私のiPod classicは現役確定

私は、ちょっとしたことからいろいろなことに興味を持ち、興味の対象にしばらく集中するようなことを繰り返します。

今年に入って三週間ほどでも、Amazonの電子書籍端末のKindle Paperwhiteにまず興味を持ち、そのあとは、ストロボを使った写真撮影に興味を持ちました。

これらは今も興味が継続中です。

本日、新たな興味の対象が生まれました。それは、私が使うデジタルオーディオプレーヤー(DAP)で、いかに良い音で音楽を楽しめるかについての興味です。

今はスマートフォンで音楽を楽しむ人が増えたでしょう。ネットで音楽が配信されるようになり、ネットに簡単に接続できるスマホは、そのサービスを使って音楽を楽しむ端末としては相性がいいからです。

カメラがスマホの影響を受けたように、DAPもスマホによる浸食を受けているかもしれません。

私はスマホを使わないので、音楽を楽しむのにDAPは手放せません。私が使うDAPは、すでに生産が終了したAppleiPod classicです。

Kossのカナル型イヤホンとiPod classic

それらを楽しむための機器が進歩しても、iPod classicが持つ機能美と使いやすさが色あせることはありません。「クリックホイール」の上で親指の腹を這わせるだけですべてをコントロールできる機能は、他の追随を許しません。

私はこのクリックホイールに一遍で魅了され、使い始めたのです。

私はこのiPod classicにヘッドホンをつけて音楽を楽しみます。ヘッドホンにも、価格的にピンからキリまであります。

私は、メーカー標準価格15180円の”SOUND WARRIOR SW-HP10s”というヘッドホンを使っています。城下工業という、あまり知られていないのかもしれないメーカーの商品です。

素のままの音を聴かせるという評判を聞き、使い始めました。

どんな道具でも、もっと良い、多くの場合より高価なものを使えば、もっと良い結果を生むのではなかろうかと考え、次々に道具を乗り換える人がいます。

私にはそうしたことはありません。一度何かを使い始めたら、「こんなものか」と考え、それに満足して使い続けます

カメラにしてもDAPにしても、ヘッドホンにしても同じです。

一週間前の本コーナーで、由紀さおり1946~)の代表曲『夜明けのスキャット』1969)を取り上げました。

Yoake No Scat

その更新の中で、由紀の同曲をカバーして歌った小島麻由美1972~)の『夜明けのスキャット』について書いた昔の投稿を埋め込みました。今から25年前の投稿です。

夜明けのスキャット

その昔の更新を埋め込んだことで、小島の音楽が無性に聴きたくなり、手持ちの彼女の曲を登録してあるiPod classicで彼女の音楽を聴きました。

しかし、「迫力」を感じませんでした。ヘッドホンをつけ、ボリュームを最大にしても、物足りない音です。

そこで、音楽配信サービスのSpotifyが楽しめるようにしてあるタブレットPCで、小島の音楽を検索し、聴いてみました。数日前のことです。

タブレットPCにも同じヘッドホンをつけて聴きましたが、断然、こちらの方が「迫力」がありました。同じ音楽なのに、とても明瞭に聴こえたのです。

こんなわけで、iPod classicも現代の音楽環境では、残念ながら「過去の遺物」となってしまったのかと考えたりしました。

それが、今朝、あることをしたことで、そうではなかったことに気がつきました。

今朝、iPod classicであることを確認しました。それは音量の設定です。

設定を変更することはあまりありません。それを久しぶりに見て、「音量制限」を確認しました。すると、ちょうど中間あたりの音量でロックをかけてあることに気がつきました。

もしかしたら、2年前の9月、私の聴覚が音響外傷と思われる障害に見舞われたとき、必要以上大きな音が出ないよう、その設定をし、そのままになっていたのかもしれません。

音響外傷で難聴・耳鳴りがある場合は〇〇してみて! (札幌 耳鳴り)

音響外傷というのは、ライブハウスなどで、大音響を聴き続けたときにも起きるとされています。

それに気がついたあと、音量設定を最大値にし、そこでロックをしました。

そのあと、音楽を聴いて確認すると、半分ぐらいの音量でも十分「迫力」があるように感じました。

結局のところ、この設定をして、それに気がつかなかったことで、iPod classicから聴こえてくる音楽に物足りなさを感じたことになります。

というわけで、iPod classicもまだまだ「過去の遺物」ではないことが確認させてくれた今朝の出来事について書きました。

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