昨日の本コーナーでは物欲について書きましたが、今日も似たようなことを書いてしまおうと思います。
今日の話の種は昨日の日経新聞・土曜版「NIKKEIプラス1」に載っていた記事でして、その土曜版には「私のお気に入り」というコーナーがあり、各界で活躍されている著名人それぞれの「お気に入り」の品々が本人によって紹介されます。
で、今回の「お気に入り」の品を紹介してくれているのは、テレビなどでもおなじみのバイオリニスト、葉加瀬太郎(はかせ・たろう:1968年1月23日、大阪府生まれ。血液型はA型。1990年にクライズラー&カンパニーのバイオリニストとしてデビュー。2002年8月に自分のレーベル「HATS」設立。10月2日に「VIOLINISMⅡ」を発表)さん(“So Nice -Taro Hakase”)です。
ところで気になる彼のお気に入りはといいますと_英国製の高級紳士靴です。
「な~んだ、革靴かぁ」というなかれ。その値段を聞いて驚かないでください。何と一足のお値段が15万円也!なのですから、、、(◎_◎)
「どうやったら、そんなに高い靴に仕立てられるんだ?」という感じですが、これは今も書きました英国製紳士靴で、エドワード・グリーンというブランドの逸品だそうです。
葉加瀬さん曰く、「良い品を長く使うことの格好良さを三十代になってからのロンドン滞在をきっかけに覚えた」そうでして、流行を追うのではなく、自分の納得できるものを大事に使い続けることの奥義を会得されたようです。
それを買い求めた靴店では、「履いて半年で(足が)痛くなくなり、一年でなじむ。2、3回靴底を取り換えてようやく自分の靴になる」といわれたそうです。
「2、3回靴底を取り換えてようやく自分の靴になる」ですかって私が繰り返すこともありませんが、それにしてもスゴい話だとは思いませんか?
で、葉加瀬さんご自身、実際に履いてみた感想は、「履きこなすようになると、高級カーペットの上を歩いているみたいな感覚」だそうです。なまじ値段が高いばかりではないようですね。
葉加瀬さんはその靴にすっかり惚れ込んでいらっしゃるようで、「この靴は一生使うつもり」と“宣言”され、日常的にも、「子供を寝かしつけた夜更けに、自宅のスタジオに籠もってこの靴を愛でたり磨いたりしながら、好きなシングルモルトのスコッチ(Scotch:スコッチ・ウィスキーの略。スコットランド地方産のウィスキー。麦芽糖化液を発酵させ蒸留して長年貯蔵したもの。他の穀物を混合することもある。麦芽をビート〔泥炭〕で乾燥するので、独特の燻香をもつ=広辞苑)のグラスを傾けて好きな音楽を聴くのが至福のひととき」となっているそうです。
葉加瀬さん、ちょっと“靴フェチ”入っていますか?、、、というのは冗談で、何となくわかる気がします。
そういえば、三度の飯よりも車が好きな人は、「車のボンネットを開けて、エンジンを愛でながらお酒を飲むと時間を忘れる」とかっていいますしね。
ともあれ、15万円の靴ですか。私にはなかなか縁のなさそうな話で、羨ましい限りです。
私はといえば、先日、葉加瀬さんと同じ英国ブランド(←ここだけ一緒(^_^;)の、私の場合はリーボックのウォーキング・シューズを買い求めました。
値段は高級紳士靴には遙か及ばず、およそ15分の1ぐらいですけどね。でも、大事に履こうっと。そだ! 葉加瀬太郎に1万円のウォーキング・シューズを“履かせたろ”なんちて。
何にせよ、持ち物はなるべく少なくして、良いものを長く使うことは大切なことのように思えてきました。