日: 2022年5月28日
月報に連載された欧州が舞台の清張作品
久しぶりで松本清張(1909~1992)の小説を読みました。おそらくは初めて読んだ『黒の回廊』です。読み終わって作品名を見ますと、話と結びつかないような気がしないでもありません。
少なくとも、私がこの作品名を聞いて、本作で描かれている話をイメージすることはできそうにないです。
本作を読むきっかけは、Amazonの電子書籍で、該当する書籍にはポイントが50%つくキャンペーンが展開され、本作がそれに該当したからです。
本作について、ネットの事典ウィキペディアで確認すると、1970年代に文藝春秋社(1923~)から、月1回ぐらいの割合で刊行された第1期(1971年4月~1974年5月)の松本清張全集に添えられた月報で連載された作品だそうです。
連載によって作品が発表されることは多いですが、月報に連載するというのは変わっています。しかも、3年にもわたっており、プロの作家とはいえ、モチベーションを保つだけでも大変そうに、素人の私は想像してしまいます。