犯行の告白を描くワイルダー作品

「深夜の告白」と聞いたらどんなことをイメージするでしょう。もしかしたら、男女の話を連想するかもしれません。

昨日の午後、映画『深夜の告白』をNHKBSプレミアムで見ました。監督は、前々回に本コーナーで取り上げた『七年目の浮気』を監督したビリー・ワイルダーです。

米国では1944年に公開されていますから、昭和にすれば19年。米国も日本も戦争状態にあり、翌年には広島と長崎に米国が原爆を投下(日本への原子爆弾投下)し、日本に戦闘を放棄させています。

そんな大戦のさなかに、戦争の影をみじんも感じさせない本作が米国で作られ、終戦前年に公開されたとき、映画館に多くの市民が集まったりしたのでしょうか。