Amazonが提供するネットの動画サービスのPrime Videoである作品を見ました。『アガサと殺人の真相』という作品です。
私はこんな作品があることを知りませんでした。私はAmazonの有料会員であるので、Prime Videoで該当する作品であれば無料で見ることができます。
今回見た作品は、Amazonからのお知らせメールで知りました。
描かれているのは、タイトルからわかるとおり、「ミステリーの女王」とも称される推理作家のアガサ・クリスティ(1890~1976)です。アガサが売れっ子の作家となっていた1926年、彼女が36歳の年、突然行方がわからなくなり、それが騒動になったという事実があります。
彼女が行方不明になった原因は、さまざまな説が語られるだけで、当人が書いた伝記には、そのときのことは書かれていないそうです。
私が昨日見た本作は、彼女に現実に起きた失踪騒動を基に、その間に、彼女はこんなことをしていたのではないかと空想を膨らませて描いた架空の物語です。
彼女が世間から姿を消した頃、彼女と夫の関係は悪い状態にありました。夫には若い愛人ができ、本作でも夫はアガサに、離婚を繰り返し迫っています。
そんな状態にあったアガサに、見も知らない婦人から、ある出来事の調査依頼があります。彼女はその依頼にはまったく興味が持てず、依頼のために彼女を訪ねた婦人を、挨拶もそこそこに追い返します。
そのあと、精神的に追い詰められたアガサは、依頼人の婦人が残していった、新聞の切り抜きなどを収めた分厚いスクラップブックを何の気なしにパラパラとめくります。彼女はすぐに好奇心が刺激され、気がつくと、依頼人の婦人に連絡を取っていました。
彼女が描いた作品では、犯人が別人に変装する場面がよく登場します。作品を離れた彼女も、変装で自分を別人に変え、依頼人の婦人とふたりで、調査に乗り出します。
その出来事が解決するまで彼女は世間から姿を消し、その間、世間ではあのアガサ・クリスティが行方不明になったと大騒ぎになっていたというわけです。
本作についての説明はこれぐらいにしましょう。ここからは、本作中のある場面を見た印象と、別のことを関連付けて書きます。
本作に登場する中年女性が、それまでの物静かな態度をかなぐり捨て、顔面を大きく変化させ、自分のいいたいことを喚き散らす場面があります。
醜い顔で喚くその女を見ていて、私はある人の姿を重ね合わせました。それは、今、ドナルド・トランプ氏(1946~)と次期大統領を目指して争っているカマラ・ハリス氏(1964~)です。
日本では、トランプ氏のことはひたすら悪に伝えます。その一方で、ハリス氏にその資格がまったくないことをおそらくはマスメディアも知り抜いているはずなのに、「彼女」をこれ以上ないほど持ち上げる報道をしています。
しかし、マスメディアがどんなにハリス氏を持ち上げても、「彼女」に、米大統領になるだけの能力がないことは、明らかです。
「彼女」はどんなことでも、論理的に話をすることがまったくできません。「彼女」が話し出すと、それを聞く人の頭の中は「?」でいっぱいになってしまいます。「彼女」が話すことが一切理解できないからです。
「彼女」を批判的に見る米国人は、「彼女」を「酔っ払い」とみなしています。「彼女」の話し方や仕草が酩酊状態の人と共通するからです。
そのことは「彼女」自身も、いくら劣っているとはいえ、少しは自分でわかっているのでしょう。自分はまともな話ができない、と。それだから、次期米大統領の座を狙っているというのに、これまで、メディアの取材を一切受けずにいました。
その「彼女」が候補者になって初めて、ハリス陣営のCNNの番組に出演し、質問に答えました。
もちろん生放送ではありません。「彼女」のボロがでないよう、神経質に編集されたものです。生放送で「彼女」に質問し、それに答えてもらうことなど、彼らは怖くてできません。
その番組を見たひとりのYouTuber男性が、ネットの動画YouTubeで、番組の出来とハリス氏の答えを徹底的に批判しています。ゴミクズのようだ、と。
この動画の配信者によれば、1時間ほどの番組でハリス氏が話す場面は16分間しかなかったそうです。しかも、そこで話したことは、嘘っぱちばかりです。
ハリス氏は、自分に能力がないことがわかっているので、自分が何かについて話さなければならない場に置かれると、異常な緊張してしまいます。それは、画面からも痛いほど伝わってきます。
まるで、借りてきた猫のようです。
これが生放送だったら、「彼女」はどうなってしまうでしょう。
9月10日にはトランプ氏とのテレビ討論が待っています。それを放送するのが、ハリス陣営のABCテレビですので、ハリス氏がボロを出さないように懸命に努力をするでしょう。それでも、はじめからない能力を覆い隠すことは不可能です。
そんなハリス氏が、自分の能力のなさをごまかすときの「馬鹿笑い」や、それを聴く人になんの意味ももたらさない話を、顔面を大きく動かしてするときの醜い顔が、昨日見たアガサを描いた作品にあった、婦人の表情と重なりました。
9月10日に予定されている討論会で、「彼女」がどんなリアクションを見せてくれるか、今から楽しみで仕方がない私です。