日: 2023年9月20日
レンブラントの8K『夜警』は克明な動く画集のよう
NHKで二度、8K(UHDTV)で撮影した絵画作品を紹介する番組が放送されました。
紹介された作品は、17世紀のオランダの画家、といいますか、古今東西の西洋の画家を代表する、レンブラント(1606~1669)が36歳の年に描いた『フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ライテンブルフ副隊長の市民隊』です。
本作が日本では『夜警』として知られています。
レンブラントは、私が一貫して最も敬愛する画家です。
『夜警』を描いた頃、レンブラントは彼の人生の絶頂期にあたる時期であったといえましょう。もっとも、制作の途中で、愛妻のサスキアに先立たれているので、好事魔多しとなってはいるわけですが。
ともあれ、人間の内面を描くレンブラントにとって、実生活に恵まれていることが、自分の絵画制作における幸福感にはつながっていない面があります。