日: 2023年2月19日
2008/12/12 修復版『羅生門』鑑賞記
昨日、おとといと関東南部は季節外れの暖かさとなりました。昨日の東京の最高気温は19.3℃です。と何やら本サイト内の天気コーナーのような書き出しになっています。それはともかく、天気が良くて暖かいと、人を活動的な気分にさせます。
出不精な私ではありますが、その好天に誘われるように、出かけました。向かったのは東京・新宿です。その3丁目にある角川シネマ新宿で今日まで上映されている作品を見るためです。
この劇場へは初めて行ったため、目的地へ無事にたどり着けるか一抹の不安を感じつつ、最寄り駅の地下鉄・新宿3丁目駅に到着しました。
この駅の地下道は、新宿通りの下をJRの新宿駅までつながっており、地上への出口が多数あります。私は【B2】の出口から地上へ出得ると、明治通りに面したところで、あとは迷うことなく、目的の劇場へ行けました。
芥川と黒澤の『羅生門』 村上のエッセイと二級天使も
映画監督・黒澤明(1910~1998)の作品に『羅生門』(1950)があります。
この作品の原作が、タイトルが同じことから、芥川龍之介(1892~1927)の『羅生門』(1915)だと考える人がいるでしょう。私も昨日まで、恥ずかしながら、そのように考えていました。
しかし、芥川の『羅生門』と黒澤の『羅生門』が別であることをやっと知ることができました。
今は便利になり、電子書籍を使うことで、文豪が残した数々の作品に気軽に接することができます。
私はAmazonのKindleを使っていますが、芥川の378作が収められた『芥川龍之介全集』を格安な価格(200円)で手に入れました。芥川は短編作品を多数残したため、時間が空いたときに、少しずつ読むことをしています。
この全集では、作品が五十音順に収録されています。私ははじめから順に読んでいるため、ら行の『羅生門』は一番最後ぐらいにならないと、読む順番が巡ってきません。
こんな事情もあり、芥川の『羅生門』は読んでいませんでした。