レオナルドが描く人物画の肌の秘密

この日曜日(10日)に放送されたNHKスペシャルを見ました。昔はNHKが放送するドキュメンタリーを好んで見ており、NHKスペシャルも見ました。それが今は、NHKが伝えるものが信用できなくなり、見ることを避けています。

しかし今回は、レオナルド・ダ・ヴィンチを取り上げた番組であることを知り、録画して見ました。

NHKが制作するドキュメンタリーには、昔からフォーマットのようなものがあるように感じます。今回もその手法で作られ、狂言回しにひとりのミュージシャンを登場させています。

私は初めて見る男性でした。番組で伝えたところによりますと、昨年末の「紅白歌合戦」にも出場したという音楽グループ「サカナクション」山口一郎という人物でした。

果たして、山口氏が今回のシリーズものに最適な人選だったのでしょうか。

ぶらぶらゴッホと強すぎた兄弟愛

昨夜放送された「ぶらぶら美術・博物館」を録画し、再生させて見ました。今回は、上野公園内にある上野の森美術館で行われています絵画展『ゴッホ展』(2020年1月13日まで。その後、2020年1月25日から3月29日の期間、兵庫県立美術館で開催)に合わせた番組を放送しています。

今回の番組紹介のページの締めくくりには次のように書かれています。

ゴッホの10年間の―短くも濃密な画家人生を辿ります。

フィンセント・ファン・ゴッホは、1890年7月29日に37歳で亡くなっています。その10年ほど前に独自に絵を描き始めたということは、27歳頃のことになりましょう。

それまでに、いろいろなことに手を付けるものもうまくいかず、弟のテオ(テオドルス・ファン・ゴッホ)が画商で仕事を始めたことがおそらくはきっかけとなり、ゴッホが絵の道に進んだのでしょう。

といっても絵の教育は受けたことがなく、はじめは当時の画家たちが描く絵の模倣から入って行ったものと思います。そんな時代を入れて10年の画業をされているだけで、実際のところ、今の私たちが知るゴッホ風作品は、亡くなる直前に描かれたものばかりです。

2001/01/06 ファン・ゴッホの書簡

時々、思い出したように、次のような想像をしてみたりすることがあります。

もしもこの世の中から、テレビもラジオも新聞も、ましてや、インターネットも消えてしまったとしたなら、どんな毎日を過ごすことになるのだろう?

と。

今朝の産経新聞「21世紀へ残す本残る本」のコーナーでは、作家の佐伯一麦氏が『ファン・ゴッホ書簡全集』二見史郎、他訳/みすず書房)という本を紹介しています。

ゴッホはご存じですよね?

2008/8/25 みんなと一緒が安心?

昨日でようやく終わってくれ、清々しています。中国で行われていた「北京オリンピック」です。

私は、みんながワーワー騒ぐようなものは嫌いです。ですから、サッカーのワールドカップ(FIFAワールドカップ)も嫌いです。そして、オリンピックも嫌いです。2016年のオリンピック開催地を東京に誘致しようとしていますが、私は反対です。

他国で開催されるオリンピックでさえ、NHKをはじめとする日本のマスメディアが大会期間中、気が触れたかのように騒いでいます。そのオリンピックが東京で開催されることにでも決まれば、それを金儲けに結びつけようという人たちを中心に、猛烈な騒動になることは目に見えています。

そんなドンチャン騒ぎは迷惑なだけです。断固お断りします。

知る人ぞ知る画家に高島野十郎がいます。

2008/7/24 知られざる写真家マリオ・ジャコメッリ

本日は、これまで書こうと思いつつ書けずにいた知られざる写真家について書いていくことにします。

写真家の名前はマリオ・ジャコメッリですが、果たしてどれほどの人がこの写真家を知っているでしょうか。正直いいまして、私もその番組を見るまで知りませんでした。写真家を知ることになった番組は、毎週、ほとんど習慣のように見ている「新日曜美術館」(日曜美術館)です。

ジャコメッリが取り上げられた番組は5月25日に放送になっています。おそらく、番組が放送された頃は、TBSの局アナからフリーになった川田亜子(かわだ・あこ)という女性アナウンサーが“自殺”する出来事が起き、当時はその情報収集などに時間が取られ、ついついこの写真家を取り上げることをあと回しにしてしまった事情があります。

仕切り直しで書き出そうと思いましたが、放送から2カ月ほど経ち、さすがに記憶が薄れていたため、PCで録画して自作DVDにしておいた番組を見て確認しました。

同番組の自作DVDレーベル画像

2007/05/28 没後100年を記念する「靉光展」

いきなりこんな質問をしてみたいと思います。あなたは漢字の読み書きは得意ですか?

こうした質問に「得意です」と答えた方に質問いたします。「靉光」は、どうお読みなりますか? 字が小さすぎてはわかりにくいですので、下に大きく表示しておきます。

靉光

これは画家の名前なのですが、昨日の日曜日、私はその画家の展覧会へ行ってきました。

展覧会が開かれていたのは、東京・竹橋にある東京国立近代美術館です。

2006/07/31 『ラス・メニーナス』と鏡

本日は、ちょっとばかり絵について書いてみようと思います。

で、何から書き始めようかと考えたわけですが、本日のキーワードが「鏡」になりそうということで、本ページの中ほどで、動画をひとつ見ていただきます。

その動画は、1991年10月27日にNHK教育で放送になり、ビデオ録画してあった「日曜美術館」を動画化したものです。

ベラスケスの回を含む「日曜美術館」の録画ビデオ

この日は「名画への旅 ベラスケス ラス・メニーナス」と題し、映画監督の吉田喜重さんが、ベラスケスの代表作、「ラス・メニーナス(宮廷の侍女 たち)」について、独自の解釈を披露されています。

この「ラス・メニーナス」は、大変に有名な作品ですので、おそらくはご存じの方が多いとは思います。が、念のため、ここでおさらいをしておくことにします。

この絵が完成したのは1656年といいますから、ベラスケスが亡くなる4年前になります。この作品は、1666年の蔵品目録には「家族の肖像」あるいは「王室一家」と記されていたそうです。現在の名称になったのは19世紀になってからで、「メニーナス」という言葉はポルトガル語の起源で、「宮廷の侍女」を意味します。

2005/02/06 木口木版画家・小林敬生の世界

今日は一日何もせず、ただぼんやりと物思いに耽っていようと思っていた、のですが、日経新聞に私の関心を呼び覚ますような記事が載っていたので予定変更です。取り急ぎ、それについて少し書くことにします。

そして、それを書き上げたあとには油絵具で遊ぶことにします。

で、今日、私の心を捉えた記事は何かといいますと、日経新聞の「芸術・教養」欄に掲載されていた版画家・小林敬生(こばやし・けいせい|本名は こばやし・たかお)さんの記事です。

私が小林さんを知ったのは、今から15、6年ほど前になります。そのきっかけは、本コーナーでもたびたび書いています彫刻家・舟越桂さんを知ったのと同じでして、1989年当時、NHK総合で放送されていた「一点中継・つくる」(日曜/23:25~23:45)という番組によってです。

2004/02/17 ベッドの上が画家・クートラスの仕事場

本コーナーでは昨日、生き方も風貌も“仙人”と呼ばれるに相応しい熊谷守一という画家について書きましたが、本日も本日で、極めて風変わりな画家について書こうと思います。

彼については、その存在を知ったときから書こうと思っていましたが、踏ん切りがつかず、これまで先延ばししてきました。その画家の名は、ロベール・クートラス(1930~1985)といい、この名前からおおよそ想像がつく通り、彼はフランスの画家です。

2004/01/30 フランス・ハルスの展覧会

今日、ある美術展を見てきました。

千葉県佐倉市(元ミスター・ジャイアンツこと長嶋茂雄さん〔※ 長嶋さんが生まれた頃は臼井町でしたが〕、そして、マラソンの監督で高橋尚子さんや有森裕子さんを育てた小出義雄監督の出身地)にあります佐倉市立美術館(もとは市役所だった建物と聞きます)で現在開催中の「フランス・ハルスとハールレムの画家たち」(2004年1月24日~3月7日)です。

『 フランス・ハルスとハールレムの画家たち 』のチラシ(表)