私は先月、16年ぶりでテレビ受像機を入れ替えました。それまで使っていたテレビ画面に、目障りな焼き付きのようなものができてしまったためです。
この16年の間に、従来のテレビ放送とネットコンテンツとの融合が進んでいたようです。私が新しく使い始めたテレビも、はじめから、リモコンで、ネットコンテンツへアクセスできるようになっています。
このようなテレビが一般的になれば、従来のテレビ放送離れが加速するのは当たり前のことです。それまでは、つまらなくても、ほかに選択の余地なく見ていたテレビ番組に縛られることなく、ネットコンテンツを自分で自由に選べるようになるのですから。
私も、テレビを入れ替えたものの、本来の用途であるテレビ放送は、極めて限られた番組を辛うじて見るぐらいで、ほとんどは、ネットコンテンツや手持ちのレーザーディスク(LD)や過去に録りためたビデオの映像を見るための「モニター」として利用しています。
昨日は、YouTubeで見たい動画が見つかりませんでした。そこで、テレビから直接アクセスできるようになったAmazonのPrime Videoを見ました。
私はAmazonのPrime会員なので、動画を追加料金なしで見ることができます。
私の目に留まったのは”The Offer“というコンテンツです。邦題は『ジ・オファー / ゴッドファーザーに賭けた男』です。
これは、”Paramount+”というオンデマンドサービスで、2022年4月28日に公開された、全部でエピソードが10あるドラマ形式の映像作品です。私は、この作品を知りませんでした。
日本では、同年7月15日から、U-NEXTで独自配信されたそうです。
内容は、タイトルにあるように、映画『ゴッドファーザー』(1972)が製作される舞台裏を描いたものです。
私は何の気なしに、本作を40インチのテレビで見始めました。各エピソード1時間前後の長さです。原音と字幕で見ることもできるのかもしれませんが、私は日本語に吹き替えられたものを見ました。
しばらく見ていて、役者の台詞が聴き取りにくく感じました。それが聴き取れないと、細かいやり取りがわかりません。
そこで、私はテレビのスピーカーから、Bluetoothヘッドホンに切り替えました。私が使うテレビは、Bluetoothにも対応しているからです。
私が使うヘッドホンは、昔に手に入れたJBLの”EVEREST 300”というモデルです。
これでドラマを見ると、テレビのスピーカーよりも、役者の台詞がよく聴き取れました。
昨日は、エピソード1と2を続けてみました。AmazonのPrime Videoでエピソード10まで見られるのかどうかはまだ確認していません。
映画の『ゴッドファーザー』は、米国で暮らすイタリア系移民の裏社会を描いています。このため、その作品の製作が噂された段階から、イタリア系マフィアの妨害があったと聞きます。
私は昔、脚本を書いてみたい気持ちがあったので、日本のテレビドラマを熱心に見たこともありました。それが今は、日本のテレビドラマに接することはほとんどありません。
その一方で、昔の作品ですが、『刑事コロンボ』や『シャーロックホームズの冒険』など、米国や英国のテレビドラマは見ています。
今回の『ジ・オファー』は4年前の作品になりますが、向こうの作品は、最近になっても、しっかり作られているのを感じました。脚本がきちんと作られ、演じる俳優も、それぞれの役に相応しい俳優があてられているように感じました。
主人公は、ラディという男性です。彼は、1960年代ですか、誘いを受けて、パラマウント映画で働くことになります。実在した人物で、2年前に94歳で亡くなっています。
彼について書いたネットの事典ウィキペディアで確認すると、彼が映画のプロデュースを担当した作品はあまり多くないですね。そのひとつが『ゴッドファーザー』です。
『ゴッドファーザー』シリーズは3部作までありますが、ラディ氏が担当したのは、最初の作品だけです。
彼は、それが実現するかわからなかった『ゴッドファーザー』のプロヂューサーをすることになり、まずは、誰に脚本を書いてもらうかというところから始めます。
エピソード1のはじめのほうで、彼が付き合い始めた女性と映画館で映画を見るシーンがあります。そのラストが、自由の女神が砂に埋まっているシーンであることから、『猿の惑星』(1968)であることがわかります。
ラディは、観客がいなくなった客席に残り、数百人の観客が、目の前の大きなスクリーンを凝視し、みんなが同じように感情移入する映画というコンテンツに純粋に魅了されます。
彼が実際に大手映画会社で働きだすと、自分の夢と現実に働く職場の落差に悩まされたでしょう。
彼の上司にエヴァンスという男がいます。これも実在した、ロバート・エバンス氏です。彼は、2019年に89歳で亡くなっています。
彼の経歴をウィキペディアで確認すると、『ゴッドファーザー PART II』(1974)のプロデュースをしていますね。
私が好きな『チャイナタウン』(1974)も彼のプロデュースです。
実在した彼がどんな人物だったか知りませんが、本作で描かれた彼は、世渡りが上手な軽薄な人間です。とても尊敬できないですね。周りには華やかな女性が群がり、酒池肉林を想像させます。
本作にも登場しますが、女優のアリ・マッグローの二番目の夫になり、3年後には離婚しています。
エヴァンスの下で働きながら、ラディは、『ゴッドファーザー』の製作に愚直に取り組んでいます。
脚本を、原作を書いたマリオ・プーゾに依頼します。が、小説と脚本は別物で、まったく脚本が書けないことがわかります。その後、プーゾと共同で脚本を書いた映画監督のフランシス・フォード・コッポラを起用するよう提案され、結局は、コッポラに監督してもらうことが決まります。
コッポラは純粋に映画作りに夢を持ち、その一方で、大手映画会社が金儲けしか頭にないことに失望しています。エヴァンスの行為が嫌でも目に入り、嫌気が指すのはよく理解できます。
あるとき、エヴァンスが自分の寝室に入ると、ベッドの上に映画の原作となった『ゴッドファーザー』の本が置かれています。何気なく表紙を開くと、中に、殺されて血だらけのネズミか何かが挟まれていました。
イタリア系マフィアからの、映画化をやめろという脅しです。
エヴァンスは、映画を作ったことで殺されるなんてたまったものではない、と『ゴッドファーザー』の映画作りの話からは遠ざかります。
一方の、ラディにしても、秘書の女性と車に乗っていた時、いきなり、リアウインドをピストルで撃ち砕かれ、危うく命を落とすことを経験します。
こちらも、イタリア系マフィアの、力を使った脅しです。
昨日見た、エピソード2のラストは、ラディが世界指折りのホテルを出て、ニューヨークの街を一人で歩いているとき、一人の小柄な男から、車に乗れといわれるところで終わります。
声を掛けたのが知らない男だったので、ラディが断ろうとすると、男は、ズボンのポケットに入れてあるピストルに手をかけ、それをラディに見せます。
ラディが、男が目で合図した車に乗せられるところで終わりました。
さて、本更新を終えたら、続きのエピソード3を見ることにしましょうか。エピソード10までAmazonのPrime Videoで見られるのかどうか。
最後はハッピーエンドとなるのでしょうか。
