ある女の肖像

肖像画らしきものを油絵具で描きました。そのきっかけについては本ページで書きました。

私には毎週水曜日の午後9時からNHK BSプレミアムで放送される『名探偵ポワロ』を録画して見る習慣があります。

その時間枠で今月の8日に放送されたのは『チョコレートの箱』という話です。これは20年前に起きた事件で、当時、ポワロはまだベルギーで警察官をしていました。

そのポワロがある若い女性から捜査を依頼され、ポワロは私立探偵として初めて事件を調べています。

ポワロに捜査を依頼したのはビルジニーという女性で、それを演じた女優が美しかったので、その女性を描きたくなりました。

ひらめきと触覚の愉しみ

村上春樹1949~)は、1978年の春、明治神宮球場の芝生の外野席で、ヤクルトスワローズ広島カープの開幕戦を観戦した時に、小説を書いてみようという天からの啓示のようなものを受けた、というエピソードを、機会あるごとに書いています。

私は「天からの啓示」というような話は、素直には信じませんね。おそらくはその時の村上も、何かの拍子にそのようなひらめきを得たことは確かでしょうが、それが天からのものだったかは、当人も確信は持てないでしょう。

誰にでも似たようなことが起こったりしますが、それを単なる思いつきやひらめきとしなかったことで、いつの間にか、村上の場合は、それが「天からの啓示」という「物語」になってしまっただけ(?)のように感じなくもありません。

人が死んだあとに天国へ行くという話も、私は素直に受け入れることができないです。

絵画と小説を共通点から探る

前回の本コーナーでは、村上春樹1949~)のエッセイ集『職業としての小説家』2015)に書かれている、村上の小説執筆工程について書きました。

それを書きながら、絵画の制作過程でも同じような話が書けそうなことに気がつきました。

ここでは古典的な欧州絵画を想定した話になります。

それを大ざっぱに分類すれば、細部まで克明に描かれた絵画と、細部が大ざっぱに描かれた絵画に分けることができます。そして、それぞれの制作過程は、大きくふたつに分かれざるを得ません。

2009/03/12 布地と人形を活かし生かされる辻村寿三郎

「つじむら・じゅさぶろう」という人物がいます。この人物がどのような人で、どのようなことをされているか、ご存じでありましょうか。

個人的には、以前から「つじむら」さんには関心を持ち、テレビで「つじむら」さんが取り上げたりしますと、かなりマメにチェックしてきたように思います。

「つじむら・じゅさぶろう」。以前は「辻村ジュサブロー」。今は「辻村寿三郎」19332023)と書きます。職業は「人形作家」です。

その昔、NHKで『新八犬伝』19731975)という人形劇が放送になり、人気を博しました。その劇に登場した400体ほどにものぼる人形のほとんどすべてを作ったのが辻村ジュサブローで、辻村寿三郎さんです。

2011/12/27 来る新年に使いたいカメラ・キカイさんの場合

本日も、本コーナーは思いつきの独り語り「気まぐれトーク」の形式にて更新しています。なお、トークは前日の夜に行っています。

本日分の内容につきましては、音声ファイルでご確認下さい。で、そうされない場合は、下にトークを要約して書き起こしていますので、それをお読みになって、トークのだいたいの流れをご想像下さい。

なお、音声ファイルはMP3方式にて紹介しています。再生箇所は前後に自由に移動させることができるますので、下の書き起こしで見当をつけ、聴いてみたい部分だけを“つまみ聴き”するようなこともできます。ご自由にお楽しみ下さい(^ー^)ノ

インディの鞭の気まぐれトーク〔2011.12.26〕

トークを要約した書き起こし

今回も夜にトークをしている。が、今夜(26日)のところは、トークをする予定は全くなかった。

本コーナーの私のトークは「気まぐれトーク」というぐらいで、気が向けばトークをするし、トークをしようと思っていても気が向かなかったらトークをしないという、それこそ気まぐれな形ですることになる。今回は、たまたま「気まぐれの風」が吹き、このようなトークをしてしまったことになる。

2012/07/20 鬼海弘雄の変わらない撮影術

今月号が今日発売になりましたので、すでに先月号になってしまったカメラの月刊誌『アサヒカメラ』7月号に、作家で写真も映画も撮る椎名誠1944~)と、写真家の鬼海弘雄(きかい・ひろお|19452020が写真について対談した「写真とことば、旅の話」が載っています。

百々俊二氏×鬼海弘雄トークショー

椎名といいますと、『アサヒカメラ』に「シーナの写真日記」という連載コーナーを持ち、そこに文字通り、毎月白黒の写真と文章を載せています。7月号時点で232回ですから、随分と長く続いています。

鬼海の作品で凄いと思うのは、ひとりの人物をまっすぐに写したモノクロームの肖像写真です。まるで肖像画のように、背景も無地です。あとで知りましたが、それらは東京の下町、浅草浅草寺の境内で撮影したものだそうです。

使うカメラは、写真家になると決めたときに手に入れたハッセルブラッドシリーズのスタンダード・モデル「500C」です。

露出パターンとEOS 30D

今はほとんど使っていないものが、あるとき、それが持つ魅力や能力を見直し、また使い始めることがあります。

私は昨日から、あるものを再び使い始め、それが持つ可能性を感じています。それは、キヤノンのデジタル一眼カメラです。

レンズ交換式の一眼カメラは、今はメーカーもミラーレスが中心で、それ以前の一眼レフカメラは開発や販売が停止しつつあります。

私が昔に購入して今も手元にあるカメラにキヤノンのEOS 30Dがあります。このカメラが発売されたのは16年前の2006年です。

今はソニーのミレーレス一眼カメラのα7 IIを使っていますが、ソニーのα7に乗り換える2014年3月までは、キヤノンのEOS 5Dを使っていました。

α7に乗り換えたあとも、EOS 5Dのために手に入れたレンズが2本ほど残っていました。そこで、それを使うため、2014年11月に、EOS 30Dを購入しています。

ウォーホルの長回し映画に寄せて

私は昔から映像が好きです。しかし、作品を作るために撮影したことはないです。

撮影する被写体は昔から変わらず、身の周りにあるものばかりです。これでは、なかなか、「作品」にはならないです。

その一方で、映像が一般的になった今は、映像作品を作ることを仕事にする人がいます。それらの人が、動画共有サイトのYouTubeで、どのように撮り、編集したら恰好が良いシネマティックな動画にできるかを説明してくれる動画が数多くあります。

それを見ては、自分でできることをしてみたりしますが、すぐにまた、自分のスタイルに戻ってしまいます。

写真がそうですが、動画でも、自分が生まれ持つ何かが、自分では意図しなくても、動画作りにも自然に表れ、それは、一朝一夕には変えられないものなのでしょう。

お気軽『自画像』

本日、また、『自画像』を新たに描きました。結果的には実験的な描き方になり、それなりに得るものがありました。

はじめは、油絵具ではなく、アクリル絵具で描き始めました。そのため、使用した支持体は、ポストカード大の紙です。

厚紙にこの紙をとめ、下地にジェッソを塗り重ねて乾かしてありました。

NHK-FMのリクエスト番組『サンセットパーク』(番組名が変わる前は、「夕べの広場」や「夕べのひととき」の番組名でリクエスト番組を放送しており、その時間帯の番組に私は1983年以降、「サンセットパーク」が終了する2011年3月末までリクエストを続けました。)宛に葉書でリクエストしていた頃は、ほぼ必ず、葉書に、リクエスト曲にちなんだような絵を描きましたが、そのときは、今日と同じように、下地を塗ったポストカードにアクリル絵具で描きました。

秋風は絵心を誘う

気候は人間の心理に影響を与えます。

関東南部はここへ来て、急に気温が下がってきました。少し前までは30℃を超える日がありましたが、今は日中も気温が25℃程度で、それを下回ることもあります。

今週の水曜日(21日)、私は高校野球の地方大会を観戦してきました。その日も気温は高くなく、私は長袖のシャツ一枚で行きました。その恰好で、暑く感じることなく、観戦してくることができました。

今の気温になるまでは、夜寝る時に厚手の毛布で寝ていました。昨日はそれに替え、布団を出しました。

今後また、少し気温が上がることがあるかもしれませんが、寝苦しい夜にはならない(?)でしょうから、暑さで眠りを妨げられることもなさそうです。

まだ秋とはいえませんが、そんな季節の変化が影響してか、このところは油絵具と接する時間が長いです。