2003/01/28 どうする大相撲

いろいろな意味で節目となった大相撲の初場所が終わりました。平成の大横綱といわれた貴乃花が今場所限りに引退し、代わってモンゴル相撲でかつて“関脇”(だったかな?)まで昇進した父を持つ朝青龍が優勝を果たし来場所の横綱昇進を確実なものにしました。

https://youtu.be/tbtd5iUpu34

まず貴乃花ですが、昨夜も彼の特別番組が組まれ(スーパーテレビ特別版「苦悩と決意の15年_横綱貴乃花密着604日今初めて明かす真実」日本テレビ系列/21:00~22:24)、私もそれをそれほど強い関心はないながらも見ました。番組は貴乃花礼賛に終始し、司会を務めた徳光和夫アナウンサーが貴乃花を精一杯「よいしょ」しており、途中で見るのをやめました。

日本のマスメディアには本当の意味で真実に迫ったドキュメンタリー番組は作れないように思います。真実に迫りたいのであれば、当事者にべったりの番組にはすべきではありません。しっかりと真実を見据え、当人が嫌がるような側面にもしっかりと光を当てるべきです。

「若貴時代」といわれ、兄弟が切磋琢磨してあの時代大相撲を大いに盛り上げたわけですが、その兄弟の真実の姿についても触れるべきです。

2003/01/26 チェス界の伝説の男・フィッシャー

今日の朝日新聞社会面に興味深い記事があります。かつてチェスの王者として君臨した伝説的な男の話です。

男は名前をボビー・フィッシャー(Bobby Fisher)(59)といいます。

記事によりますと彼は「史上最強」といわれるチェスの名人だそうで、若干14歳で全米選手権に優勝し、その後同選手権で8連覇を果たしたそうです。

アメリカとソ連(現在のロシア)の二大国がある意味絶妙なバランスで冷戦状態にあった当時、チェスの世界では圧倒的にソ連優位の状態にあったそうです。そんな1972年、フィッシャー氏が大会に出場するや居並ぶ強敵を次々に打ち破り、ついにはチェスの世界王座に就いてしまいます。フィッシャー氏29歳の年です。それまで太刀打ちできずにいたソ連の選手を負かしたということで、全米でもてはやされところとなり、彼は一躍寵児に祭り上げられました。

しかし、今回の記事が面白いのはそのあとです。

2002/12/20 世田谷一家殺害事件のその後

昨年も今ぐらいの時期にこの事件については書きました。年末になり、今年も少しばかり書いておくことにします。「世田谷一家殺害事件」についてです。

この事件について書きたくなったきっかけは、12月17日から3日連続で産経新聞に書かれた記事を読んだからです。事件の発生から丸2年経とうとしている今も未解決のままで、しかも、事件そのものに不可解な点が多いこともさまざまな憶測を呼ぶ要因となっています。

2001/12/28 世田谷一家殺害事件から1年

事件が発生し、未解決のまま間もなく1年が経つということで、今朝の新聞各紙にはその事件についての捜査状況が書かれています。

この事件は、2000年12月31日(あるいは30日)に世田谷区上祖師谷(現場宅からの最寄り駅は、小田急線成城学園前駅京王線千歳烏山駅で共に徒歩で20分から25分ほどの距離)で起こった「世田谷一家殺害事件」です。

事件のあらましを今日の朝日新聞の記事から転載してみますと以下の通りです。

2002/11/30 有元利夫展

ここ2日ほどかかりっきりになっていた新しいOS(基本ソフト)Windows XP導入に伴う作業が落ち着いてきたため(といいつつまだ終わってはいませんが)、これまで書けずにいた話題を書くことにします。先日(11月27日)見てきた展覧会の話です。

今年は寒くなるのが例年になく早く、汗ばむような陽気から肌寒い毎日へと一変してしまいました。そのため、本来であれば一年の中でも最も過ごしやすいはずである秋がどこかへ行ってしまいました。

ですので、「芸術の秋」といったいい方もどこかいいにくい面がありました。そんな季節の締めくくりの時期に行った展覧会は、私が大好きな画家・有元利夫の展覧会『有元利夫展』です。

2000/11/24 天才びと・有元利夫

有元利夫という画家がいます。ご存じでしょうか。

彼は15年ほど前(1985年)に38歳の若さでこの世を去ってしまっている画家です。ある人は彼を天才といいます。よく「売れる絵と本当にいい絵とは別」というようないい方がされたりしますが、彼の場合はそれが奇跡的に両立しています。そうしたことから“天才的であった人なのかもしれません。

私が有元さんを知ったのは、数年前に見た「日曜美術館」(NHK教育/日曜9:00~10:00)でした。

2002/11/22 自然体の田中耕一さん

昨夜は、私がいつも見ていますNHKのドキュメンタリー番組「にんげんドキュメント」(木曜/21:15~21:58)を見、感銘を受けました。

この番組では、有名無名を問わずスポットを当てた人を取材して番組にしています。昨夜はすっかり時の人となった今年度のノーベル賞受賞者に決定した田中耕一さんを取り上げた「生涯一エンジニア ノーベル賞・田中耕一さん」が放送されました。

2002/10/12 ノーベル賞ダブル受賞

二日連続となる日本人二人のノーベル賞受賞決定のニュースは、最近停滞気味の日本に久方ぶりの明るいニュースとなりました。

お一人目は小柴昌俊さんで、カミオカンデ、スーパーカミオカンデという大がかりな実験装置を使い、ニュートリノの研究をされている東京大学名誉教授です。

門外漢の私には、「ニュートリノ」も「スーパーカミオカンデ」も名前は聞いたことがありましたが、実際にはどんなものなのかはよくわかりませんねぇf(^_^;)

そんな私からは、ノーベル賞を受賞されるような方は、子供の頃から優秀で、神童だったのではと思いきや、ご本人がおっしゃることには、むしろ出来の良くない子供だったというのですから意外です。

それはともあれ、書物に書かれていることを鵜呑みにするのではなく、何でも自分で実験して確かめてみないと納得できなかったという性格が、その後の成果につながったといえそうです。

もうお一人の田中耕一さん(43)はさらに異色の存在です。現在は島津製作所という民間の企業で現役のサラリーマン生活を送られています。

2002/11/19 ノルシュテインのアニメ作品

本コーナーでつい先日「私は日頃アニメは見ない」というようなことを書きましたが、その舌の根も乾かない昨日、早速アニメーション作品を一つ見てきましたf(^_^;)

現在、ラピュタ阿佐ヶ谷東京都写真美術館を会場に開催中の、「第3回 ラピュタ・アニメーション・フェスティバル 2002」(11月9日~29日)で上映されたアニメ作品です。

私が向かったのはラピュタ阿佐ヶ谷の方で、お目当ての作品は『外套』というロシアのアニメ作家、ユーリ・ノルシュテインの作品です。

2002/10/01 泡沫人?秋山祐徳太子

今日の地方紙・ブックレビューのコーナーに、私の関心を引く書評が載っています。

美術家・秋山祐徳太子19352020)の近著『泡沫傑人列伝 知られざる超前衛』二玄社/1500円)の紹介記事です。

私が秋山の存在を知ったのは、毎週日曜日に放送されています「日曜美術館」にゲストで出演された時です。

忘れもしません。1989年5月21日の放送で、その日は画家・牧野邦夫を紹介しました。私はそれまで聞いたことのない名前の画家でしたので、午前9時からの放送は寝転がって何の気なしに見始めました。