性にこだわりを持つ村上の短編集

ポイントが125(定価の20%)つくことに惹かれ、村上春樹1949~)の短編集『回転木馬のデッド・ヒート』1985)をAmazonの電子書籍版で読みました。文学作品を読む動機としては不純でしょう(?)か。

どんな短編集かは、読み始めるまで知りませんでした。

村上は、1979年に文芸雑誌の『群像』に応募した『風の歌を聴け』(1979)が群像新人文学賞を受賞し、それがきっかけで、作家デビューしています。

たしか、その年だったか、神宮球場の芝生の外野に寝転んで野球観戦しているとき、ふと、小説を書いてみようかと思い立った、と当時を振り返って書いたエッセイで読んだ記憶があります。

誰にとっても人生は成行です。そのときに村上が応募した作品が選ばれず、彼が別の人生を歩むことになっても、それが彼の人生です。小説を書くことばかりが人生ではありません。

子供の心のままに生きることの大切さ

義兄(2000年にくも膜下出血で亡くなった姉の夫)に以前から勧められている本があります。中勘助18851965)が書いた『銀の匙』(前編:1910|後編:1915)です。

義兄は、中勘助が自身の幼年と思春期の頃を思い出して書いた自伝小説のような作品で、そこで勘助が自分を「私」として書いた「私」が、私(本文章を書いている私です)と重なるところがある、と事あるごとに匂わします。

私もその小説があることは知っており、電子書籍版をAmazonの端末Kindleにダウンロードしてはあります。が、未だに腰を上げずにいました。

この、勘助の『銀の匙』を取り上げた本で、間接的に作品世界に触れました。

死因判定は厳密に

読み終えたばかりの小説に「偽石灰」という用語が出てきます。私は初めて目にした用語です。

その用語が出てくるのは、松本清張19091992)が月刊雑誌『文藝春秋』1970年1月号から翌1971年の3月号にかけて連載した長編小説『強き蟻』(1971)です。

例によってAmazon Kindleの電子書籍版で読みました。たまには清張の小説を読んでみようと思い、Amazonであたると、たまたま40%のポイントが還元されることを知り、早速読みました。

ほかに、清張の作品で、まだ読んだことがなかった『不安な演奏』(1972)も同様のポイントが還元されていたため購入し、今読んでいるところです。

ネットの事典ウィキペディアで『強き蟻』を引いてみると、ピカレスク小説に分類しています。悪者を主人公にした小説です。

宵の五つは今の何時?

「宵の五つ」。これは時刻のことですが、今の何時かわかりますか? 私はわかりませんでしたが、わかった今は「午後8時」と自信を持って答えられます。

これを教えてくれたのは、阿刀田高1935~)の本です。

阿刀田の『谷崎潤一郎を知っていますか 愛と美の巨人を読む』という本のサンプルを、Amazonの電子書籍版で読みました。サンプルですから、全部で13章あるうちの第1章「妖艶なデビュー」を読んだだけです。

本日の豆おまけ話
Amazonの電子書籍で、使っていなかったKindleの旧モデルを追加で使い出しました。遊ばせておくのがもったいなくなったもので。この端末の再利用開始後に初めて読んだのが阿刀田のサンプル本になります。

ここで取り上げられている作品は、谷崎潤一郎18861965)のデビュー作である『刺青』1910)と『お艶殺し』1915)です。

自分の適性を知るのは乱歩にも難しかった

『屋根裏の散歩者』1925)といえば江戸川乱歩18941965)の代表作の一つになりましょう。

乱歩は今でいう推理作家、乱歩が執筆していた頃は探偵小説作家といわれます。私もぼんやりとそんなイメージを長いこと持っていました。が、実は、乱歩自身は事件の謎を探偵が解いてみせるような作品を得意としていなかったのであろうことを知りました。

そうしたイメージを持つようになったのはつい最近のことです。昔にも乱歩作品は読み、乱歩を研究した類の本も読んでいます。それらを読むことで、変人の部分を持ち、自分にも似たところがあるため、勝手に親近感を持ったりもしましたが、創作にどのような苦しみを持っていたかというようなことは深く考えたことがありませんでした。

それを知るきっかけとなったのは、小学館から出ている『江戸川乱歩 電子全集 随筆・評論集』を読んだことによってです。これはAmazonの電子書籍版で出ていますが、定価に50%のポイントがつくキャンペーンがあったとき、全5集をまとめて購入しています。

清張の冷たい男と女の話

なんの知識も落たず、松本清張19091992)の『波の塔』上下2巻を、Amaonの電子書籍版で読みました。

これも、Amazonの電子書籍を扱うKindle本ストアの8周年記念を祝い、該当する電子書籍に50%のポイントがつくキャンペーン(5日で終了)時に購入したものです。

清張の作品ですからスイスイ読めてしまうわけですが、上巻を読んでも殺人事件は起きません。清張といえばそうした事件が起きるものと思っていたのです。結局、下巻を読んでもそれは起きずに終わりました。

清張としては珍しい、恋愛小説の形を採っています。女性向けの週刊誌『女性自身』に連載(1959年5月29日号~1960年6月15日号)する形を採ったため、女性の読者を意識したのでしょうか。

『キャッチャー』を論じる村上と柴田の翻訳夜話

村上春樹1949~)と翻訳仲間の柴田元幸氏(1954~)が、J・D・サリンジャー19192010)の『ライ麦畑でつかまえて / キャッチャー・イン・ザ・ライ』1951)について語り尽くす『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』2003)を読みましたので、それについて書いておきます。

それに続けて、村上の紀行文『ラオスにいったい何があるというんですか?』2015)も読み終えましたが、一時に2冊を取り上げるわけにもいきませんので、こちらは次回以降ということにしましょう。

いずれも、Amazonで電子書籍を扱うKindle本ストアができて8周年を記念し、対象となる電子書籍を購入すると、ポイントが50%もつくというキャンペーンを利用して購入したものです。

で、サリンジャーについて語り尽くした『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』ですが、本コーナーでも取り上げた同じ村上と柴田氏が中心となる『翻訳夜話』2000)の続編という位置づけでしょう。

村上から清張へひらり

Amazonは、電子書籍を扱うKindle本ストアが8周年を迎えたことで、ポイントを50%も大盤振る舞いするキャンペーンをしました(5日で終了)。このところの本コーナーは、これを利用して購入した村上春樹1949~)作品を続けて紹介してきました。

その続きで今回も村上作品、といきたいところですが、さすがに食傷気味となり、異なる作品に接したくなりました。そこで、Amazonのキャンペーン終了間際に、松本清張19091992)の対象作品を購入しました。

清張の電子書籍版は、時代小説と実録ものを除いてほとんど読んでいまして、まだ読んでいなかった次の2作品を選びました。

翻訳のあれやこれや

このところは、Amazonの電子書籍版で村上春樹の作品に接することをしています。今回は、読み終えた、村上が小説執筆の傍らにする翻訳について思いを語った本『翻訳夜話』2000)を取り上げます。

内容は、村上と翻訳仲間の柴田元幸氏が中心となり、フォーラムの質疑応答、村上と柴田氏の翻訳実例からなっています。

村上は昔から翻訳を自分の楽しみとしてしていたそうです。きっかけは高校時代の英語で、翻訳のテキストにトルーマン・カポーティの作品の一部があり、それを読んだとき、文章が持つ美しさに痺れたというようなことを、本作の後編のような『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』2003)で述べる個所があります。

色彩を持たない男の話に、やれやれ感

このところは、村上春樹の作品に続けて接しています。今回は、読んだばかりの『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を取り上げます。

本作も、Amazonの電子書籍Kindle本ストアが8周年を記念し、5日まで、該当する電子書籍に50%のポイントを付与するキャンペーンの一環で手に入れました。

ほかにも次の村上本を3冊追加しました。

翻訳夜話2000
翻訳夜話2 サリンジャー戦記2003
ラオスにいったい何があるというんですか?2015