昨日とおととい、2日続け、本コーナーで私が毎朝続けている自転車による散歩について書きました。といことで、この話題は3日連続となってしまいます。
私にその習慣が出来たのは昨年6月19日です。
その頃は一年で日の出時刻が最も早い時期にあたりました。午前4時半頃に、新聞を取りに外へ出たところ、関東南部の当地は濃い霧が発生していました。
濃霧は、何でもない日常を幻想的に換えてしまうので、以前から好きでした。その日は、霧の中を自転車で走ってみたいと思いました。
そして、実際に走り、それが楽しかったので、以来、毎朝、夜明けとともに自宅周辺を30分程度走ることが習慣となりました。
走っていると、思いがけないことに出会うことがあります。2日前の土曜日早朝は、車に撥ねられて死亡しているどこかの飼い猫が道路上に横たわっているのを目撃し、本コーナーでそのことを書きました。
その更新の最後には次のようなことを書きました。
車に撥ねられたどこかの家の猫を見たことをおてんばちゃんに話しましたが、私の話はおてんばちゃんには通じなかったでしょう。わかってもらえなくても、おてんばちゃんの頭を撫でました。
その、眼に入れても痛くないほど可愛いおてんばちゃんの頭を、今現在、撫でることができない状態にあります。
昨日の日曜日、関東南部の当地は気温が高くなりました。関東でもところによっては25度を超え、夏日になったところもあったでしょう。
この暖かさが影響したのかどうかわかりませんが、おてんばちゃんが昨日、突然、発情しました。オス猫を求めるように、独特な鳴き声を出し、始終落ち着きのない様子でした。
庭で、どこかの猫に追いかけられる様子も見受けられました。
おてんばちゃんとは出会いからして変わっています。
家では昔から猫をほぼ切れ目なく飼ってきました。それらは、知り合いからもらった猫ばかりです。
おてんばちゃんが家で暮らすようになったのは昨年の10月半ばです。その日、おてんばちゃんがどこからかふらりと現れ、当たり前のように、私の家で寝起きするようになりました。
人を警戒するところがまったくなく、人によくなついていました。そのようにして、現れたその日から、私の家の猫になってしまったのです。
昨年、17年間生活を共にした我が家の愛猫・にゃんこおチビちゃんファミリーの”お母ちゃん”こと元祖おチビちゃんが病気でこの世を去りました。
それは7月です。そして、新入りおチビちゃんのおてんばちゃんが家に住み始めたのが、その3カ月半です。ということで、元祖おチビちゃんの生まれ変わりのように感じていました。
寂しさを和らげるため、姿を変えて、ふらりと目の前に現れてくれたようにです。
おてんばちゃんの性格はとても活発です。これまで家で飼ったどの猫よりも好奇心が強く、木登りも上手でした。興味が持てそうなことを見つけては、それにチャレンジしていました。
木の高いところに鳥が停まっていると、その木に登り、鳥に近づいていったりしました。木の高いところから下に降りることにはじめは慣れず、苦労して地面に降りたこともありました。
また、私の家に住み始めた直後と今月初めの2回、ネズミ捕りの罠にはまりました。「ごきぶりホイホイ」を大きくしたようなもので、おてんばちゃんの毛がベタベタになり、難儀をしました。
いつかは避妊手術を受けさせようと考えていましたが、家に来たのは昨年の10月です。その1カ月前ぐらいに生まれたのだとしても、まだ半年です。
昨日、急に発情が始まったのを見て、週明けの本日、動物病院へ連れて行き、避妊手術を受けさせるつもりでした。そのために、おてんばちゃんを入れるためのかごのようなものも昨日買ってきました。
昨日だけで、おてんばちゃんの写真を49枚撮りました。

目下のところ、おてんばちゃんがどうなっているのかまったくわかりません。発情してどこかへ行ってしまったのか。それとも、何か突発的なことがおてんばちゃんに起きてしまったのか。
今は、無事に戻ってくることをただただ願っていますが、先のことはわかりません。
昨日の本コーナーで、シャーロック・ホームズが持つ特異な才能について書きました。
ホームズが何事件にぶつかり、それがすぐに解決できそうにないときは、バイオリンとしばし戯れるなど、事件とはまったく関係ないことに神経を集中させることができます。
私もおてんばちゃんのことが心配でたまりませんが、どれほど心配しても、おてんばちゃんが無事に戻ってこない限り、悪い想像で気をもむ時間ばかり持つことになってしまいます。
私にはホームズの真似はできませんが、少しでも見習って、頭の中からおてんばちゃんへの心配はできるだけ取り払って時間を過ごすことにします。
口でいうほど、それが簡単にできるとは思っていませんけれど。
そして、もしも戻ってくることがあれば、おてんばちゃんの頭をなでてあげようと思っています。
本コーナーで良い報告ができることを今は願っています。
ちょっとだけ途中経過です。本日の午後1時過ぎ、突然、発情した独特な鳴き声が聴こえてきました。おろらくおてんばちゃんの声です。発情して、家の周りにいるものと思います。
早く戻ってきてくれるとこの上なく嬉しいのですが。
午後6時過ぎ、おてんばちゃんが家に戻ってきました。まだ発情した声を出し、外へまた出たがっています。
いつもなら、自由に出入りできるようにしてあるのですが、今回ばかりは、明日、動物病院へ連れて行くまで、家の中にいてもらうつもりで、おてんばちゃんには我慢してもらっています。
明日まで、いつもは感じられないほど時間が長く感じます。