安倍首相の会見もどきと御用メディア

私の生活には規則性があり、毎日決まった時刻に同じことをします。そうはいっても、ときには数分遅れ、見るはずだったテレビ番組を見逃すこともあります。昨日の夕方がそうでした。

本サイトには、“天気コーナー”もどきの「天気の話」があります。その更新のため、午後6時台にNHK総合で放送される全国版ニュースに続く関東ローカルニュースの「首都圏ネットワーク」を見るのが長年の私の習慣です。「首都圏_」内で、午後6時30分前後と、午後6時52分から気象情報があるからです。

ちなみに、土日と祝日は「首都圏_」が休みになり、午後6時45分から放送される関東ローカルニュースを見、午後6時52分から1回だけ放送される気象情報を「天気の話」更新の参考にさせてもらっています。

あと、今回の更新でポイントとなるのが、平日の午後5時57分から放送されるNHK総合の気象情報も、見られる限り見て、参考にしています。

この時間帯は、「ニュース シブ5時」の放送時間にあたり、その最終コーナーに、関東向けの気象情報が挟まれています。

ちなみに、「シブ5時」では、男女のキャスターのほかに、NHKの解説委員(?)がご意見番のような形でひとり加わる形式になっています。このご意見番は曜日ごとに変わりますが、問題なのは木曜日です。

といいますのも、木曜日はあの岩田明子氏が担当だからです。岩田氏といえば、いわずと知れた安倍晋三首相の広報官的存在です。

安倍首相が節目の記者会見もどきを行いますと、スタジオで控える岩田氏が、安倍首相のいい分をスタジオで補足する役目を担っています。

岩田氏といえば、先頃民事裁判で敗訴した元TBS記者で、ワシントン支局長を務めたという山口敬之氏とは親しく付き合っていることが知られています。

ネットで検索すれば、ふたりが仲良く収まった写真を容易く見つけることができます。

山口氏は、それなりに名の知れたジャーナリストの肩書を悪用し、2015年4月3日から4日早朝にかけ、ジャーナリストの伊藤詩織氏を酒で泥酔させた上で、伊藤氏がまったく望まぬ性行為に及ぶ嫌疑をかけられました。

伊藤氏の訴えで、一度は東京の高輪警察署が山口氏逮捕に動きますが、最後の最後で、当時、警視庁刑事部長だった中村格氏の判断で、執行にストップがかけられました。

山口氏と中村氏は、安倍人脈の中枢につながることが知られています。山口氏は、その前後に、同じく安倍人脈に連なる見城徹氏が自ら創業した幻冬舎から、『総理』を出版しています。

こんな背景を持つ山口氏と親しいNHKの岩田氏ですから、同じ穴の狢と見られても仕方がないでしょう。

岩田氏は、反安倍の人たちが自分に持つであろう負のイメージを払拭するためか、はじめはNHKの朝の番組「あさイチ」への出演を望んだそうです。しかし、朝の爽やかなイメージにはそぐわないと考えたからか、「シブ5時」に木曜日だけの出演に落ち着いたものと思われます。

平日の1日だけですが、私は岩田氏の姿を見て、しゃべる声を聞くのが堪えられず、木曜日だけは午後6時前と、6時から通常10分放送される全国版ニュース(この時間帯までが「シブ5時」の時間枠)は避けることにしています。

問題は、全国版ニュースから「首都圏ネットワーク」に切り替わる瞬間です。その直前まで「シブ5時」のスタジオが映り、木曜日は岩田氏が向かって右端に座る姿をカメラが捉えるため、それを見ないよう、時計を見ながらNHK総合に切り替える苦労をしています。

昨日は火曜日でしたから、そんな苦労はいらなかったのですが、我が家の愛猫・にゃんこおチビちゃんファミリーの“お兄ちゃん”こと白足袋ちゃん(=^ω^=)から、その時刻間近に、おやつのエサをねだられ、お兄ちゃんの相手をしている間に、午後5時59分ぐらいになり、3分弱放送される気象情報を見逃してしまったのでした。

それが終わり、10分間の全国版ニュースが始まるのかと思いきや、予期せぬ安倍首相の記者会見が始まりました。

このたび、中国の成都に日中韓の首脳が集まり、北朝鮮の扱いを中心に、会談が持たれました。それを受けた記者会見です。

嫌々ながら見ましたが、今回も相変わらずの記者会見もどきでした。

日本のマスメディアは、世界からは茶番に見られている記者会見もどきを安倍首相に開かせることを許しています。

安倍首相の記者会見もどきは、NHK総合の番組編成に準じて、開催する時刻を設定します。夕方であれば、午後6時の時報に合わせて会見が始まります。昨日は、午後6時10分から始まる「首都圏ネットワーク」に合わせ、10分程度で切り上げる予定だったのでしょう。

昨日は予定外に時間が伸び、会見が終わったのは午後6時23分頃にずれ込みました。

それにしても、どんな質問を受けるのかわからない安倍首相が、手元にたびたび視線を落として質問に答える姿を見て、視聴者は不思議に思わないものでしょうか。

このことは、事あるごとに本コーナーで書いていますが、安倍首相の記者会見もどきでは、あらかじめどんなことを質問するか決められており、その“模範解答”が担当の人間によって作成されているのです。

昨日の記者会見もどきを嫌々ながら眺めていましたが、たとえば、読売新聞の記者が質問に立ちましたが、質問する側にも原稿があるのでしょう。でなかったら、あれほど長い文章を、すらすらと述べることはできないはずです。

質問は多岐にわたっています。初めて聞く質問であれば、質問のはじめの方でどんなことが質問されたか忘れてしまうでしょう。

ところが、質問を「うん、うん」とわかったような顔をして聴いていた安倍首相は、これまた原稿を読み上げるように、淀みなく、それぞれの質問の要点を答えたのです。

どんなに優秀な人間であってもなかなかできないことです。それを、原稿の文字を読み間違え、「云々」を「でんでん」と読み、読み間違えたことにも気がつかない安倍首相が、すべての質問を聞き逃さず、瞬時にそれを答えることなどできるはずがありません。

本日の豆告知
本ページで紹介した安倍首相の会見動画は削除されました。

日米首脳会談のあと、ドナルド・トランプ米大統領と並んで記者会見をする場面を見たことがありますが、トランプ大統領は、その場で記者の質問を聴き、自分で考えて答えていました。

https://youtu.be/oDkHdcNu7R0?t=2376

一方の安倍首相は、そのときも、日本国内でする記者会見もどきと同じ手法を使い、手元に盛んに目を落としながら記者の質問に答える振りをしていました。

隣でその様子を眺めるトランプ大統領が、あからさまに不思議そうにしていたのが印象的です。

残念ながら、日本の記者との間では共有できる手法が、米国の記者との間では使えません。

トランプ大統領は安倍首相と日本人記者団の手品のからくりを知っており、そんな手を使わなければ、記者団の質問に答えることもできない安倍首相を、「コイツの頭は空っぽだ」と考えたはずです。

いいですか。政治家なのであれば、自分で考え、自分の言葉によって、自分が行おうとしている政策を国民に納得させることができなければなりません。それなのに、安倍首相は、担当者に書かせた原稿を、間違わないように読み上げているだけです。

日本のマスメディアは危機意識を持つべきです。首相官邸に忖度することが、海外のメディアで問題視されています。

先に書きました伊藤氏の性的被害についても、安倍首相に直結する山口氏が起こした事件だったため、有耶無耶にしています。

その日本のマスメディアに業を煮やした海外メディアは、この問題をトップで報じたりしています。お隣の中国でもそれが本になり、ベストセラーになったそうです。

中国へ恥ずかしげもなくやって来た安倍首相を、中国の習近平主席は、自分の前に座る安倍首相を、どんな気持ちで見たでしょうか。

安倍首相の記者会見が終わったあと、NHKのスタジオに戻ると、いつもの岩田氏ではなく、別の男性記者が座っていました。

これまで、安倍首相の番犬のようにNHK内で振る舞っていたのであろう岩田氏ですが、山口氏との関係を知るものが少なくなく、さすがにこのまま岩田氏を使うのを躊躇い始めたのでしょうか。

今日の朝日新聞は、新年になってもおそらく収まらないであろう「桜を見る会」についての記事が載っています。

その記事では、2005年に行われた同会の政府資料に触れています。当時は小泉純一郎氏が首相をしていましたが、招待者に割り振られる番号の上2桁は、当時から、「総理大臣」が【60】と決まっていたことがわかります。

これは昔からそう決まっていたのでしょう。とすれば、安倍首相が開く会のときだけ、その割り振りをしなかったとは考えられません。

安倍首相は決して触れられたくないでしょうが、明らかなマルチ商法によって多数の国民を詐欺被害に遭わせたジャパンライフの創業者で、元会長の山口隆祥氏への招待状には、首相直々の招待であることを示す【60】が上2桁に割り振られていたことが判明しています。

私は詳しいことは知りませんが、山口氏は、安倍首相の父親の安倍晋太郎氏の時代から、極めて親しい付き合いがあったと聞きます。

それだからこそ、【60】の番号を割り振り、桜をエサに人々を集め、自分の権力を誇示する集まりに招待したのでしょう。

私が想像しますに、首相が直々に招待した客に、参加費を請求することはなかっただろうと思います。前夜祭をホテルニューオータニのおそらくもっとも広く、豪華な会場で行ったのでしょうが、飲食料金を徴収したとは思えません。

この会の招待に【60】を割り振ったことを伝える朝日の記事には、それがわかる資料の画像が添付されています。その画像の左下隅に、【70】という番号があります。

これには、「報道関係者」という文字があります。

「桜を見る会」は歴代の首相が行ってきたと聞きます。その際、招待客を振り分けるため、報道関係者には【70】を割り振るのが慣例となっているのでしょう。

安倍首相が首相に返り咲いて以降も、毎年桜の季節になれば、大手報道機関に【70】の上2桁を持つ番号で招待状が届いたでしょう。

おそらくは、各大手報道機関のトップかそれに準ずる人が参加しているはずです。今春の前夜祭がどこで行われたか私は知りませんが、大手報道機関のトップも、安倍首相を囲み、にこやかに歓談したものと思います。

その前夜祭と翌日の「桜を見る会」の参加費がどのように処理されたか、各大手マスメディアで金の出入りを管理する担当者は、確認したでしょうか。

そこに何か、問題に思える記録が残っているのであれば、それを明らかにし、記者会見の場で訊くこともできるでしょう。

また、問題視されるまでは、ジャパンライフの会長も、何の気兼ねもなく会に参加していたでしょう。それを、会に招待されている報道関係者が会場で目にしないはずがありません。

であるのに、日本共産党の議員が問題視し、国会で取り上げるまで、報道で取り上げなかったのはなぜでしょうか。

昨日の安倍首相の記者会見もどきに象徴されるように、日本のマスメディアが権力に飼いならされ、それに無抵抗であるからではありませんか?

日本がまだ健全だった頃は、今に比べて日本のマスメディアもそれなりの信頼を世界からも持たれていたでしょう。それが今、マスメディアへの信頼も地に落ちています。

望まない性行為を一方的にされたことを伊藤詩織氏が必死に訴えていたのに、日本のマスメディアは、安倍首相に気兼ねし、及び腰の報道に終始しました。

その異常事態に、海外メディアが業を煮やし、伊藤氏が民事栽培で勝利したことをトップで伝えているのです。しかも、山口氏が安倍首相に極めて近い人物であることも報道しています。

地に落ちても、その気があるのであれば、再び這い上がることができます。日本のマスメディアに、その気はありますか?

しっかりしろ ! 権力に手なずけられた犬と見られているのを情けないとは思わないのか |。・`ω´・| ?!

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