つげ義春 独りの世界

つげ義春1937~)という存命中の漫画家がいます。ご存知ですか?

私はその人の存在は知ってはいましたが、漫画に接する機会が極めて少ないこともあり、つげの漫画は読んだことがありません。

つげについて書かれたネットの事典ウィキペディアで確認すると、次のような記述があります。

ガロ』を通じて全共闘世代大学生を始めとする若い読者を獲得。1970年代前半には『ねじ式』『ゲンセンカン主人』などのシュールな作風の作品が高い評価を得て、熱狂的なファンを獲得した。

つげ義春『発表50周年記念 ねじ式 原寸大複製原画集』
つげ義春’s ゲンセンカン主人 summarized in English

漫画家の蛭子能収1947~)も、つげが書いた『ねじ式』を読んで衝撃を受け、まったく興味がなかった大阪万博(日本万国博覧会)へ行くからと嘘をついて、勤めていた看板店を辞め、東京へ出たことが知られています。

ガロの時代

朝日新聞の土曜版には「歴史のダイヤグラム」というコーナーがあります。

このコーナーのことは本コーナーで取り上げたことがあるかもしれませんが、原武史氏(1962~)が毎回、鉄道にまつわるさまざまなエピソードを書いています。

本日のそのコーナーは、つげが、もしかしたら彼の人生で、最も精力的に作品を発表した1968年9月のある日に起きた出来事が書かれています。題して「つげ義春、九州への逃避行」です。