私はフィルムの時代から写真を趣味としています。デジタル時代の今、私が使うカメラはキヤノンのミラーレス一眼カメラのEOS RPです。
本コーナーで少し前に書きましたが、私は写真を撮るとき、そして、動画を撮るときも、背面液晶は使わず、ファインダーを覗きたい派です。
RPの背面液晶はバリアングル式です。
それ以前に使っていたソニーのα7 IIはチルト式で、液晶モニタは、カメラボディに沿った垂直の状態から、水平方向にしか動かせませんでした。
私は基本的に背面液晶を使わないので、保護することも兼ねて、モニタ面を閉じ、モニタ面が見えない状態にしています。

私も稀には背面液晶を使おうと思うことがあります。
今の私の被写体になることが多いのは、昨年10月中頃から家の猫になった、我が家の愛猫の新入りおチビちゃんのおてんばちゃんです。
おてんばちゃんの姿を見つけると、つい、カメラを向けたくなります。
本日、関東南部の当地は朝から雨となっています。しかも、気温が低く、冷たい雨です。
ですから、外で遊びたいおてんばちゃんも、さすがに外へは出たがらず、家の中で過ごしています。
本更新をする今は、椅子に座る私の膝の上で眠っています。おてんばちゃんが膝の上で眠っていると、起こしてしまうので、立ち上がりたいときも、立ち上がらずに我慢することが増えます。
そんなおてんばちゃんを撮っていたとき、ちょっとした「トラブル」に見舞われました。
本日、RPには、パンケーキレンズのRF28mm F2.8 STMをつけています。

床にいたおてんばちゃんを撮ろうとした私は、普段は使うことが少ない背面液晶を開きました。そして、開いたあと、めったにやらないことですが、背面液晶をボディに固定してみました。
その状態で、床ぎりぎりの位置からおてんばちゃんを撮ろうとしました。すると、フォーカスが合わなくなる「トラブル」が起きました。こんなことは、RPを使い始めて初めてのことです。
シャッターを半押ししても、どこにもフォーカスが合わず、モニタにはアウトオブフォーカスの映像が映っているだけです。
そんなわけはないと思ってモニタを確認したところ、フォーカスエリアを示すAFフレームが、ファインダーの中心ではなく、右上隅にありました。
私は、AFフレームに「一点AF」を主に使っています。
右上隅にフォーカスを合わせたいことは稀なので、AFフレームを中心に戻そうとしました。しかし、戻し方を自分が知らないことに気がつきました。これまで、こんなことは一度もなかったので、その方法は考えたことがなかったからです。
ネットでその方法を検索し、次のページを見つけました。
同じキヤノンのミラーレス一眼カメラであっても、機種によって方法は異なります。
私が使うRPは、「AFフレーム選択ボタン」を押して選択モードに入ったあと、十字キーの上下左右ボタンを必要なだけ押すか、メインとサブの電子ダイヤルを必要なだけ回すかして、AFフレームを任意の位置に戻せばいいだけであることがわかりました。
もっと手軽にAFフレームを移動させようと思ったら、モニタで、移動させたい部分をタッチするだけで、その位置に移動します。これは、タッチに反応するよう設定している場合です。
見落としていました。消去ボタンを押すだけで、一瞬でAFフレームが中央に戻ってくれます。上で書いたことは、任意の位置に移動させるときに使うといいです。
AFフレームを自由に移動させられることを知り、使いようによっては、便利に使えるかもしれないと考えました。
それはともかく、どうして、AFフレームがいつの間にか右上隅に移動してしまったのでしょう? それは、私が、無意識でそのあたりを指でタッチしてしまったからです。
はじめに書いたように、今回、モニタを背面に固定することをしました。その際、意図せずにその辺りを指で触れてしまったのだと思います。
改めて、自分がどのように設定しているか確認しました。
「タッチシャッター」は[しない]になっています。
「タッチ&ドラッグ設定」は次のような設定です。
- タッチ&ドラッグAF:しない
- 位置指定方法:相対位置
- タッチ領域:右
それとは別に、「機能設定」の中に、「タッチ操作」を設定する項目があります。
私はそれを[標準]にしていました。ほかには、[敏感]と[しない]が選べます。
これが[標準]になっていると、撮影時にはタッチしてフォーカスが反応しなくなっていても、モニタをタッチしたときに、AFフレームが反応をするということでしょう。
実際問題、モニタをタッチすると、AFフレームがタッチした位置に移動することがわかりました。
スマートフォンで写真撮影のおもしろさに芽生えた人もいるでしょう。私はスマホは使いませんが、スマホで写真を撮るときは、モニタを指でタッチして、フォーカスを合わせたりする人が多いのかもしれません。
そのような人にも対応し、ミラーレス一眼カメラも、スマホと同じように、モニタをタッチしてフォーカスが合わせられるようにできています。
はじめのほうに書いているように、私は基本的にファインダーを覗いて写真を撮るのが好きです。背面液晶を閉じた状態が私のデフォルトです。
このように、モニタが持つ機能に無頓着だったため、知らぬ間にモニタに指を触れ、意図せずに、AFフレームを右上隅へ移動させてしまったのが、今回のミニトラブルの原因といえそうです。
ともあれ、今回のことで、AFフレームを自分の好きな位置へ移動させられることを改めて認識しました。意図して移動させて撮影するケースがどれほどあるかわかりませんが、それが必要な場合は、その機能を便利に感じるでしょう。
そのことに気づかせてくれたのが、今回のミニミニトラブルといえましょう。