家庭内の「性虐待」

これは今に始まったことではないでしょう。家庭内の「性虐待」です。

この事件で犠牲者になるのは、主に女性です。女性が、同じ家の中に暮らす実父や養父から、強引に性交を強いられるケースがあります。実父や養父だけでなく、なかには、実兄から強要されるケースもあるでしょうか。

多くは成人になる前です。それを逃れるため、家を出ることが難しいです。そして、これは私には不思議なのですが、味方になってくれるはずの実母や養母が、被害を受けている女性の味方になってくれないケースが多いことです。

本日の朝日新聞に、家庭内で実父から性被害を受けた女性が、実父を訴える裁判が取り上げられています。

記事によると、その女性は現在20代の女性です。

彼女の実父は、子供を持つのに相応しくない人間に思えます。記事には次のように書かれているからです。

実父は、女性が幼いころから、気に入らないことがあると怒鳴ったり、暴力を振るった。アダルトビデをを見せられたり、風呂をのぞかれたりしても、怖くて抵抗できなかった。

このような環境で生活しなければならなかった女性は、自分の境遇を地獄のように感じたでしょう。

彼女は、高校1年の夏、実父から性交を強要されたそうです。そして、「(このことは)誰にもいうな」と口止めされ、週に1~2度性交を強いられたそうです。

彼女は、自分の味方になってくれると信じたであろう母にそれを打ち明けます。しかし、事態は変わらなかったそうです。

実母はどのように考えたのでしょう。娘のことを思えば、それを知った瞬間に離婚し、娘を父親から引き離さなければならないです。なぜそれをしなかったのか、母親から話を訊きたいぐらいです。

彼女は、家出を試みますが、そのたびに連れ戻されたそうです。そして、同意の上で父と成功している、と文書まで書かされたそうです。

一体どうなっているのですか。

その後、当時、彼女の恋人だった男性に打ち明け、それを知った男性が警察に通報し、婦人保護施設に保護されたそうです。しかし、そのときは、祖父母に迷惑がかかることと、実父の仕返しを恐れ、事件化は求めなかったそうです。

現在、彼女は結婚し、2人の子供に恵まれたそうです。しかし今も、フラッシュバックが起き、「胸を包丁で突き刺されているような痛み」に何度も襲われるそうです。

彼女は、結婚後、やっとの思いで、自分の過去を夫に打ち上げたのでしょう。それを聴いた夫は、「僕が守る」といって、2023年秋に刑事告訴したそうです。

2025年9月、地方裁判所で、彼女の実父は、準強姦罪の罪で、懲役9年(求刑10年)判決を受けます。

この裁判中、彼女は、遮蔽措置の上で実父と法廷で同席します。彼女は、近くで実父の声を聴くだけで当時の記憶が鮮明によみがえり、動機が激しくなり、呼吸がまともにできなくなったそうです。

その裁判でも、父親をかばう家族の証言を聞かされたそうです。これが本当に理解できません。実の娘を犠牲にしても、家族を守ろうとするものでしょうか。

有罪判決を受けた彼女の実父は控訴しますが、名古屋高裁が棄却します。それでも実父はあとに引かず、上告したため、判決がまだ確定していない、と記事に書かれています。

YouTubeには、報酬目当ての再生回数を稼ぐため、性を売り物にする動画があります。女性投稿者も、自分の身体を売り物にするような動画が散見されます。

それらは、男性視聴者の関心を呼ぶようで、再生回数が軒並み高いです。

男女ともに、性との向き合い方は難しいです。誰もが聖人君子のようであれ、とはいいませんが、超えてはいけない一線があります。それは、家族であっても、いや家族であるからこそ、決して超えてはなりません。

男女の性の交わりは大切にしつつ、大きな意味で、清く正しくありたいものです。