2007/02/05 ナンサといえば何さ?

昨日の産経新聞に、可愛らしい写真が載っていました。節分の日の3日、長崎県平戸にある寺で行われた“赤ちゃんの相撲大会”を伝える記事に添えられた写真です。

それは、相撲は相撲でも「子泣き相撲」でした。

「にらめっこ」では普通、一人と一人が向き合って、先に相手を笑わせたほうが勝ちになります。ところが、この「子泣き相撲」では、先に泣いた赤ちゃんが勝ちになるそうです。

記事には由来が書かれていますが、江戸時代の初期、同地方の平戸藩主の松浦鎮真(まつら・しげのぶ)15491614)が、寺社の創建(そうけん:初めて建てること=広辞苑)に絡んで亡霊に取り憑かれたのだそうです。そして、その亡霊を追い払ってくれたのが赤ん坊の元気な泣き声だったことにちなみ、節分のその日(なぜ節分なのかはわかりません)、そのお寺では、1歳未満の赤ちゃんが参加する「子泣き相撲」が行われるということです。

私は昨日の朝、その写真を見て、思わず「かわいいなぁ」と思ってしまいました。写真の“取り組み”の勝者は、泣いている左側の赤ちゃんで、そちらも可愛いのですが、私は“負け力士”となった右側の赤ちゃんが「かわいい(^~^0)」と思ってしまったのですが、どうでしょう?

実は、昨日の日曜日、私はまたしても親類の2歳になるボクちゃん(まもなく3歳です)の相手をして過ごしたわけですが、私は幼児が好きです。おそらくは、精神年齢が彼ら彼女らに近いせいだと思いますが;、たとえば、病院の待合室で待っているときも、子供の泣き声がすると、どこにいるのかとキョロキョロしてしまいます。

と、こんなことを書いていたら、あの映画の続きを書いていなかったことを思い出しました。そ! ナンサが出てくるあの映画、『天空の草原のナンサ』です。

”野生児”村上の旅行記

村上春樹1949~)の作品を読んだ感想はまだまだ続きます。Amazonの電子書籍版として入手できる村上作品に高ポイントが付くキャンペーンに出くわし、12冊、プラスして、キャンペーンとは別に3冊まとめ買いし、出版順に読むことをしているからです。

作品名出版社      出版年月日
風の歌を聴け講談社1979年7月23日
1973年のピンボール講談社1980年6月17日
羊をめぐる冒険講談社1982年10月13日
カンガルー日和平凡社1983年9月9日
ノルウェイの森講談社1987年9月4日
ダンス・ダンス・ダンス講談社1988年10月13日
遠い太鼓講談社1990年6月25日
国境の南、太陽の西講談社1992年10月5日
やがて哀しき外国語 講談社1994年2月18日
アンダーグラウンド講談社1997年3月20日
辺境・近境 新潮社 1998年4月23日
スプートニクの恋人講談社1999年4月20日
アフターダーク講談社2004年9月7日
東京奇譚集 新潮社 2005年9月18日
小澤征爾さんと、音楽について話をする新潮社2011年11月30日
私がAmazonの電子書籍版で購入した村上春樹作品(出版順)

今は15冊中12冊目の長編小説『スプートニクの恋人』1999)を読み始めたところですが、その前に読み終えた『辺境・近境』1998)について書いておきます。本の題を見ただけでは、どんな内容かわからない(?)かもしれません。

本作は、村上が自分の脚で7つの地方に旅し、旅から戻って2カ月ほど”熟成期間”を開けたあと、書斎でまとめた紀行文集です。村上自身は自分が書いた紀行文集を、ある旅について書く中で、「旅行記」と書いたりしています。

それぞれの旅は、それぞれの求めに応じて企画され、書いたものですが、7つ目に紹介されている神戸と周辺を歩いて書いた紀行文だけは、自ら思い立って2日に分け、かつて自分が住んだ街を歩いて文章にまとめています。

7つの旅について書いたあと、「辺境を旅する」と題し、本作のあとがきのようなものを書いています。それを読むことで、村上がどのような装備で旅をし、それが終えたあと、どのようにして文章にしていったのかがわかります。