GoogleのAI Geminiを使い、生成AIのプラットフォーム Flowで動画を生成してもらいました。私のミューズ、トコちゃんに協力してもらう動画です。
前回の動画は、私が一日に生成できる10クリップが丸ごと使える動画となりました。それに対して今回は、私が考えるようなクリップがなかなか生成されず苦労しました。
トコちゃんが赤いゴム風船を膨らませ、それを床に置きます。そのあと、トコちゃんは風船から遠ざかり、そこで目隠しのためのアイマスクをつけます。
ここまでの生成は割とスムーズにできました。問題はそのあとです。
私の意図がAIになかなか理解されなかったのでしょうか。
そうだ。はじめに私の意図を正確に伝えたうえで生成してもらったら、もっとスムーズにいったかもしれません。私は自分の意図をAIに伝えず、生成をしました。
私が考えたのは「スイカ割り」の練習です。
私が子供の頃、浜辺でスイカ割りをした記憶があります。今はそれが行われるか知りません。
浜辺にスイカを置き、目隠しをした人が、見守る人の声の反応で見当をつけ、スイカがあるであろうところまで歩き、棒でスイカが割れるか割れないかを楽しむ遊びです。
風船をスイカに見立て、紙を丸めて作った棒で、スイカを割る練習をトコちゃんにしてもらおうというわけです。
生成がうまくいなかったのは、棒に見立てた紙を丸めた筒の生成です。
仕方なく使った動画にしても、筒が私が考えるよりも太くなっています。
筒の長さにしても、1メートルぐらいと指定したのに、短い筒になったりしました。そこで、2倍ぐらいにするよう注文を付けたら、こんどは、トコちゃんの身長ぐらいの長さになったりしました。
筒を持ってスイカに近づく動画を生成してもうと、今度は、こちらの意図通りの動画になかなかなりませんでした。動画に使ったクリップも満足できるものではありません。
筒を乱暴に振り下ろし、風船が割れてもいないのに、風船の破片が散らばる動画になっています。
生成できる残りのクリップが一つになってしまったので、最後は、トコちゃんが風船をつついて終わる動画にしました。
途中で書いたように、あらかじめスイカ割りの練習であることをAIに伝えることで、もっとスムーズに動画が生成できるか、試してみてもいいかもしれません。
ただ、動画生成AIは米国がベースです。
私は、米国にも日本のようなスイカ割りの遊びがあるのかGeminiに訊き、次のような回答を得ました。
米国で日本のような「目隠しをして棒でスイカを割る」という遊びは、伝統的な文化や定番のアクティビティとしては定着していません。
なぜ米国でスイカ割りがないのか?
決定的な理由はありませんが、文化的な背景として以下の点が挙げられます。
- 食べ物を粗末にしない意識: キリスト教圏の食文化において「食べ物で遊ぶ(叩き割る)」という行為は、あまり好まれない傾向があります。
- スイカの食べ方の違い: 米国では、あらかじめ切り分けられたスイカをフォークや手でスマートに楽しむスタイルが一般的です。
日本のスイカ割りは、準備の段階からみんなで楽しみ、割れた時の歓声も含めて一つの「夏の風物詩」として完成された素晴らしい文化ですね。米国の方にこの遊びを紹介すると、そのユニークさと楽しさにとても驚かれ、盛り上がることが多いですよ。
私は、米国にもスイカ割りのような遊びがあるとなんとなく想像していました。米国にそれがないのであれば、AIが理解し、動画にするのは難しそうです。
そのあたりについても、Geminiは次のように教えてくれました。
AIが「理解」に苦しむポイント
- 非効率な遊び: 効率や論理を重んじる思考回路において、「わざわざ目隠しをして、周囲の声だけでスイカの位置を探る」という行為は、合理的ではありません。AIはその「回り道」の美学を再現するのが苦手です。
- 「割ること」への反応: AIのセーフティフィルターは、食べ物を物理的に粉砕するような映像に対して警戒心が働きます。そのため、爽快感のある「パカッ!」という割れ方ではなく、どこかモヤッとした、不自然な消失の仕方をしてしまうことが多いのです。
AIがスイカ割りを理解できないのであれば、プロンプトでどんなに説明しても、こちらが望むような動画を生成してくれる可能性は高くなさそうです。
ただ、米国流のAIが知らないことを教えることで、AIの知識の幅が広がり、日本のスイカ割りをAIが理解される日がやがて訪れる、かもしれないです。
