XEMの微小取引(^m^)

慌てる乞食は貰いが少ない

これは相場の世界にある格言のひとつです。株式投資などをしたことがない人でも、なんとなく意味がわかるでしょう。

このことは以前の本コーナーでも書いていますが、私は今から16年前の2004年の大型連休明けに、ネット証券を使い、株式投資を始めました。株式売買がネットを通じてできるようになったことを知り、興味本位で始めました。

その後、例のライブドア事件などがあり、よせばいいのに、その事件の前に同社の株をそれなりに買って保有していたため、酷い目も味わいました。

そんなこともあり、個別株の売買は手控えるようになり、数年前からは主に投資信託に投資資金を回すようにしています。ま、投資資金といいましても、私の場合はごく少額でしかありませんがf(^_^)

こんな風に、投資の世界を遠くから眺めたことで、その世界特有の格言も知らず知らずのうちに憶えました。

冒頭の「慌てる乞食は貰いが少ない」は、保有する個別株などの売り時の難しさを教えるものです。この格言にあるような失敗は、「やれやれの売り」の感覚が働いた結果でしょう。

株というのは、安い時に買い、高くなってから売ることで、その差益分の利益を得ます。

理屈ではわかりますが、実際にやってみればわかりますが、言葉でいうほど簡単なことではありません。得てして起こるのが、買った価格よりも値下がりしてしまうことです。

その場合、採る手段はふたつあります。損が少ないうちに売って投資資金を取り戻すこと。もうひとつは、値下がりした株を持ち続けることです。これに加えて、あまりお勧めできないのが、値下がりした株がさらに下がったときに買い増すことです。

これを難平(なんぴん)といいまして、「下手な難平 素寒貧(すかんぴん)」という格言があるように、損を雪だるま式に膨らませてしまう失敗につながりやすくなります。

ともあれ、値下がりした株を持ったままじっと耐えた末、ようやく買値まで戻り、やれやれ助かったと売るのが「やれやれの売り」で、そこから大きく値が撥ねることも少なくなく、例の「慌てる乞食は貰いが少ない」の戒めを思い出すことになったりするわけです。

株式投資とは別に、私は2年前の2018年の春先頃だったと思いますが、暗号資産(仮想通貨)の売買を始めました。その前年の12月と、同年の1月頭に、仮想通貨の代表格ビットコインが値を跳ね上げ、マスメディアでも、その投機で大金を手にした人々を「億り人」などと囃しました。

そんなこともあり、億り人を目指したわけではありませんが、私も仮想通貨への投機を始めたのです。

ビットコインの急騰があったあと、国内の仮想通貨交換業のCoincheckでハッキング事件が起こり、仮想通貨のひとつ「XEM(ネム)」が大量に盗み取られました。

この事件のあと、XEMはもちろんのこと、ほかの仮想通貨も大きく値を下げました。

投資は基本的に下がったところで買い、値上がりして売れば利益が出ます。ですから、下がったところが投機のチャンスと考え、私は仮想通貨の購入を始めました。

投資の格言には「落ちてくるナイフはつかむな」というものもあります。値下がりしたと思って慌てて買うと、値はさらに下がり、結果的には高値掴みになることが少なくないことを戒める格言です。

仮想通貨ビギナーのσ(^_^)私は、ナイフが落ちてくるたびに少しずつ買うことを続けましたが、報われない日々が2年近く続きました。

この間にも、時折値上がりすることもありましたが、値上がりはこんなものではないだろう、と様子を見るうち、みるみる値下がりしてしまったこともあります。

そんな仮想通貨が、昨年末、悲観的になるほど値下がりしました。

本コーナーでたびたび取り上げている人物に、中野裕二氏という男がいます。中野氏は仮想通貨バブルを利用し、ネットの動画共有サイトYouTubeで仮想通貨教室と称する配信を始めました。

中野氏の特徴は、主張をコロコロ変えることです。

始めた頃は、ビットコインなどのメジャーコインには見向きもせず、のちにビットコインのようなメジャーコインに育つコインを草のように安いうちに仕込み、何百倍、何千倍の値上がり利益を得よう、という戦略を思いつき、動画で得意になって発言していました。

私は2018年の2月頃から中野氏の動画を見始めましたが、見ているうちに、中野氏が投資の素人であることに気がつきました。

たとえば、投資をするのであれば、株価のチャートの見方がわかっていなければいけないのに、もしかしたら中野氏はその見方さえも知らないのではないか、と思える場面が頻繁にあったからです。

それなのに投資のプロを名乗るのも問題に感じましたが、それと同時に、それまでPCを使ったことがない人に、草コインの取引をするためと称して、海外の仮想通貨交換所(交換所)に口座を作ることを勧めていたも問題だと考えました。

やり方がわからない人には、相手に交通費を負担させたうえで、その人の家まで行って口座の開設を手助けすることを始めました。

それまでPCを使ったことがない人ですから、ネットの怖さも知りません。そんな人に、国内の取引所であってもハードルが高いと感じるのに、海外の交換所で取引をさせるわけですから、無茶な話です。

しかも、それを勧める中野氏がチャートの見方がわからず、どこで買って、どこで売ったらいいかは、初めて投資をする素人に任せるというのです。

中野氏がそこまでして素人の人に海外の交換所に口座を作らせたのは、自分のアフィリエイトを踏ませた上で口座を作らせることで、自分に口座開設料の報酬が入ったからです。

講座を作らせたあとは、その口座を使った草コインの購入を動画で煽り、煽られた人がわけもわからずコインを買うごとに、中野氏に報酬が入る仕組みになっていました。

煽る当人は草コインに夢など持っておらず、自分ではコインは買わず、報酬の利益を貪ったのです。その結果として、何も知らずにコインを買った人たちは、損ばかりを膨らませ続けたでしょう。

中野氏の危険行為については、本コーナーで何度も書きましたが、その更新は、本サイトを独自ドメインに変更した際、私の手違いで消してしまい、今は残っていません。

こんな罪作りの中野氏は、昨年末に仮想通貨全般が底が抜けたように値下がりしたのを見て、「僕たち、騙されたね」とお手上げ宣言をしたようです。騙して他人に買わせたのは中野氏自身でしょ。

私は2018年の7月中旬以降、中野氏の動画はまったく見ていないので動画で話していることは知りません。中野氏に関する「2ちゃんねる」のスレッドがあり、それを定期的に観察し、中野氏の動向をチェックしています。下が、最新のスレッドです。

中野氏関連の掲示板は、スレッドが埋まると次のスレッドが立ち上がり、もう相当な数になっています。現在のひとつ前のスレッドだったと思いますが、メジャーコインのひとつリップルが日本円で2円まで下がるから、早く売れと売り煽りをした、というような書き込みがあったのを憶えています。

それを信じて損切りしてしまった人は、今の状況を見てどう思うでしょう。仮想通貨全般が、今月になって値を大きく戻しているからです。そのあたりにつきましては、本コーナーで書きました。

中野氏自身が仮想通貨の激しい値動きに翻弄され、昨年末には仮想通貨に未来がないと判断したはずなのに、今年になってまた上昇機運が盛り上がると、また、仮想通貨が上がるといい始めたようです。

ここまでデタラメな人はいません。そんなデタラメな男が、投資の専門家を名乗っているのですから、救いようがありません。中野氏の悪事を暴く2ちゃんねるのスレッドの情報によれば、再び東京で仮想通貨のセミナー(セミナーといったところで、動画の馬鹿話を生でするだけの中身がまったくないものです)をするつもり(?)らしいです。

専門機関は、こんな人間を取り締まることはできないのでしょうか。また、こんなでたらめな動画を垂れ流し続ける男のアカウントを、Googleはなぜ規制をしないのでしょうか。

中野氏の話はここまでにして、自分が保有してきたコインの話に移ります。

2月の第1週、それまでほとんど売ったことがなかった仮想通貨を、値動きを見て小刻みに売りに出し、数十万円あったコインのほとんどを現金に換えました。

その翌週に、私が手放した値よりも上がったりしたため、冒頭の「慌てる乞食は貰いが少ない」を思い知らされたことになります。

昨日は、長いこと保有していたXEMをごくわずか売りました。XEMは1コインの値が安く、10円やそれ以下でした。そんな安いコインなのに、私は100コインぐらいずつ買ったりしたのですから、投資資金としは極めて少ないです。

下の図は、同コインの値動きを示すチャートです。

本チャートは、最も一般的な「ローソク足チャート」です。縦長の四角1本をローソクに見立てています。本チャートは「週足」で、1本が1週間の取引を示しています。前のローソクの終値より上昇して終わった取引は青色、下落して終わった取引は赤色になっています。

本日の豆訂正
「前のローソクの終値より上昇して終わった取引は青色、下落して終わった取引は赤色になっています」と書いていますが、これは私の勘違いです。

正しくは、「取引期間(短いものでは【1分間】、長いものは【1カ月】や【1年間】というものもあるでしょうか)の【始値】より【終値】が高ければ陽線で、上のチャートでは青色、低ければ陰線になり、赤色で表示されます」となります。

また、よく見ますと、ローソクの上下に細い線が伸びているのに気がつくでしょう。上に伸びる線は「上(うわ)ヒゲ」、下に伸びる線は「下(した)ヒゲ」といいます。取引期間中に、終わり高値よりも高い値が上ひげ、終わり低値より低い値が下ひげになります。

ひときわ高くなっているのが2018年1月で、この時は上ヒゲが1コイン240円以上だったのが確認できます。その後は値を急激に下げ、地を張っているように見えます。

次に見ていただくのが、昨日、私が同コインを売った個所を含むチャートです。

週足のチャートで見るとほとんど上下の動きがないように見えるでしょうが、拡大すると、このように、動きがあります。これは、ローソクの1本が1分間の動きを示す「1分足チャート」です。

少しずつしか取引していないのでお恥ずかしいのですが、上の図は、私の実際の取引履歴です。上からふたつ目にある取引には【02/12】と日付が入っています。今月12日、私が初めてXEMを【200コイン】売ったときの取引を示しています。

1コインあたり【8.106円】ですから、200コインでも【1621円】にしかなりません。それでも、この半値ほどまで下がることがありましたので、私にとってはこれでも「やれやれの売り」になります。

これは、数日前にチャートを見て、もしかしたらこの値まで上がるかもしれないと予想し、その値で注文を前もって入れてありました。この注文を「指値(さしね)注文」といいます。

買う場合も売る場合も、指値で注文が入れられます。ほかに、自分で値を指さず、成行で注文を入れる場合は「成行(なりゆき)注文」といいます。

特殊な注文に「逆指値(ぎゃくさしね)」があります。これは、「この値まで上がったら買う」「この値まで下がったら売る」という注文で、それぞれの値を指定して注文を入れておきます。

「上がったら買う」や「下がったら売る」というのはヘンに思われるかもしれません。しかし、上げのリズムを確認してから買う場合や、急に下落したときの安全策として売りの注文を入れる場合などに有効です。

上の図は、XEMの直近の「30分足チャート」です。ローソク1本が30分間の値動きを示しています。

図には入りきらない左のほうの高い山で、私は【8.106円】で【200コイン】売ったことになります。その後下落しています。再び上昇に転じ、今度は前回以上の値で売れるかもしれないと考え、【8.106円】で売ったあとに、今度は【8.28円】で指値注文を入れておきました。

その注文が、昨日の13時57分に通ったことがわかります。換金した額は【1656円】でしかありませんが、この2回で投資資金を【3277円】取り戻せた計算です。

XEMは残り【1200コイン】ぐらいありますので、今後、さらに値上がりするようなことがあれば、そのたびに、小刻みに売って現金に換えていこうと考えています。

他のコインは、今月の第1週にほぼ売って現金に換えました。その後、さらなる上昇に転じ、完全にバスに乗り遅れた気分でしたが、昨夜遅くからまた波乱が起き、やや下がってきました。

このまま今度は下落ラインになるのか、一時的な調整なのかはまだわかりません。チャートをよく観察し、良いタイミングがはかれれば、うまく飛び乗れたらと考えているところです。

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