本に書かれたことを読むことで、「へー、そんなことがあったんだ」と驚かされることがたまにあります。
これまで聞いたことがなかった話を、外山滋比古氏(96)の本で知りました。
前回の投稿で、Amazonの電子書籍サービス、Kindle Unlimitedを1カ月間無料で利用していることを書きました。対象作品で何か面白そうな本はないかと探し、見つけた1冊が外山氏の書下ろしエッセイ集『傷のあるリンゴ』です。
表題になっている『傷のあるリンゴ』は、外山氏が青森を訪れたとき、朝市を覗き、お客さんが居ずに寂しげに見えたおばあさんに近づき、傷のあるリンゴを二山買って帰ったことから始まります。