夢のあとさき

人は睡眠中に夢を見ます。夢を見ないと思っている人も、見た夢を憶えていないだけで、見ています。

夢について研究する人がいるかもしれませんが、まだわからないことが多いでしょう。

井上陽水 – 「夢の中へ」 ミュージックビデオ

私たちが見る夢ですが、夢を見ている時間について考えたことはありますか? たとえば、それが長く感じた夢の場合、その夢の時間は私たちが感じるように長いのか? ということです。

私はある時まで、それぞれの長さの時間で夢を見るのだと考えていました。ある時、夢と感じる反応が脳内で起こり、それが人に夢に感じさせている、というように書かれた文章を読みました。

脳内に起きた一瞬のひらめきが夢の正体で、時間をかけて見ているわけではない、という考え方です。

こんなことを考えたのは、今、Amazonの電子書籍版で、阿刀田高1935~)の『頭は帽子のためじゃない』という本を読んでいるのですが、その中に夢についての阿刀田の考えが載っているからです。

M3で声の録音

本日もまた、自分の声をマイクで収録し、収録した音がより良く聴こえるようにする工夫を「実験」しています。

ここ最近、収録に利用する機器は定まっていました。ZOOMのフィールドレコーダーのF2と、それに付属するラベリアマイク(ピンマイク)を使った収録です。

今回はふと思いついて、ZOOMのM3 MicTrakを使用してみました。

M3は、M/S方式のマイクがついたレコーダーです。マイクはコンデンサーマイクで、通常のショットガンマイクのほかに、サイドにマイクが内蔵されており、ステレオの幅を調節できる機能が搭載されています。

EQが少しわかり始めた?

このところ、私は音関係に関心を持って、いろいろと試すようなことをしています。

レコーダーなどで録った音を変化させるのに使うのがイコライザー(EQ)というものです。

その昔、音楽を聴くオーディオ装置にも、グラフィックEQがあり、私もそれを購入して持っていました。今はそれをオーディオ装置には組み込んでいません。

私が使っていたのは、それぞれの音の帯域を、レバーのようなもので上が下げして使うものでした。

テレビの受像機にも、低音と高音の鳴り方を調節するためのツマミなり、設定項目などがあります。それをもっと細かくできるようにしたものが、ここで話しているEQになります。

マイクの位置を換えてみた

私の音の「研究」はまだ続いています。といいましても、素人の私がすることですから、単なる「遊び」のようなものです。

例によって、芥川龍之介18921927)の中編『河童』(1927)の一部を音訳して、ZOOMのフィールドレコーダー、F2と付属のラベリアマイク(ピンマイク)で録音することから始めます。

ZOOMのフィールドレコーダーF2

このところ、マイクを取り付ける位置は鳩尾(みぞおち)の真上で、その位置が良いと判断してきました。それを今回は、もっと口元に近づけたらどうだろうと「実験」しました。

取り付けたのはシャツの第二ボタンの辺りですから、喉仏(喉頭隆起)の下になります。

素人の私が分け入る音の世界

私は今もまだ、音についての関心を持ち続けています。そのため、自分の声を録音しては、それをより良い声に聴こえるよう、「研究」しています。

このことについて書くときにいつも書いているように、自分の声を収録するためのテキストは、芥川龍之介18921927)の中編『河童』(1927)を利用させてもらっています。

また、録音に使用する機器は、ZOOMのフィールドレコーダー、F2と付属のラベリアマイク(ピンマイク)です。

ZOOMのフィールドレコーダーF2

私は以前から、自分の声を録音することをしており、それに利用したマイクを何種類か持っています。

今は、F2に付属するラベリアマイクを鳩尾(みぞおち)の真上につけて録れば、問題なく録音できることがわかりましたので、悩むことはなくなりました。

第一、マイクもレコーダーも小さいため、好きなときに手軽に始められるのがなによりです。

私の「研究」は録ったあとにする音声ファイルの「修正」です。

あとで反省する振りだけされても困る

本日の朝日新聞・社会面に「性加害『ゴシップと軽く捉えた』 ジャニーズ事務所に『忖度』証言 日テレが検証放送」との見出しの記事があります。

ジャニーズ事務所を創業し、それを発展させることで、日本の芸能界、放送業界、広告業界に莫大な影響力を持ち続けたジャニー喜多川19312019)が、生前、事務所に所属する若手のタレントやタレント候補を中心に、自分の性的欲求を満たすため、性加害を病的に繰り返した怪物であったことが明るみに出されました。

ジャニー喜多川の悪行は、数十年前から噂されていました。しかし、ジャニーズ事務所所属の男性アイドルがテレビやラジオの制作現場には欠かせず、また、彼らを広告に使いたい日本の多くの企業も、ジャニー喜多川の悪行に半世紀ほど、目をつぶってきたというのが実情です。

反省すべきはマスメディアだけではありません。最近出てきた数字では、400人近い未成年がジャニー喜多川の魔の手にかかっていたことがわかりました。この数字は今後増えるかもしれません。

農民を救った偉業 通潤橋

日本にはまだまだ知られていない歴史や名所があります。

私は、毎週土曜日の早朝にNHK BSプレミアムで放送される「よみがえる新日本紀行」を録画して見る習慣を持ちます。

本番組は、ビデオカメラでの取材が始まるまで、フィルムのカメラで撮影された紀行ドキュメント番組の「新日本紀行」を、修復などを加えて現代によみがえらせる番組です。

先月23日は「水のわたる橋 熊本県矢部町」が放送されました。この番組が初回に放送されたのは昭和49(1974)年です。

番組で描かれているのは、阿蘇山の南外輪山の裾野に広がる農村です。その辺りを今の地図で見ると、川の流れが幾筋もあり、水には不自由しないように思えます。

ところが、熊本県矢部町(現在は山都町)の白糸大地は、飲み水にも困るほど水に乏しい寒村だったそうです。そのため、農民はわずかな湧き水などを工面して、農作業をせざるを得なかったそうです。

手間をかけずにより良い声になってくれるなら

相変わらず、自分の声を録音しては、より良く聴こえる工夫をしています。

今回も、芥川龍之介18921927)の中編『河童』(1927)を音訳し、自分の声をZOOMのフィールドレコーダー、F2と付属のラベリアマイク(ピンマイク)で拾いました。

録音の段階は迷いがなくなりました。ラベリアマイクを取り付ける位置は鳩尾(みぞおち)の真上です。

F2に付属するマイクはコンデンサーマイクですが、指向性は無指向性です。マイクの向きは当然上を向け、鳩尾の位置から私の声を拾う形です。

S&Gの楽曲を大音量で愉しもうと思ったら・・・

先月末、所有するコンパクトディスク(CD)が再び聴いて楽しめるようになりました。

今年の8月、それまで使っていたCDプレーヤーがある日突然、ディスクを認識しなくなり、使えなくなりました。

私が使っていたのは、パイオニアのDVL-919というモデルで、レーザーディスク(LD)も再生できるコンパチブルブレーヤーです。

本プレーヤーが発売された当時、まだDVDはなかったと思いますが、あとで登場したDVDの再生もできます。

私は昔から音楽を聴くのが好きですが、音質には特別こだわりがないため、コンパチブルブレーヤーでCDを再生させても、特別不満に感じることはありませんでした。

そのプレーヤーが突然使えなくなり、困りました。

似非ワクチンの主成分を開発してノーベル賞?

朝日新聞が現在、どのような過程を経て「社説」を執筆しているのかは知りません。

十年以上、あるいはそれより前に知ったところでは、「社説」を担当する編集委員が集まり、何について「社説」にするか決め、内容も固めた上で執筆する、というようなことでした。

本日の「ノーベル賞 コロナ禍から命救った」の「社説」も同様の過程を経て執筆したのであれば、タイトルと書かれた中身が一致しないことを、担当の編集委員らは意識しなかったのでしょうか。

本「社説」が新聞の紙面では、活字が三段に印刷されています。その中で、今年の「ノーベル生理学・医学賞」を受賞することに決まったらしいドイツ、バイオンテック社カタリン・カリコ氏(1955~)と米国ペンシルべリア大学ドリュー・ワイスマン氏(1959~)が共同で開発したmRNAワクチンそのものについて書いているのは、一段目だけです。

「社説」の冒頭は次のように始めています。

コロナ禍に苦しむ世界で、この人たちの研究がどれほど多くの人の命を救い、生活や仕事に役立ったことだろう。

これは何かの非常に悪い冗談ですか? 私の判断で次のように書き直させてもらいます。