現在、世界で使われている言語はどのくらいあると思いますか。それについて、GoogleのAI Geminiに訊き、私が想像していたよりも遥かに多いことがわかりました。
世界では現在、およそ 7,000〜7,100種類(世界最大の言語データベースである『エソロジー(Ethnologue)』などの調査によると 約7,139〜7,159言語)の言語が実際に使われているとされています。
言語の数や分布に関する主な特徴は以下の通りです。
- 地域別の言語数: 最も言語が多いのはアジア(約2,300言語)とアフリカ(約2,100言語)で、この2つの地域だけで世界の過半数の言語が集中しています。
- 話者数の偏り: 世界の言語の約40%以上が絶滅の危機に瀕しており、話者が1,000人未満という小規模な言語が多い一方、わずか20数個の主要言語で世界人口の半分以上がカバーされています。
- 「言語」と「方言」の境界: 「どこまでを独立した言語とし、どこからを方言とするか」の定義や調査方法によって数える数値に多少の幅が生じるため、一般的には「約7,000言語」という数字が目安として使われています。
ネットが発達して普及したことで、居ながらにして、世界の情報を得ることや、世界のエンタテインメントを楽しむことができるようになりました。
言語の壁が依然としてあります。しかし、翻訳技術が格段に進化したことで、他言語ができなくても、楽しめるようになったのは良いことです。
ただ、たとえばウェブブラウザのGoogle ChromeやYouTubeで他言語に対応しているといっても、さすがに7000言語まではカバーしきれないでしょう。
そこで、Googleの技術で、どの程度までカバーできているかと訊き、次のような回答を得ました。
Google ChromeやYouTube(主にGoogle翻訳の技術基盤を活用)における翻訳対応言語の数は、それぞれ以下の通りです。
- Google Chrome(ウェブサイト全体の翻訳):Google翻訳のシステムをベースにしているため、約249言語(方言や地域変種を含む)に対応しています。世界の数ある言語のうち、主要なものはもちろん、比較的話者数が少ない地方言語やマイナー言語まで幅広くカバーされています。
- YouTube(自動字幕・翻訳機能):動画の自動文字起こしおよび自動翻訳機能では、主要な言語を中心に100言語以上に対応しており、世界中の動画の字幕を母国語に切り替えて視聴できるようになっています。
世界に存在する約7,000言語の総数から見るとカバー率は数パーセント程度に留まりますが、インターネット上で主に使用されている人口の大部分(99%以上)を網羅する規模の言語がサポートされています。
言語の数は、方言に近いものまで含めると、7000以上になるものの、それらを使う人の人口比率で見ると、現在の態勢ですでに99%以上がカバーできているというわけらしいです。
このように、技術の急速な進歩を感じないわけにはいかないわけですが、それでも、まだ、足りない部分があることを感じます。
細かい部分に注文をつけさせてもらいます。
私は、YouTube動画に字幕を表示させて見ることがあります。動画に登場する人が何かをしゃべっていれば、しゃべっている言葉がリアルタイムで字幕に変換されて表示されます。
その場合の翻訳結果に、まだ、技術が足りないのを感じます。
今は、AIが急速に進化しているので、それを応用すれば、もっと精度が高くても良さそうに感じます。
これは、システムだけに問題があるとはいえません。翻訳される言葉が不明瞭であれば、正確な字幕には変換できません。それを考えたら、発信者は、自分の発する言葉をできる限り明瞭にする努力が求められます。
字幕に替わる翻訳技術が登場し、急速に利用者が増えています。「オートダビング」です。これは字幕以上に技術が高いといえましょう。
動画の中でしゃべった言葉が、それを見る人の言語に変換され、声優が吹き替えてくれたように、希望する言語の音声で聴くことができます。
このように便利なオートダビングですが、日本語への翻訳では、ある文字の翻訳が私には気になって仕方がありません。
そもそも、オートダビングは、どのような過程を経て、言語を翻訳し、吹き替えた音声に変換しているのでしょうか。
発せられた言葉を翻訳するまでの段階は、字幕に変換するのと同じで、それぞれの国の言語に文字で変換するのでしょうか。そして、オートダビングの場合は、変換された文字を音声が読み上げることが加わるのかもしれません。
私が、日本語に翻訳されたオートダビングの音声を聴いていて気になる文字は「方」です。
たとえば、次のような文章にも「方」が使われます。
鳥が北の方へ飛んでいく。
この文章は、「とりが きたのほうへ とんでいく」と読む人がほとんだろうと思います。しかし、オートダビングにかかると、「とりが きたのかたへ とんでいく」と発音されてしまうのです。
「方」を、「ほう」と発音すべき時も、「かた」と発音してしまう「癖」があるということです。
その変換に気づいた人は、Googleに要望しているでしょう。しかし、今のところ、それが改善されていません。
細かいことですが、そんな改善余地があることを、本コーナーで取り上げてみました。
細かいことに目をつぶれは、言語の壁が可能な限り低くなり、世界の情勢を知ったり、エンタメを楽しむのには良い時代となりました。
それをもたらしてくれた翻訳技術には感謝するしかありません。
