芥川龍之介(1892~1927)の短編作品に『疑惑』があります。読んだことはありますか? 私はそんな作品があることも知りませんでした。
私はAmazonの電子書籍版で読書をしています。村上春樹(1949~)の『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』(1985)上下巻を読み終え、時間を持て余すようになりました。
そこで、まだ途中までしか読んでいない芥川の全集から、目についた作品を読むようなことをしています。そのひとつとして『疑惑』を読みました。
一人称で書かれた作品で、主人公の「私」は実践倫理学者です。その「私」が十年ほど前に出会った話を回想します。
物語の舞台は岐阜の大垣です。