのは日本の出版界であり、マスメディアであり、大手広告会社の電通であり、受賞を我が手柄のように利用したい安倍政権であったりするのでしょう。

この秋に行われたラグビーワールドカップの騒動を見ても、いかに日本国民の多くがミーハーであるかわかります。それまでラグビーに関心がなく、ルールも知らなかったような人までが、自国の勝利に固唾を飲んだりしています。

私はこの手の馬鹿騒ぎが大嫌いです。煽り連中の術中にはまり、彼らの掌の上で騒いでいる人たちがバカらしく見えて仕方がありません。

こんな日本国民が大好きなフェスティバルが五輪です。これもまた、世界で最も日本国民がこの馬鹿騒ぎが好きとされています。そろそろ浅はかさに気がつきませんか?

東京五輪のマラソンと競歩は札幌開催?!

マラソンの勝敗争いは、レース展開によって異なり、早い段階で選手が飛び出し、そのままゴールする場合もあります。その一方、1964年東京五輪の場合、トップで余裕のゴールをしたアベベ・ビキラ選手は別格として、2位と3位争いは終盤までもつれました。日本の円谷幸吉選手は競技場内で抜かれ、銅メダルに終わっています。

2020年東京五輪のマラソンおよび競歩の開催地を決める“争い”は、円谷選手の戦いぶりを思わせるように、ラストのラストで追いつかれ、追い越されそうな気配です。

東京五輪と銘打つ以上、五輪の華である男女、中でも男子マラソンを東京以外で行うのはあり得ない話です。それが、大会を来年に控えた今、国際オリンピック委員会(IOC)側が、マラソンと競歩の会場を東京から北海道の札幌へ移すよう促す事態となりました。

開催予定の日本にとっては青天の霹靂といえることで、この急展開を受け、関係者は蜂の巣をつついたような騒ぎになっています。

「いじめ」では済まされない卑劣行為の発覚

ラグビーワールドカップが日本で開催され、日本が予想外の活躍をすることが加わり、大いに盛り上がっているようです。

個人的にはラグビーという競技に関心がありません。また、大手広告会社の電通などが安倍政権(安倍内閣)や大手マスメディアなどとそれこそタックルを組んで煽るこの手の大規模なイベントに、私は拒否反応しか現れません。

願わくは、日本が決勝トーナメントに進めずにブームが沈静化し、世の中が静かになってもらいたいものです。

私個人のような感覚を持つ者はおそらくごくごく少数派で、国民の多くは今回のワールドカップを機に、ラグビーのルールもままならなま、熱狂したりしているのでしょう。

そんなにわかラグビーブームに水を差しかねない問題が発覚しました。高校のラグビー部で起きていたことがわかったいじめ問題です。

MGCの個人的見解

昨日の昼前、東京五輪マラソンの日本代表選手を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が行われました。

私は東京五輪そのものの開催は絶対反対の立場です。しかしそれとは別に、マラソンは好きですので、男子の選考レースをTBSで見ました。「恨みっこなし」の一発勝負として行われたレースには、基準を満たした30人が参加しました。

このレースで1位と2位になった選手は、その時点でオリンピックへの出場権を得ます。また、3位の選手は出場権利与りとなり、大迫傑選手が保持する日本記録【2時間5分50秒】を超す記録を残りのレースで出した場合はその選手が、出なければ今回のレースで3位の選手が出場権を得ますが、3位が大迫選手でしたので、どっちに転んでも大迫選手が3位に滑り込む可能性が高まったといえましょうか。

戦前の予想では、日本記録を持つ大迫選手のほか、大迫選手に破られるまで日本記録を持っていた設楽悠太選手、井上大仁選手、服部有馬選手が4強とされ、この4人が3位までに入る公算が高いとされていました。

U-18と野村克也氏の玄人話

18歳以下の選手が参加するU-18野球ワールドカップが韓国で開催されています。大会が始まる前、日本は優勝を目指すのだとマスメディが大いに盛り立てていました。

私は高校野球に関心があり、特に地方の大会にはそれが強く、地区予選が始まれば、春、夏、秋とどの大会も球場に足を運びます。

そんな私ではありますが、U-18の大会には関心を持つことができず、テレビで中継されてもまったく見ませんでした。

新聞やネットで結果だけを確認しましたが、昨日行われたオーストラリアとの試合に1-4で敗れ、5位が確定しています。その試合は日本時間の午後1時から行われたのでしょう。下に紹介するのは、昨日の朝日新聞のテレビ欄でその試合を生中継する番組です。

2002/06/18 「AGAIN 1966」にイタリア代表激怒

連日、日本中の注目を集めている「2002 FIFAワールドカップ」ですが、もう一方のホスト国である韓国は、相変わらずせっせと新しい話題を提供してくれています。

今日の話題はこちらです。

例の巨大掲示板「2ちゃんねる」のスレッドの一つに「イタリアが韓国に激怒」というのがあり、「何のこっちゃ?」と覗いてみると、韓国が対戦を控えたイタリア・チームに対して強烈な“アッパーカット”をかました、ようです。

事の顛末は、試合を翌日に控えたイタリア代表が、試合の行われる韓国の大田スタジアム(大田ワールドカップ競技場)に向かったところ、スタンドの1、2階席を使って、2階にAGAIN、1階に1966と大きくメッセージが掲げられていたというのです。

高校野球の美談を疑え

高校野球は、高校にいくつもある運動部の一つですが、日本では異様に注目されます。他の運動部も全国大会がありますが、予選から決勝までNHKが放送することはありません。

それが高校野球の場合は、全試合が生中継されます。昔から高校野球は注目される運動部ではありましたが、近年それに拍車がかかっています。

私は昔から高校野球の大会が始まればテレビで中継を見ていましたが、今のように全試合が中継されることはありませんでした。

全都道府県が参加するようになる以前もNHKで放送していましたが、その時代は、地元のチームの試合が優先で、ほかの地域の試合は放送されないことがあったように記憶しています。

2004/12/21 元マラソン日本代表・中山竹通さんの泥臭い生き方

私は自分自身がいわゆる「エリートコース」とは無縁の生き方をしてきたせいか、エリートコースから外れた雑草的な生き方をする人間にどうしても関心が向かってしまいます。

昨日の日経新聞「私の苦笑い」というコーナーで紹介されていたその人もまさに雑草的な生き方を原点に持ち、その後一躍脚光を浴びた人物です。

今回私の関心を強くひきつけた人物は_中山竹通(なかやま・たけゆき:1959年長野県生まれ。1988年ソウル1992年バルセロナ五輪で連続4位入賞。1995年ダイエー退社、大産大などで指導後、2004年、愛知製鋼陸上部監督に就任)さんです。

現役時代を振り返る中山竹通

同コラム内には、日経新聞編集委員の芦田富雄さんによる、現役時代の中山選手評が次のように綴られています。

小気味いい走りと速射砲のように飛び出す挑戦的とも映る言葉の数々。五輪のメダルに手は届かなかったが、鮮烈なイメージを残して時代を駆け抜けた。

日本の夏は温暖で理想的な気候?

マラソンの勝敗争いは、レース展開によって異なり、早い段階で選手が飛び出し、そのままゴールする場合もあります。その一方、終盤までもつれ、1964年東京五輪のように、競技場内で追い抜かれ、3位に終わった円谷幸吉選手のような例もあります。

2020年東京五輪のマラソンおよび競歩の開催地を決める“争い”は、円谷ケースに落ち着きそうな気配です。

東京五輪と銘打つ以上、五輪の花である男女、中でも男子マラソンを東京以外で行うのはあり得ない話です。それが、大会を来年に控えた今、国際オリンピック委員会(IOC)側が、マラソンと競歩の会場を東京から北海道の札幌へ移すよう促す事態となりました。

開催予定の日本にとっては青天の霹靂といえることで、この急展開を受け、関係者は蜂の巣をつついたような騒ぎになっています。

ジャーナリストを名乗るなら覚悟を示せ

ジャーナリストといってもピンからキリまであります。日本に限っていえば、サラリーマン記者は、記事も書く会社員でしかないでしょう。何の覚悟も感じられません。

夏の高校野球が行われていますので、それを伝える記事に接すれば、私がいおうとすることはわかってもらえるだろうと思います。

たとえば、この記事に目を通してみてください。

これは、夏の高校野球の主催新聞、朝日新聞に勤めるサラリーマン記者が書いた記事です。これを書いた記者は、自分が書いた記事に己惚れているのかもしれません。

また、これを読んだ人が、「いい話だ」と“感動の押し売り”を、それと知らずに受け取ってしまったりするのかもしれません。

私は記事の見出しを見ただけで、嫌な気分になりました。