まったく、株価の動きばかりは、人智(じんち:人間のちえ=広辞苑)の到底及ばないものである、としかいいようがありません。
今日の東京株式市場は、事前の想定の遥か上をいく上昇となり、日経平均株価の終値は、前日比【101円30銭高】の【11,423円53銭】となりました。
しかし、今日のこれだけの上昇を予想した人はおそらくごくごく少数であったと思います。
それも無理からぬ話で、昨日まで東京市場はなし崩し的に株価を下げています。その大きな要因のひとつは目前に迫った参議院選挙で、自民党不利の情勢が伝えられたことで、選挙後の政局不安を嫌気した投資家の多くが保有株を売って現金に換え、あとは選挙結果待ちとなり、売買高は決定的に細る結果となりました。
その投票日を日曜日に控えた今日は直前の週末ということで、昨日にも増して積極的な商いは手控えられると見るのが妥当なところでした。しかも、日本の株式市場に多大な影響を与えずにはおかない米国市場がこれまた下落を加速させており、昨日おとといと壊滅的な下げとなっていました。
というわけで、これだけ下げの要因が重なった今日、東京市場が値上がりするとは考えにくいというのが大方の一致した見方でした。現に、ネット上の株式投資関連掲示板でも「総弱き」が大半を占めていました。で、私はといえば、売らず(売れず?)に保有した株式を多数抱えているため、そうした弱気な見方に恐怖心が募っていました。
中でも一番怖かったのは「マネックス証券」株です。