前回は、一貫して個人が所有し続けてきた尖閣諸島の3島を国が買い上げることでほぼ合意したとの報道に対するネットの反応を、この種の観察に最も適していると思われる巨大掲示板「2ちゃんねる」で確認し、その感想めいたことも含めて書きました。
今回はその続編で、尖閣3島の現時点の地権者であるさいたま市の栗原家の内情について書くつもりです。ただ、 子供の頃から道草が好きなσ(^_^) 私でありますので、途中で横路に逸れる可能性もないではない、どころか、その可能性大です。
ネットが発達したことで、それまでであれば図書館へでも行き、膨大な書物の山から希望の情報を得なければ入手できなかったのが、今はネットで検索するだけで、こちらが予期しなかった情報までもが容易く得られるようになりました。
これは非常に便利である反面、自分や親族などに、第三者の目からは遠ざけておきたいような事情を抱えるような人にとっては、実に厄介な状況といえましょうか。
私は、今の地権者である栗原國起(くりはら・くにおき)氏について知りたいと思い、ネットで検索していたところ、かつて、國起さんが菅原通済という人物とつながりを持っていたことを偶然知りました。
私は不勉強なもので、通済という人のことはまったく知りませんでした。生まれは東京の麹町で、父親は、皇居を造営した建設業界のボスが畏れるほどの大物であったようです。
通済はその父の下で腕白者に育ち、長じてからは日本を脱出して事業を興したりしています。しかし、米相場に失敗したことで莫大な負債を抱えてしまった、とネットの事典「ウィキペディア」にはあります。
続けてそこに載っている記述を見ていきますと、日本に戻った通済は父が興した鉄道工業という会社の社長になり、のちには土木工業界の初代会長に就任しています。
現代は安全にも配慮されているでしょうが、昔は土木工事業や建設業は危険が付き物だったため、もともとそういう仕事が好きな人を別にすれば、好んで就きたくない職種になるでしょう。そのため、今は事情が変わってきているかもしれませんが、昔はほかの仕事に就けない生まれや境遇の人がその職種に就いたという話を聞きます。
今でいえば、原発事故(福島第一原子力発電所事故)を起こして未だに収束の目処さえ立たない福島の現場にそのような人々が多数入り込んでいるだろうと思います。
通済は、本職を離れてもいろいろと活動していたようです。意外なところでは、あの小津安二郎の映画にもしばしば出演しているといいます。たとえば、『秋刀魚の味』では、笠智衆が演じる父親の同窓生役で出演するといったあんばいです。
ということは、これまでに、それと知らずに在りし日の通済の演技も目にしていたことになりましょう。また、小津映画には壺や古書といった骨董品が小道具として登場しますが、そのうちのいくつかは、それらをコレクションしていた通済の所有物も使われていたかもしれません。
通済について書かれた記述の最後に、尖閣3島を所有する栗原國起氏がかつて通斉の運転手を務めていた、とあります。
意外なところで意外なつながりがあるものだと私は思いました。この場合、運転手といってもただの運転手ではなかったろうと私は想像を膨らませてみます。
何たって通済は、社会の表も裏も知り尽くした黒幕です。戦後の「三悪(売春・麻薬・性病)追放」キャンペーンの際には、暴力団の山口組の大親分であった田岡一雄とも活動を共にしているようです。
ということは、陽のあたる社会の表ばかりでなく、光に閉ざされた闇に蠢くような裏社会の人脈とも交流があっただろうと思います。いや、むしろ、裏の顔がきくからこそ表の重要な仕事にありつけたりするのだろうと考えたりもします。
それがため、身の危険を感じる場面も少なくなかったでしょう。そして、そうした場には、運転手も連れていったもしれません。つまりは、栗原國起氏は、通済の用心棒のようなことをした経験を持つのではないか、と私は想像してみるのです。
アメリカの昔のテレビドラマ『グリーン・ホーネット』で若きブルース・リーが演じたカトーも、運転手もするボディガードです。
これはあくまでも私の想像です。ですので、私の想像が真実に近いかどうかはまったくわかりません(´・ω・`)
はじめに自分で予想したとおり、道草好きな私は、菅原通斉というかっこうの道草の種を見つけてそれに夢中になり、終わってみれば、栗原家の内情については何も書いてナイジョー(´ρ`)、、、となってしまいました。
別に締め切りがあるわけでもありませんので、栗原家の内情につきましては、明日以降の本コーナーで書くことにします(^O^)/