目と手と絵具がひとつになって

どんなことでもそうだと思いますが、何かを自分でやれば、やっただけ何かが得られます。

これはわたくしごとでしかありませんが、油絵具の扱いも、経験を積めば積むほど、何かしらの気づきを得ます。本日、私もそれを得たように感じています。

油絵具を使って何かを表現するわけですが、やることはシンプルといえばシンプルです。絵を描く支持体に、油絵具という物資をどのように扱うかで、結果が異なります。

絵具の色は無数にあります。

私はライトで照らした自分の顔を鏡に映し、それを見ながら絵具をのせていきます。

たとえば、ある部分に絵具をつけようと思えば、その部分をよく観察します。どんな色に見えるだろう、と。

人間の顔の色は、光の当たり方でさまざまに変化します。

もしも、実物や鏡に映った像を見ないで人間の顔を描いたら、顔の色を作り、それを全体に使ってしまうかもしれません。影をつけるにしても、常識的な影になりがちです。

風の音は風の音?

このほど、ノーベル化学賞を受賞することが決まった京都大学特別教授の北川進氏(1951~)は、散歩をよくされるそうです。

普通の個人が歩くことをするとすれば、多くは健康の維持だったりするでしょう。

北川氏の場合は学者らしく、頭の中を整理するのが歩く主な理由のようです。

朝に時間があるときは、大学の最寄り駅よりも手前で降り、遠回りして1時間半ほど歩かれるそうです。北川氏は歩きながら、その日に進める研究や会議で話すことなど頭に巡らせるそうです。

北川氏は、「歩くのは非常にプラス」と話されています。

歩くといえば、羽生善治氏(1970~)のことが思い浮かびます。

将棋情報 そら

羽生氏が、対局のある日、渋谷駅から将棋会館まで時間をかけて歩く様子が、NHKの「将棋フォーカス」であったと思いますが、紹介されるのを見たことがあります。

今も、対局前には歩いて、戦略を練っておられるのでしょうか。