被害者の立場を離れることも必要

誰もが事件や事故の被害者になる可能性はあります。

私にしても、2004年の8月末、事故に遭い、死線をさまよいました。もっとも私の場合は、乗っていた自転車が転倒した自爆事故です。

その時の記憶はまったくなく、今に至るまで、記憶が戻ることはありません。不思議なのは、転倒して負傷した日の記憶それ自体がありません。

その日にどこへ、何のために出かけたのかもわかりません。それでも、その日にどこかへ行き、最寄駅から自宅へ自転車で戻る途中、急坂で転倒し、頭部を強く打ってその場で気を失ってしまいました。

倒れている私を見つけてくれた人が救急車を呼んでくれ、病院へ搬送された私は、頭部を開く外科手術を受けました。