日: 2025年4月23日
F値と被写界深度
まずは、ネットの動画共有サイトYouTubeから、次の動画をご覧ください。
本コーナーで何度か取り上げた写真家でプロカメラマンの野村誠一氏(1951~)の動画です。
野村氏はアイドルのグラビア写真を50年ぐらいは撮っておられると聞きます。これまでに出版した写真集も約300冊ということです。ポートレイト写真の分野のレジェンドのおひとりになりますね。
その野村氏が、本動画ではレンズのF値について、ご自身の考え方を披露してくれています。
同じメーカーのレンズであっても、昔と今では、性能には大きな差があります。昔のレンズは、開放のままでは使えず、ある程度絞ることで、望むような描写が得られたとのことです。
対して、現代のレンズは性能が向上しています。だから、F2のレンズであれば、F2から使いたくなるそうです。
昔に比べ、写真人口が増えました。スマートフォンからカメラに移った人が、F値の小さい(明るい)レンズを手にすると、どうしても、絞りを開放のまま使いたくなるでしょう。背景がボケた写真になるからです。