乱歩との交流の跡が残る横溝正史の随筆集

Amazonの電子書籍版で、横溝正史の随筆を集めた『探偵小説五十年』を読みました。

これまでに、横溝が人生の時々に書き残した随筆を読んでいますので、横溝がどんな人生を歩んだかはだいたい頭に入っています。

生まれたのは、神戸の発展する前の新開地です。両親は岡山の出身で、父方の家があった岡山の柳井原(現在の倉敷市内)は、川の近くに家があり、川が氾濫するなどして、水害に見舞われたこともあったようです。

その後、人造湖が造られ、横溝家の家も湖に水没することになり、横溝の父の代に、神戸へ移り住むようになったようです。