またまたEOS RP

私がメインで使うカメラの話です。

カメラに興味を持つ人は、そのときどきに発売されるカメラに興味を持ち、それが買えるのであれば買って、次々に乗り換えるようなことをするでしょう。

私の場合は、この10年、ソニーキヤノンのミラーレス一眼カメラを、そのときどきで使うようなことをしています。

はじめに購入したのはソニーのミラーレスで、α7というモデルでした。これを使い出したのは2014年3月16日で、2017年4月22日まで使いました。

その後、同じソニーのα7 IIを2017年4月27日から使い始めました。これを2021年4月9日まで使ったあと、キヤノンのミラーレス、EOS RPを2021年4月12日から使い始めました。

Canon EOS RPにRF50mm F1.8 STM装着

ミラーレスに限らず、今市場に出ているデジタルカメラは、本来のスチルとともに動画も撮影できるようになっています。それらのカメラで動画をどの程度撮影するかは、使う人によって大きく異なるでしょう。

私の場合は趣味で、動画の撮影にも使っています。α7 IIからEOS RPに乗り換えたときは、RPの撮って出し動画でもいいと考え方を変えたことが、乗り換えの理由となっています。

RPを2022年10月21日まで使ううち、α7 IIで、もう一度Log撮影したい気が起こり、再びα7 IIに戻ることをしました。α7 IIを二度目に使い出したのは2022年10月25日です。

ソニーα7 IIとカール・ツァイス プラナー50mm F1.4

これでもう、キヤノンのミラーレスに移ることはなさそうに考えていました。しかし、また、EOS RPに戻ることをしました。

α7 IIを今年の7月2日まで使い、EOS RPを昨日(8日)から使い始めました。

RPは一度使ったことがあるカメラなので、説明書を見なくても使えるつもりでした。しかし、RPの操作は独特なところがあり、説明書に頼る必要がいくつかありました。

レンズ交換式のカメラを別のメーカーに変更すると、前に使っていたレンズは、メーカーごとにレンズマウントが違うため、基本的には使えなくなります。マウントアダプタを介することで使える場合もありますが、ソニーのミラーレス機のレンズをキヤノンで使うことは、そのためのマウントアダプタがなく、できません。

逆の場合はマウントアダプタを介して使えます。

キヤノンの場合は、ミラーレスになる前のデジタル一眼レフ(デジ一)用EFマウントのレンズは、キヤノン純正マウントアダプタを介すことで問題なく使えます。

私はキヤノンのデジ一を過去に使ったため、そのために購入したEFマウントの交換レンズが何本か残っています。RF用レンズがない今は、マウントアダプタ経由でキヤノンのEFレンズを使うつもりでした。

その計画が崩れました。前回EOS RPを手放すタイミングで、EFレンズをRFマウントに装着するためのマウントアダプタも手放し、手元にないことに、RPが手元に届いてから気がつきました。

レンズ交換式カメラの場合は、ボディだけあっても撮影はできません。幸いにもといいますか、フィルムの一眼レフカメラの時代に使ったヤシカ・コンタックス用カール・ツァイス プラナー50ミリ F1.4があり、それをRFマウントに装着するためのマウントアダプタは残してあったので、RPにプラナー50ミリのレンズだけはつけて使うことができます。

ヤシカ・コンタックス用カール・ツァイス プラナー50mm F1.4

というわけで、目下のところは、プラナー50ミリをRPにつけて使い始めました。

キヤノン EOS RPにヤシコン プラナー50ミリ

これで何かが困るかといえば、特別困ることはありません。フィルムの時代、私はプラナー50ミリが好きで、これをコンタックス RTSおよびRTS IIにつけ、どんなものでも撮っていました。

ヤシカ・コンタックスRTSⅡボディ

久しぶりにRPを手に取り、電子ビューファインダー(EVF)を覗いたとき、α7 IIよりも劣っているように感じました。なんとなく、RPのEVFが「ちゃち」なものに感じたのです。

しかし、使っていくうちに、その気持ちも薄れました。RPにはRPなりの使いよさがあることに気がついたからでもあります。

プラナー50ミリは昔のレンズですから、自分でフォーカスを合わせなければなりません。幾分視力が落ちたように感じていたため、マニュアルフォーカスに多少の不安がありました。

しかし、フォーカスをサポートするキーピングの機能を使うことで、充分補えそうなことがわかりました。

被写体が静止したものであれば、フォーカスを合わせたい部分を5倍、10倍に拡大し、確実にフォーカスを合わせることができます。こんなことはデジ一には不可能で、ミラーレスならではです。

露出の設定機能で、α7にはなく、RPにだけあるものがあります。それは、はじめてRPを使ったときにも感じた「Fv(フレキシブルAE)」です。

フィルムの時代は、使うフィルムを装填した時点で、ISO感度は固定され、あとは、F値シャッター速度を適宜に組み合わせることで適正露出を得ました。

デジタルのカメラになって大きく変わったことは、ISO感度が設定できるようになったことです。しかも、フィルムの時代には考えられないほどの高ISO感度での撮影ができます。

RPで使えるFvは、これら三つをオートとマニュアルで設定できる機能です。組み合わせは自由で、全部をマニュアルにすれば、マニュアル露出で撮影するのと同じです。これに加え、露出補正も使って自分が望む露出が得られるようになっています。

RPでもうひとつ、α7 IIにないのは、ピクチャースタイル(PS)に「オート」があることです。α7 IIのPSは、私はほとんどの場合「スタンダード」でした。

RPではそれを「オート」にしておくと、被写体に合ったようなPSをカメラが自動で選んでくれます。

私はRAW画像で撮影するので、撮ったときに自動で選ばれたスチルのPSが気に入らないと思えば、別のPSに変更するのは簡単です。

私は、ネットの動画共有サイトYouTubeの動画をつまらなく感じるようになり、このところは見る時間が本当に減りました。

自分で動画を作ることへの興味も今のところは薄れています。というわけで、RPで動画を撮ることは、今のところはあまりなさそうです。

無駄に動画を撮ったら、それを保存するためのハードディスクドライブ(HDD)の容量を圧迫してしまうだけです。

PRは35ミリフルサイズ撮像素子を搭載していながら、ボディを軽くする設計がされているため、とても軽いです。

レンズは、当面、プラナー50ミリ一本しかありません。それで不便を感じたら、そのときは、何か対処策を考えましょう。

私はEVFを使い、背面の液晶モニタはなるべく使わず、外蓋が見える状態で使おうと思ってます。

気になる投稿はありますか?

  • マニュアルISO感度指向の私マニュアルISO感度指向の私 写真を撮る時、あなたはどのようにして適正露出を得ていますか? 私はフィルムの時代から、写真撮影を趣味としています。フィルムで撮っていたときは、一眼レフカメラのヤシカ・コンタックRTSとRTS […]
  • 人間の視野に近いのが28ミリ?人間の視野に近いのが28ミリ? 私が使うメインカメラをキヤノンのミラーレス一眼カメラ、EOS RPに乗り換えて7週間が過ぎました。 この間、RPにつけて使うレンズは、キヤノンRFマウントのRF28mm F2.8 STMという広角単焦点レンズ一本のみです。 Canon EOS RPにRF28mm F2.8 […]
  • スナップ撮影時の設定例スナップ撮影時の設定例 手に入れて1カ月ほどになるカメラとレンズを使って写真撮影を楽しんでいます。 手に入れた機材については本コーナーで何度も書いています。キヤノンのミラーレス一眼カメラ、EOS RPと専用のレンズであるRF28mm F2.8 STMです。 Canon EOS RPにRF28mm F2.8 […]
  • 一本のレンズだけで勝負一本のレンズだけで勝負 本日、本サイトで次のYouTube動画を紹介しました。 https://youtu.be/Vccv8uZLYfg CONTAX RTS Ⅲ - Photographing Kiyosato, Nobeyama, Mizumoto Park コンタックス RTS Ⅲ - […]
  • 28ミリブーム到来前夜28ミリブーム到来前夜 私はフィルムの一眼レフカメラの時代から写真を趣味にしています。被写体は身の周りのものがほとんどなので、表現の幅は、昔から一貫して狭いです。 本コーナーで何度も書くように、フィルムの一眼レフカメラを使った時代、私が好んで使ったのは焦点距離が50ミリのレンズです。 その時代、ズームレンズは一般的でなく、焦点距離が単一の単焦点レンズが使われました。 その中で私が […]