私は昔から、あることに興味を持つと、それを長く続ける傾向があります。
私は映像と共に音声にも興味を持ちます。だから、何かの音や自分の声を録音することをよくします。PCを使い始めた1999年5月以降は、PCのハードディスクドライブ(HDD)にデジタルで録音するようなことをしています。
録る対象はそのときどきで替わります。あるときは、朝日新聞の「天声人語」を音訳することをしました。
また、本コーナーの更新を、私がしゃべった音声ファイルですることもありました。
その頃に使っていたマイクは、東京・秋葉原の店頭で見つけたのであろう安価(200円)なものでした。

今は、本コーナーの更新をすると、その冒頭部分を音訳することをしています。
自分の声を収録するのに使うレコーダーは、ZOOMのハンディレコーダー、H1 XLRです。

そのレコーダーで使うマイクは、今のマイクに換える前は、MXLのV67を使っていました。
今は、CLASSIC PROというメーカーの”CM11”というペンシルマイクを使っています。

それ以前のV67と録り比べ、CM11で録った声のほうが私の好みであることがわかりました。価格的には、CM11のほうが安いです。
こんなふうに、自分の声を録る環境は整いました。あることが整うと、別の録り方を「研究」したい気持ちが起こります。
ZOOMのH1 XLRを使い始める前は、自分の声を録るのに、同じZOOMのフィールドレコーダー、F2を使っていました。これは非常に小型のレコーダーで、専用のラベリアマイクが付属しています。

そのマイクは無指向性で、胸元につけて使います。
それを使っていた頃は、十分気に入った声に録れているように感じました。しかし、その後、今の環境で録った声と比べると、音質が劣っていることを知りました。
このF2は、別のマイクを使うことができます。そこで、手持ちの小型マイクをつけて自分の声を録ってみたらどうだろうと考え、試しました。
使ったのは、オーディオテクニカのAT9912というマイクです。このマイクは以前、フィールドレコーディング的に使うつもりで購入してあったものです。

指向性を持つコンデンサーマイクで、ステレオ録音に対応しています。しかし、F2はモノラルでしか録音されないので、モノラルの音声になります。
しかし、自分の声を録るのであれば、モノラルのほうが好ましいです。
F2にAT9912をつけ、マイクをつけたF2を手に持った形で録音しました。口までの距離は35センチほどです。
そのようにして録音した音声ファイルを下に埋め込みます。
私が使っているZOOMのレコーダーは、ほかに、マイクトラックレコーダーのM3 MicTrakがあります。いずれも、デュアルADコンバータが内蔵された32bit floatで録音できます。
録音時に入力ゲインの調節はできない構造です。録ったあとに、適正な出力ゲインに調節して使う録音形式です。
F2にAT9912をつけて録った声も悪くないと感じました。今はH1 XLRとCM11のコンビで録った声を気に入っているので、通常はそのコンビで録りますが、何か別の用途で、簡単に録りたいときはF2とAT9912も使えそうに感じます。
これを外に持ち出して、アンビエント録音するのもいいかもしれません。

ステレオでないのはウィークポイントになりますが、小型であることは、大きなプラスポイントとして補ってくれそうな気がします。
こんな調子で、ほかの人には役に立ちそうもないことを、ひとりで愉しんでいる私なのでした。
