本コーナーで何度も書いているように、私は昔から映像に強い興味を持っています。
そんな私ですから、映画やテレビ映画を見る時も、そうした目線で見たりしてしまいます。
以前、本コーナーで、アルフレッド・ヒッチコック監督(1899~1980)の『ロープ』(1948)という作品を二度ほど取り上げました。私はこの作品の、ストーリーはもちろんですが、撮影の仕方に興味を持ちました。
この作品は、友人を絞殺した二人の男子大学生が暮らすニューヨークのアパートが舞台です。タイトルバックを除き、カメラがそのアパートから外に出ることはありません。アパートの中の映像だけで完結しています。