2001/01/03 たかが紅白、されど紅白

昨年暮れ、2000年大晦日の「NHK紅白歌合戦」視聴率ですが、その結果は、予想を下回った数字であったそうです。

何でも、第2部での視聴率(関東地区)が50%を超えなかったのだとか。もっとも、それでもまだ、国民の半数近い人がその時間同時にチャンネルを合わせている計算になるわけで、「腐っても鯛」とでもいいましょうか、「化け物番組」であり続けていることに変わりはありませんね。

私とはいえば、お約束通り見ませんでした。が、実は、2回ほどですが、チャンネルを瞬間的に合わせたりしたのでした。

1回目は、さだまさし1952~)が「無縁坂」1975)を熱唱しているシーンです。

2002/12/29 今年も「紅白」嫌い

個人的に嫌いなものを今更「嫌い」と書いてみたところでそれ以上の話の進展はなさそうなので、今年は完全無視を決め込もうと思っていました。

が、本日の朝日新聞に元NHKの看板ディレクター和田勉氏(19302011)とフジテレビのこちらも看板プロデューサーだった横澤彪氏(19372011)おふたりによる対談が載っており、それに刺激されて少しばかり書いてみたい気になりました。

その話題とは_この年末になると毎年決まって人々の口に上る「NHK紅白歌合戦」です。

私はとにかくこの番組が嫌いで、一年でも早く消え去ってくれることを願っていますが、今年もしぶとく生き残り、代わり映えのしない内容で大晦日の夜を汚して、いや、ありがたく彩ってくれるようです。

私は元々この番組が嫌いですが、何が嫌いといって、NHKには一番似合いそうにもないバラエティー仕立てにしているところです。

あれは何年前でしたか、小林旭1938~)が紅白に出場された際にその点を批判し、「出来の悪い学芸会のようなパートに引っ張り出されるのは御免」というような発言をしていましたが、いい得て妙だと感じたことを思い出しました。

2004/01/09 「紅白」は百年後も不滅?

昨日の産経新聞と今日の朝日新聞には期せずして、「NHK紅白歌合戦」を取り上げた批評が掲載されています。

私自身は、いつも本コーナーでも書いているように、「反紅白」の立場を採っています。別に大した理由があるわけでもありません。バラエティ番組が不得意なNHKが無理して視聴者を喜ばしている感じがして、それがどうにも受け付けにくいのです。

その昔、午後9時に番組がスタートしていた時代、「紅白」はそれなりにオーソドックスな姿を保ち、視聴率も現在の5割増しぐらい稼いでいたと記憶しています。それが、いつの頃からか、放送時間が前倒しになり、それにつれて、過剰演出が加速していきました。

朝日の今日の批評によれば、今回の「紅白」には紅組・白組合わせて62組もの出演者があったそうです。いくらなんでもこれは多すぎではないでしょうか。いくら「紅白」好きの人間がいたとしても、これをはじめから終わりまでテレビの前で見ているとは到底思えません(実際にいたらごめんなさい)。

しかし、こうまでして盛り上げたはずの「紅白」が、何の演出もない裏番組に負けたそうです。それも、惨敗といってもいいほどの負けっぷりです。

2005/12/17 ゲテモノ紅白

今年も残すところ半月を切ったということで、今年もあの鬱陶しい話題が巷(ちまた:世間=広辞苑)を賑わせはじめました。そう。鬱陶しいといえば、 「NHK紅白歌合戦」を置いて他にありませんて。

で、今年はその鬱陶しさに拍車がかかり、ついにはゲテモノ扱いされるまでに落ちぶれました。

ですから、私は本サイトを始めた当初から本コーナーで書いていますでしょう。「もう紅白なんていらないのだよ」と。

また、私は以前の本コーナーで、NHKには民放のような騒々しい番組は必要ないとも書きました。

ところが当のNHKときたらどうでしょう。国民から準税金ともいえる受信料を「払え! 払わなけりゃ公開番組への立ち入りを拒否する」と脅し、そうしてかき集めた制作費で、望んでもいない宴会番組を作り上げてしまうのですから。

その最たるものが「紅白歌合戦」です。

2008/10/24 芸能とヤクザと放送と

前回の更新に連なるような話を書いてみたいと思います。「芸能とヤクザ」の結びつきについての話です。

今回も参考資料として、宮崎学氏(19452022)がヤクザの成り立ちや歴史について豊富な史料からまとめられた本を使わせてもらうことにします。

この本は、「何か面白い本はないかな?」と書店に入り、偶然手に入れました。ヤクザについて書かれた過去の文献から得た資料が大量に散りばめられており、この世界について何も知らなかった私には「ヤクザ事典」のように感じられます。

さて、前口上はこれくらいにしまして、早速話に入っていこうと思いますが、一般の人も観念的に、「芸能人て、裏でみんなヤクザとつながってんじゃねーの?」(←「2ちゃんねる」風)というようなことは考えると思います。私もこれまで、根拠もなしにそんな風に考えてきました。

著者の宮崎氏は次のように書いています。

昭和初年代の社会と昭和50年代の社会と、どちらが身近に感じられるか。圧倒的に昭和初年代の社会のほうなのである。

2008/10/23 ヤクザと角力とNHK

糸の切れた凧のように、例によって本日も行き当たりばったりで始めます。「このあと話がどこへ向かうかって? 書いている本人もさっぱりわからないのだから風にでも訊いてくれ」てなところでしょうか(^_^;

さてと、昨日の本コーナーで書こうと思いつつ、途中歯科医院へ行ったこともありますが、書けずじまいだったことを本日こそ書いてみます。が、上手く収まりますかどうか。とりあえず始めてみます。

世間を騒がす大相撲の八百長問題と、それに及び腰のNHKをはじめとするマスメディアの姿勢についてです。

本日分も、「参考文献」代わりに宮崎学氏(19452022)がまとめられた本を拾い読みしながら書いていくことにします。

2001/12/14 ああ、紅白歌合戦

今年も「NHK紅白歌合戦」が近づき、昨日は出場歌手が歌う曲目が発表になりました。それにしても今さらですが、どうなんですか? 紅白。

私は昨年の紅白についても書きましたが、個人的には「勘弁して欲しい(-_-;)」です。

誰も私に「何が何でも紅白を見ろ」とはいわないでしょうが、万が一そう頼まれても見る気にはならないですね。私の場合、それは拷問に近いです。

出場を打診されて断ったアーティストの気持ちは非常によく理解できます。

だって出場歌手を見てください。演歌低迷が叫ばれているというのに、何と演歌の多いことか。それも知らない曲か、遙か昔の曲ばかりです。とても現在の音楽状況を反映しているとは思えません。

これでは、NHKで毎週放送している「歌謡コンサート」(だったかな? 見たことないのでタイトルさえもあやふや)の拡大版みたいじゃないですか。

2015/12/31 流されるのに慣らされた日本人は「紅白歌合戦」がお好き?

今年も大晦日です。のっけからナンですが、社会一般では、大晦日と新年というのをどの程度特別視するものでしょうか。私個人はといいますと、これは事あるごとに書いていますが、まったく意識することはありません。

大晦日も新年も365分の1日、閏年であれば366分の1日でしかありません。ま、感じ方は千差万別で、私のような人間もきっといるであろう一方、この時期をことさら特別視する人というのもいるでしょう。根拠はありませんが、後者の人が世の大半であるかもしれません。

そういえばずいぶん昔に何かで見るか聞くかしましたが、一家団欒が強調される年末年始に、水商売(みずしょうばい)で働く女性の自殺が増えるという話でした。

私がそれを見聞きしてから時代が変わりましたから、今もこの話のようなことが通用するかどうかはわかりません。でも、何となくわかる気がします。

さて、大晦日といいますと、相も変わらずあの番組が決まって放送されます。「NHK紅白歌合戦」です。今回で66回だそうです。今年は戦後70年ですから、終戦後4年目から続いていることになります。

2014/12/31 時代錯誤も甚だしい「紅白歌合戦」

今日は大晦日。本コーナーは午後4時半過ぎに更新を始めてみましたが、今の時点から約7時半後には2014年から2015年に替わります。

一年が終わり、新しい年が始まるからといって、私は特別な感慨もありませんで、今日もほかの日とまったく変わりない日常です。このあとも、午後7時前の気象情報を参考にして、本コーナーの“天気コーナー”「空模様でボ・ソ・リ」(現在、本コーナーはありません)の更新をし、それが終わった約1時間半後の午後8時半前には眠ってしまいます。

昔ほどは見なくなったとはいえ、大晦日の今夜はあの「紅白歌合戦」を楽しむという人もいるでしょう。私はこの手の番組が大嫌いで、頼まれても見る気には到底なりません。

第1回の放送があったのは昭和26(1951)年。ちなみに、その頃は大晦日ではなく、1月3日にNHKのスタジオで行われたそうです。隔世の感がありますね。

2003/11/28 紅白歌合戦は双方向放送のお手本?

地上デジタル放送の放送開始を間近(12月1日放送開始)に控え、ここ数日、新聞各紙のそれについての報道が急に増えてきました。

ただ、マスメディアの無理矢理な盛り上げぶりを余所(よそ)に、視聴者である一般国民の関心は決して高いとはいえないようです。

それは、放送開始当初から同放送を受信できる地域が限定されていることが原因しているようで、今日の産経新聞の記事によれば、NHK総合の受信エリアは東京・名古屋・大阪の一部地域に限られ、世帯数は1200万世帯だそうです。ただ、意外だったのは、主要三都市のごく限られた地域だけで全国の総世帯数の4分の1をカバーできるという事実です。

現代は核家族化が進んでいるため、世帯数がそのまま人口に正比例しないのかもしれませんが、それにしても、日本の人口がいかに大都市に集中しているのかを意外なところで知らされた気になりました。

ということで、その対象世帯が全てデジタル放送用受信機を備えたなら、開始当初からそれ相当の視聴者数になりそうですが、現実的にはそうならず、そのうち、実際に受信機を備えた世帯は30万世帯に留まっているようです。何しろプラズマ式にしろ液晶式にしろ決して安くはないですからね、目新しさがあってもすぐすぐには手が出ず、致し方ありません。