何気ないことをしたことで、新しい発見が得られることがあります。ついさっき、それを得ました。
私はフィルムの時代から写真を趣味にしています。当時使ったのは、ヤシカ・コンタックス(ヤシコン)のRTSおよびRTS IIというカメラです。RTS IIは今も手元にあります。
私がこのカメラを選んだのは、ヤシコン用カール・ツァイスのレンズが使えたからです。私が好んで使ったのがカール・ツァイス プラナー50mm F1.4です。私がRTSおよびRTS IIで撮った写真の7割から8割はプラナー50ミリであったように思います。

デジタル時代の今は、多くのレンズが、オートでフォーカスが合うオートフォーカス(AF)レンズです。
私がフィルムで写真を楽しんだ頃は、自分でフォーカスを合わせるマニュアルフォーカス(MF)レンズが主流でした。当時からAFレンズがあったかどうかの記憶は不確かです。
今はレンズがAFになっただけでなく、瞳AFなど、フォーカスが合って欲しいポイントに自動でフォーカスが合ってくれるような機能がカメラに搭載されています。
そうであっても、最終的には、撮影者が自分でフォーカスポイントを自分で決め、フォーカスを合わせたいものです。
今回は、フォーカスの話が主ではないので、その話はこの辺にしておきます。
私は毎日写真を撮っています。被写体は昔からまるで変わらず、身の周りのものばかりです。
今朝は、のんびりとくつろいでいる我が家の愛猫のおてんばちゃんにカメラを向けました。はじめは、RF28mm F2.8 STMで気軽に撮りました。そのとき、ふと、プラナー50ミリで撮ってみたい気持ちが起こりました。

オールドレンズは電子接点を持ちません。ですので、ミラーレス一眼カメラで使う場合は露出の決め方が面倒になります。
はじめは、いつものように、露出を決定する三要素であるF値は自分で合わせるしかないのでそうですが、それ以外の、ISO感度とシャッター速度も自分で調節するマニュアル露出で撮りました。
そうやって数枚撮ったあと、Av(絞り優先AE)で撮ればいいことに、そして、それに近いAEのFv(フレキシブルAE)モードで先月末に撮ったことを思い出しました。
ただ、それを試したときは、撮れたものの、露出がオーバー気味に感じられました。今朝は、実験も兼ねてFvモードで試し撮りしました。その結果、それほど露出オーバー気味でない写真が撮れました。
これが今回発見したことです。前回は露出オーバー気味に感じたので、プラナー50ミリをFvモードで使うのはどうかなと考えました。同じことを今朝して見て、使えなくなさそうに感じました。違う結果が得られた理由が、今のところわかりません。
ともあれ、Fvモードがプラナー50ミリで使えるのであれば、プラナー50ミリの出番が増えそうです。私は50ミリの焦点距離が一番好きで、しかも、大のお気に入りのプラナー50ミリを使えるわけなのですから。
MFレンズですから、動きの激しい被写体の撮影には向きません。しかし、そうでない条件であれば、フォーカスを自分の好きなポイントに合わせられるMFレンズは不利にはなりません。
このあと、プラナー50ミリをFvモードで使ってみて、どれぐらい使えるか試してみることにします。
試してみた結果です。
室内で撮っている分には、Fvモードで露出は暴れません。暴れるのは、光が強い屋外です。
陽が強く当たった被写体は、完全な露出オーバーになります。オーバーは、1段から2段弱ぐらいです。
これでは、晴れた屋外にプラナー50ミリを使うとき、Fvモードは使えません。もっとも、RAW画像で撮っておけば、「現像」で露出の補正はできますけれど。
プラナー50ミリを外で使うなら、マニュアル露出かAvモードです。
ただし、Avモードでは露出補正を使えません。プラスとマイナスにどれだけ補正をかけても、まったく露出に反映されません。
いろいろ試し、結局はマニュアル露出に落ち着きそうです。
外で撮る時はISO感度をISO100とか400に固定し、F値を決めたら、あとはシャッター速度を変更して、適正露出にするだけです。このやり方であれば、それほど面倒ではなく、最適な露出にできます。
いずれにしろ、試行錯誤は無駄にはなりません。