昨日、Yahoo!ニュースに次の記事がありました。
長野県岡谷市にある児童養護施設「つつじが丘学園」に、現金50万円が入った匿名の封筒が届いたことを伝えています。
記事によると、同学園に現金が届いたのは今回が初めてではないそうです。それが始まったのは2011年で、以来、今頃の時期になると、現金が届けられ、これまでの14年間に届いた現金額は700万円になったそうです。
名前も住所も書かれていませんが、添えられたカードに書かれた筆跡から、同じ人が毎年贈り続けてくれているのがわかるそうです。
今回届いた封筒には、「Dream for children」と書かれたカードが入れられていたとのことです。
同園の川瀬園長は、送り主に「一度会ってお礼がしたい」と話しています。
本件とは関係ないと思いますが、本記事を読んで、私はとっさにひとりの個人投資家を思い浮かべました。先月30日の朝日新聞・土曜版の「フロントランナー」で取り上げられたばかりのテスタ氏です。
彼が取引に使う松井証券の武藤氏が「今年2月時点で、これまでの総利益が100億円を超えたとうかがいました」と朝日の土曜版の取材に答えています。
今回の記事とテスタ氏を結び付けて考えたのは、テスタ氏も、大金を得てから、寄付をされていることを知ったからです。
今は資産が100億円を超えるテスタ氏ですが、投資を始めて1憶円に達した日が「いまだに一番嬉しかった」と語っています。
そして、その額に達した時、100万円を赤十字に寄付したそうです。
寄付行為について尋ねられたテスタ氏は次のように考えを述べています。
みんな最初は自分の生活のためにお金を稼ぐ。それができたら次は家族や身近な人のため、さらにお金が増えると、寄付に目が向くんだと思います。児童養護施設にも今年は3トンぐらい米を送りましたし、一件一件電話して必要なものを聞いたりしますし、困っている人っていうのは常にどこかにいるわけですから、喜んでくれるところにお金が回るようにしたいという感じです。
朝日の土曜版でテスタ氏のこの考えを知っていたため、何の根拠もなく、今回の記事とテスタ氏が自分の中で結びついてしまいました。
おそらくはテスタ氏とは関係のない、どこかのお金に不自由しない人が、少しでも役立ててもらおうと考えて、毎年、園にお金を届けることをしているのでしょう。
川瀬園長は、「善意の気持ちが今年も届いたことを子どもたちや職員に伝え、みんなで一緒にこれからも頑張っていきたい」と話されています。
私は2004年の大型連休明けに株式投資の真似ごとを始めました。それを始めた前年のクリスマス時期、名古屋にある名古屋テレビ塔の上から、数千枚の1米ドル紙幣と旧100円紙幣がばら撒かれる出来事があったのを憶えています。
総額100万円相当のお金をばら撒いたのは26歳の男性でした。その人は東京の国立大学を卒業して都市銀行に就職したものの、自分がリストラされるかもしれないという恐怖を勝手に持ち、半年でそこを辞め、自宅に戻りました。その後、公認会計士になるための勉強をし、デイトレーダーへと転身していったようです。
その人は、あまりにも簡単に株でお金が儲かったことで、逆に嫌気が射しての行為のようです。
資産が10億円を超えると、お金に関する考え方が変わるのでしょう。贅沢をしようと思えばいくらでもできるはずですが、世界的な投資家のウォーレン・バフェット氏(1930~)などがそうであるように、そういう人に限って、浪費をしません。
やがては自分のお金で誰かのためになりたいといった思いが芽生えたりするものなのでしょう。
どこかの誰かに贈られたお金で、恵まれない人が幸せになってくれたらいいと思います。
ちなみに日の出時刻はまだ遅くなり続けています。東京の日の出は午前6時42分です。私は日の出時刻の頃に自転車で走る習慣です。一番早かった頃より、走り始める時刻が2時間ほど遅くなりました。