原発M&Dマネー

原子力発電所がある自治体に、原発を稼働させてもらっている電力会社がお礼の意味を込めて金を渡す話なら昔から聞きますが、立場が逆になり、原発がある自治体の側から電力会社の幹部連中に礼金を渡していたことが発覚しています。

それを伝える朝日新聞が、昨日の紙面で「原発と関電マネー(上)原発誘致 得た『特別待遇』 『Mさん』と呼ばれた元助役」の見出しで伝えています。

この問題の舞台は、日本海に面した大飯郡高浜町にある高浜発電所です。その原発を持つのは関西電力です。

現在は、1号機から4号機まで4基の原子炉があります。1号機の設置許可が下りたのは1969年12月で、1974年11月に営業運転を開始しています。

その後、10年足らずの間に2号機、3号機、4号機と着実に原子炉を増やし、現在に至っているというわけです。現在は、1号機と2号機は定期点検中にあり、3号機と4号機の2基が稼働中ということです。

高浜発電所
高浜発電所(Google Earth Proで取得した画像)

今回の問題で一躍クローズアップされた人物が「Mさん」と呼ばれた人です。森山栄治という人物が「M」と呼ばれた人で、今年の3月、90歳で亡くなっています。