使い始めて一週間が過ぎたキヤノンのミラーレス一眼カメラ、EOS RPを使って気になったことを書きます。

ミラーレスや一眼レフカメラで写真を撮るとき最も気になるのが露出設定です。私は自分で露出を操りたいので、ISO感度とF値、シャッター速度を自分で設定したいです。
それをするには、露出モードはマニュアル露出(M)を選ぶことになります。しかし、RPでそれをするのは少々面倒に感じます。
そのモードを選ぶと、シャッター速度はメイン電子ダイヤルで、F値はサブ電子ダイヤルで直接的に操作できます。問題はISO感度の操作です。
Mモードを選ぶ人でも、ISO感度はオートにする人もいるでしょう。しかし、ISO感度をオートにしてしまったら、Mモードを使う意味が薄れます。
逆のいい方をすれば、ISO感度をマニュアルで設定してこそ意味を持つのがマニュアル露出です。
RPのMモードは、ISO感度の設定が「独特」です。どうしてこんな設定になっているのか理解に苦しむほどです。
Mモードを使いながら、ISO感度をマニュアルで設定するときは、マルチ・ファンクション(M-Fn)ボタンをまず押さなければなりません。
その上で、サブ電子ダイヤルで、ISO感度の項目を選び、任意のISO感度にするという、実に面倒くさい設定方法になっています。どうしてこんな設定方法にしたのでしょうか。
これに気がついてから、私がマニュアル露出をするときは、Mモードは選ばないことにしました。代わりに、フレキシブル露出AE(Fv)を使います。
これは、ISO感度とF値、シャッター速度をオートでもマニュアルでも使えるフレキシブルな露出モードです。このモードを使い、すべてをマニュアルにすれば、Mモードと同じに使えます。
しかも、これであれば、ISO感度も、サブ電子ダイヤルでISO感度の項目を選べば、あとは、メイン電子ダイヤルで自分が望むISO感度にすることができます。
もしも、RPにFvがなかったら、使いにくいので、早々に手放したかもしれません。
その点、Mモードは、三要素をメイン電子ダイヤル、サブ電子ダイヤル、そして、コントロールリングで直接的に操作できます。その差は歴然ですね。圧倒的にMモードにぐんばいが上がります。
EOSのRシリーズの上位機種がどのような露出モードで、どのように反応するのか私は知りません。さすがに、上位機種で、RPのような面倒くさい設定になっているとは思えませんけれど。
あとで、上位モデルのマニュアルを読み、どのような設定になっているか、確認することにしましょうか。
本更新を一度終え、ある設定をしたことで、ここまで書いたことはすべて解消され、RPが非常に使いやすいカメラであることを確信しました。
決め手は、RFレンズについている「コントロールリング」です。私はまだこのシステムをよく理解できていなかったため、「コントロールリング」の使い勝手を知らずにいました。
本更新ではじめに書いたように、Mモードを使いながら、ISO感度の設定が面倒だったため、そんなわけはないと説明書を読みなおしました。
そして気がつきました。RFレンズについている「コントロールリング」にISO感度変更の機能を割り当てればいいのだと。
その設定をしたことで、Mモードを使うときも、ISO感度とF値、シャッター速度をメイン電子ダイヤル、サブ電子ダイヤル、そして「コントロールリング」で別々に直接的に操作して、自由に操ることができます。
いいですね。非常に便利です。
使い方を理解できなかったため、RPを設計した技術者には勝手な不満を述べてしまいました。申し訳ないです。
今後は、RPを愉しく使わせてもらいます。