本更新は、その分野に興味のない人には、読んでもらってもまったく参考にはならない内容になりそうです。
これから書くことは、暗号資産(仮想通貨)に関することです。
私は昨日、あることで肝を冷やしました。それは、私が使う仮想通貨を保管するためのコールドウォレットが、アプリと連携できなくなったからです。
私は、昨年4月、国内の仮想通貨交換所のひとつであるSBI VCトレード(SBIVC)が提供するコールドウォレットの”Cool X Wallet”(SBICXW)を使い始めました。そのタイミングで、本コーナーでも取り上げましたが、その後、本サイトの独自ドメイン化に伴う私のミスで、その更新分は失われてしまいました。
これまで、仮想通貨交換所がハッキングされ、大量の仮想通貨が盗まれる事件がいくつか起きています。被害に遭った仮想通貨は、常時ネットに接続されたホットウォレットと呼ばれる保管状態にあったことがあとになってわかっています。
ハッキング事件が起きるたびに、仮想通貨の信用は失墜し、価格が暴落しています。
事件が起きるたびに厳重な管理が求められます。その究極の安全策が、ネットから完全に遮断されたコールドウォレットといわれています。
私は、2年前の2018年に仮想通貨に興味を持ち、主要コインを中心に、少量を買って保有しています。
この取引のため、国内にある3つの仮想通貨交換所(交換所)に口座を作りました。その中のひとつに、SBIVCがあります。
私は 株式投資に興味を持ち、 2004年の大型連休明けにネット証券に口座を作りました。
はじめは松井証券に口座を作り、そこで取引をしました。その後、利用料金の安さなどから、SBI証券に移り、今に至っています。
SBI証券と同じSBIグループ(SBIホールディングス)であったため、国内では後発であったSBIVCにも口座を作ったことになります。ただ、実際にそれを使い出しますと、セキュリティ面が必要以上に(?)強化されており、使いにくく感じました。
仮想通貨の利点のひとつは、コインの送付が手軽であることです。
銀行に預けてあるお金を別の銀行へ振り込む場合を思い浮かべてください。今ではインターネットバンキングが一般的になりましたから、それ以前に手軽になりました。それでも、他銀行への送金は手数料がかかります(※仮想通貨でも送付のための料金は仮想通貨から差し引かれますが、わずかです)。
私は海外への送金はしたことがありませんが、その場合は、国内よりも手数料がかかるのでしょう。また、送金にかかる時間も国内よりも長くなるものと想像します。
その点、仮想通貨であれば、送付先のウォレットへ送るだけですので、いつでもすぐに送ることができます。仮想通貨の代名詞といわれるビットコインが、他のコインに比べて送付に時間がかかるのは皮肉なことといえましょう。
それは別にして、コインの移動が簡単なのでが仮想通貨の特徴であるのに、SBIVCの口座からは、他の交換所へ送付できない仕組みになっているのを使い始めてから気がつきました。
SBIVCだけで売買が完結できればこれで問題ないのでしょうが、何かの理由で別の交換所に送付したいときは、SBIVCの独自システムが不便です。
このSBIVCが昨年からだったと思いますが、コールドウォレットのSBICXWのサービスを始めました。これは2年契約の有料サービスです。
私は、コールドウォレットの利用は考えていませんでした。それが、同交換所に口座を持ち、条件が合う人であれば、無料で利用できることを知り、物は試しと、昨年4月から利用し始めました。
SBICXWを手にしたものの、あとで考えれば初歩的なことに躓きました。それで、担当の部署に電話をしたところ、丁寧な対応で教えてもらいました。その経過は、すでに消えてしまいましたが、本コーナーで書いています。
SBICXWを実際に使ってみて、これを使うことで、他の交換所と同じように、コインを別の交換所に送付できることを知りました。
SBICXWは他の磁気ストライプカードと同じサイズです。もしも仮想通貨でのやり取りが一般的になれば、これをキャッシュレスに使うことができるようになるでしょう。それが近い将来実現されるかわかりませんが、そのあたりまで見越してSBIVCが先手を打っていることになりましょうか。
今はそうした使い方ができませんので、自分が保有するコインを安全に保管することと、他の交換所にコインを送付する場合しか使い道がありません。
SBICXWを使ってみて不便に感じるのは、このカード単体では送付も受け取りもできないことです。
基本的には、スマートフォン(スマホ)に専用のアプリをインストールし、アプリをインストールしたスマホとSBICXWをBluetoothでペアリングします。
これだけではまだ使えません。次は、ユニークペアリングをする必要があり、これで初めて使えるようになります。
昨年4月、このコールドウォレットを手に入れたことで、他の交換所にあり、SBIVCで扱っているコイン(扱うのは、ビットコイン、リップル、イーサリアム)をSBIVCへ移し、それらをすべてSBICXWで保管することを試しました。
コールドウォレットでコインを保管するのは安全です。が、不便に感じるのは、SBICXWで保管するコインを法定通貨、日本でいえば円に交換できないことです。
その場合は、国内の交換所へSBICXWから送付し、受け取った交換所で円に交換する手続きを踏む必要があります。安全のためとはいえ、これは手間がかかります。
国内にある交換所は、コインの交換のほか、交換所を通じ、株式の売買のように相対で仮想通貨の売買を取引できるサービスも提供しています。SBIVCははじめはコインの交換だけしかできませんでしたが、昨年の途中から取引もできるようになりました。
ただ、私はSBIVCの取引の画面がわかりにくいように感じ、それまでに使い慣れた別の交換所へ、SBICXWから送付しました。
私の考えはそのときどきで変わり、昨年、再びSBIVCへ戻すことをしました。
仮想通貨の値動きは読めません。株価であれば、世界の情勢が変化することなどで、価格が上がり下がりします。それが仮想通貨の場合は、理由もわからずに主に下がることが多いため、長い期間コインを保有する人は、いつになったら手持ちのコインが価値を持つようになるのだろう、と半ば途方に暮れたりします。
昨年の7月頃だったと思いますが、ビットコインが値を上げ、日本円に換算して150万円に達することがありました。仮想通貨のコインに関連性はないはずですが、ビットコインが値を上げると、他のコインもつれ高になる傾向があります。
どんな相場でも、買いよりも売りのタイミングが難しくなります。値が上がってくると、人間の欲が強くなり、もっと上がるのではないかと考えがちです。
昨年7月頃にビットコインが150万円になったときも、もっと上がると勝手に考え、あとになって売り時を逃したことを知りました。
その後は値下がり基調となり、確か、40万円台まで下がったりしたように記憶しています。私はその後に上がる根拠も持たず、下がったときに買い増ししたりしました。
そんなビットコインが、最近になってまた100万円を突破するようになりました。他の主要コインもそれにつられて値を上げてきました。いつもは理由もわからずに上がるように感じていますが、今回は、もしかしたら新型コロナウイルスの出現が影響しているのではないか、と想像したりしています。本当のところはわかりませんが。
それはともかく、値が戻ってきたことで、今回は早めに売ることも考え始めました。いつも売り時を逃してばかりいるからです。
もっとも、今が高値圏であるとは限りません。それがわかるのはあとになってからです。
私は米国のダウ平均株価が2万5000ドルに達したおととしの1月、数年間続けた積立の投資信託(投信)を解約して円に換えました。それまでに10数万円の利益が出ており、すぐに解約する必要がなかったのにです。
その時点でもダウ平均株価は十分な値上がりで、もしかしたら今後は値下がりに転じるかもしれないと考えました。これは素人のあさはかさで、今は2万9000ドルを目指す展開です。
本サイトでもその時々で動画を紹介しています増田俊男氏の読みでは、ドナルド・トランプ大統領が今年の米大統領選で再選されれば、ダウ平均株価は4万ドル、日本の株は3万円を目指すだろうと述べています。
そのとおりになるかどうかは、その時期になってみるまでわかりません。
同じようなことは仮想通貨の値動きにもいえます。
私が保有するコインは数十万円分ですが、これがもしも10倍になれば数百万円、100倍であれば数千万円です。が、仮想通貨は値下がり圧力が圧倒的に強いため、数十分の一であれば数万円、数百分の一の場合は数千円に目減りする可能性のほうが強いです。
実際問題、今もネットの動画共有サイトのYouTubeで、その資格も能力も全くないのに、仮想通貨の投資教室を配信していた中野裕二氏という人がいます。
私は彼の動画を見るのが馬鹿らしくなり、2018年の7月中旬以降まったく見ていません。
おそらく最後に見た頃の動画では、2018 FIFAワールドカップで日本がベルギーと対戦する前に、「未来へ行って結果を見てきた」などといい、日本が勝ったと自信をもって話していました。結果は日本の負けでした。
どんな言い訳をするかと思ったら、次の動画で、「誰かが未来を捻じ曲げちゃったね」などといい、悪びれていなかったのには本当に呆れたのを思い出します(´・ω・`)
ですから、その後のことはわかりませんが、仮想通貨が値上がりする気配がないと判断したからか、今は海外の外国為替証拠金取引(FX)業者に口座を作るよう勧めているそうです。
海外に口座を作ることで、作った人がどれだけ損を出しても、中野氏は意に介さないのでしょう。要は、口座を作らせることで自分にお金が入ってくるからです。
中野氏がまだ仮想通貨の値上がりを煽っていた頃は、草のように価格が安い草コインへの投資を盛んに進め、海外の交換所に口座を作ることを盛んにさせていました。
PCにまったく触れたことがなかった人もいて(※たとえば「ガーベラおじさん」)、その人の自宅を訪れ、PCの使い方を教えて口座を作らせたという話も聞きました。
その結果、草コインに投資した人の中から大金を得た人がいたでしょうか。ひとりもいません。草コインのほとんどすべては、草が土に戻るように、無価値になっていきました。
中野氏の口車に乗せられた人が、どの程度の額を投資したか知りません。中には数百万円、あるいはもしかすると数千万円の投資をした人もいたでしょうか。そのお金が限りなくゼロになったとすれば、中野氏の行為は犯罪的です。
中野氏の動向を伝えるネットの掲示板「2ちゃんねる」のスレッドを確認していますが、それを見ますと、信者といわれるほど中野氏に寄り添っていた人たちが、ほとんどすべて中野氏のもとを去ったようです。
中野氏の甘言に乗せられて仮想通貨に投資したのに、その仮想通貨を中野氏自身が否定するようないい方をするようになり、ようやく黒い呪縛から逃れることができたのでしょう。中野氏から離れたことは良いですが、人を不幸にしかしない中野氏は許せません。
仮想通貨がここへ来て値が上がってきたことで、少しずつ売って円に換えておくことを考え始めました。そのときは、SBIVCに主要コインを預けてありました。ただ、途中で書きましたが、SBIVCでコインの相対取引の画面が自分に合わないように感じ、別の交換所へコインを送付することを考えました。
途中で書きましたように、SBIVCは、他の交換所に口座から直接コインを送付できません。そこで、数カ月使っていなかったSBICXWへひとまず送付を済ませました。
SBIVCのコールドウォレットSBICXWが独特なのか、送付の支持を出してもすぐには送付されません。その指示を出した翌銀行営業日に送付される仕組みだからです。
ですから、それがもし、3連休前の金曜日であれば、送付が行われるのが4日後になってしまいます。これは不便極まりないといえましょう。
私は平日が続く日だったので、翌日の午前10時頃に送付が終わったように記憶しています。
SBICXWに保管されたコインは、売買ができませんので、目的の交換所へ再び送付する必要があります。
ここまで長々と書いてきましたが、SBICXWから別の交換所へ送付する段階で問題に直面しました。結局、それを解決するまで1時間ほどかかりました。
SBICXW単体で保有するコインを送付することはできません。送付の手続きはペアリングされたスマホなどのアプリでします。私はスマホは使っていませんで、その代わりに、タブレットPCにアプリを入れてペアリングしています。
ところが、そのペアリングに失敗し、何度試しても、デバイス(私の場合はタブレットPC)と接続に失敗するのです。
もしもこの問題が解決されなければ、SBICXWに私の現時点で数十万円分のコインが半永久的に保管され、それを移動させられなくなってしまいます。それを考えたとき、冷や汗が流れました。
それを解決するため、久しぶりで解説ページにじっくり目を通しました。
しばらく眺めているうちに、どうやらこれが原因らしいとわかりました。それは、「アプリのアップデート後または再インストール後は、接続済み端末の解除とご利用端末の登録が改めて必要です」と書かれた部分です。
SBICXWを数カ月全く使っていなかった間に、アプリのアップデートがありました。その後、アプリとタブレットPCをペアリングしたことが一度もなかったため、更新後にペアリングし直す必要があることに気がついていなかったのでした。
ただ、ここで焦って、あることをせずに再ユニークペアリングをしてしまうと、SBICXWにロックがかかり、有償によるSBICXWの再発行を依頼することになってしまいますから要注意です。説明には次のように書いてあります。
セキュリティ上、接続済み端末を解除せず、アプリを削除・再インストール後、再びペアリングを行った場合、 カードがロックされ、カードの再発行手続きが必要となります(有償)。操作についてご不明な場合は、サポー ト窓口までご連絡ください。
そこで、設定画面の【アカウント】の【カードからチェックアウトする】をタップしてペアリングを解除し、そのあとに、再ペアリングをしました。
こうすることで、アプリとSBICXWのペアリングに成功したことを知り、胸を撫で下ろしました。今後は、同じようなトラブルが起きても、すぐに対応できます。
コインは別の交換所へ送付し、いつでも売れる状態にあります。あとはそれをいつ実行するかですが、この判断に説明書はなく、自分で判断するしかありません。
私が相場の判断を的確にできるようになることは、永遠にないでしょう。