このところは、スチル撮影周りに関心が向かう周期に入っています。
本日、関東南部の当地は雨です。予報では、関東は本日だけでなく、明日の昼頃まで雨が降る予報です。ここ最近は雨の日が多いです。天気が変わりやすいのは春になった証拠でしょう。
ただ、春になったといっても、気温が低いです。今朝も肌寒く感じたので、部屋のエアコンで暖房しています。
雨の降る日に写真を撮るのも、雨の日ならではの写真が撮れるので、それはそれでいいこともあります。ただ、私は身の周りの物を中心に撮るので、外に出ての撮影は控えています。小降りになったら庭に出て撮るかもしれません。
そんなわけで、家の中で、本日はストロボ撮影時における露出の決め方を自分なりにいろいろと試しています。
本格的にストロボを使った撮影をしようと思えば、ストロボはカメラから離したオフストロボ・ライティングにして使いたいです。ただ、我が家の愛猫、新入りおチビちゃんのおてんばちゃんをストロボで撮るのに、オフストロボにする余裕はありません。
ストロボをカメラのアクセサリーシューに取りつけるクリップオンストロボにせざるを得ません。
私が使っているのは、フィルム時代に手に入れたナショナル(今はパナソニック)の「PE-320S」というストロボです。

ストロボの光は直進性が強いので、それを被写体に直接当てると、硬い光になります。また、ストロボ独特の強い影ができます。
それとは別に、おてんばちゃんに近づいてストロボの強い光を照射するのは、おてんばちゃんの眼のためにも良くないだろうと考え、斜め上に向けて発光させ、バウンスした光で撮ることを考えています。
バウンスさせた光で撮影しても、おてんばちゃんの瞳にはキャッチライトが入ります。これがあるなしで、印象は大きく違います。
私が昔から使うPE-320Sは、発光部の角度を0°から45°、60°、75°、そして真上に向けた90°に調節できるようにできています。私は45°にして使うことが多いです。
また、発光部分を前にスライドさせて、使用するレンズの焦点距離に合わせた光の広がり方にすることができます。一番縮めた状態が35ミリで、スライドさせて、50ミリ、85ミリの3段階に変更できます。
発光部分の前にアダプタをつけることで、より広角のレンズにも対応できるように作られています。
今はヤシカ・コンタックス(ヤシコン)用カール・ツァイス プラナー50mm F1.4というレンズを使うことが多いので、今朝は50ミリにして使いました。
私がPE-320Sを使うときは、オートは使いません。発光量をマニュアルで調節します。
フル発光の状態から、1/2、1/4、1/8、1/16まで変えられます。これは、F値やシャッター速度、あるいは、NDフィルターを使うときと同様の考え方を当てはめることができます。
1/2は、この場合はストロボの発行量がフル発光の1/2になるということです。以下、倍々で発光量が少なくなります。NDフィルターもフィルターの濃度がこれに沿った度数で設定されています。
F値はf/1.4より1段絞るとf/2に、2段だとf/2.8にと1段ごとに変化します。シャッター速度も1/50秒、1/100秒、1/200秒と、1段単位(中間のシャッター速度も使えます)に変化させることで、カメラに入る光の量を考えます。
いろいろと試し、50ミリのレンズで愛猫のおてんばちゃんをストロボで撮ることを前提に、おてんばちゃんまでの撮影距離をだいたい60センチから80センチと仮定します。
同じストロボの光量でも、被写体に近づくほど光量は多くなり、逆に、離れるほど少なくなります。
ISO感度は、昔のフィルムの感覚で、ISO400にしてみました。シャッター速度は、昔がらストロボを使うときに使ってきた1/60秒とします。
EOS RPの説明書を見ると、小型の汎用ストロボを使う場合は、1/180秒以下で同調すると書かれています。マニュアルでシャッター速度を変化させた場合は、私が使うPRは、1/160秒の次が1/200秒で、1/180秒は選べません。
先に書いたように、ストロボは被写体に直接当てず、斜め上方向45°の角度で発光させます。このことで、当然、被写体にあたるストロボの光量が少なくなります。
最も光量の少ない1/16では光量が足りないようなので、2倍の光量の1/8にしました。
あとはレンズのF値です。被写体までの距離によって微妙に変化します。f/2.8かf/4ぐらいで、だいたい適正な露出が得られるように思われます。
デジタルカメラになり、ISO感度が非常な高感度になりました。しかし、どんなに高感度でも、蛍光灯光だけの室内で、ストロボなしに、綺麗な画像を撮ることはほぼ無理です。
本更新をしたあと、椅子の上で眠るおてんばちゃんをストロボ撮影してみました。眠っていたので、プラナー50ミリの最短撮影距離である45センチぐらいまで近づきました。
その際は、ストロボの発行量を最も少ない1/16にしました。そのうえで、F値がf/4ぐらいでちょうど良い露出になったように感じます。
私はストロボを使った撮影に限らず、RAW画像で常に記録するので、露出の補正は、「現像」段階で、補正できる範囲内で撮れていれば自由に補正できます。
色温度を私はマニュアルで5500ケルビンに設定しています。これはフィルムのデイライトタイプと同じ色温度です。ストロボの撮影にも適した色温度となりましょう。
カメラにストロボを取りつけたクリップオンストロボの撮影も、何度もそれを楽しむことによって、こんなときはこの設定と、迷わずに設定できるようになりたいものです。