紅麹菌はプベルル酸を作らない

本日、Yahoo!のトップページに次の記事が上がっていました。本記事を配信したのは共同通信社で、配信された時刻は前日の午後6時38分です。

今年の1月、突如のようにして、小林製薬が開発し、販売する紅麹を使ったサプリメントを摂取した人に「健康被害」が出ているとの報道が始まりました。

その報道をマスメディアが一斉に始めたこともあり、私ははじめから疑いを持ち、本コーナーで取り上げています。

騒動が始まってからは、厚生労働省の研究班とやらが「被害」の状況を調べ、これまでは、製造過程で「プベルル酸」ができ、それが「被害」を起こした基とされていました。

小林製薬としては、そのように推測されたものの、これまで、「紅麹菌事態が健康被害の原因ではない」と厚労省にも説明してきたようです。

本騒動を巡っては、先月28日、同社は、「健康被害」が出ているとされている腎疾患以外にも広げ、その調査結果を厚労省に報告しています。

そのことは、それが報道されたときに本コーナーで取り上げました。それをここでもう一度振り返っておきます。

同社は、どんな症状であれ、同社に「健康被害」を訴えてきた人の数を、28日の時点で170人だったと発表しています。

その170人に詳しく事情を訊いたのでしょう。その結果、「被害」を問い合わせてきた人170人のうち、91人は同社の紅麹サプリを摂取していなかったことがわかりました。

これでは、同社のサプリが「健康被害」の原因にならないため、170人から91人を引きました。

さらに、残った79人のうちの3人も、同サプリとの因果関係を医師が否定し、「被害者」の可能性が消えました。

残りは76人です。この76人は、一応は同社の紅麹サプリを摂取した人になるのでしょうが、「健康被害」ががんや脳梗塞にまで及んでいることが窺われます。紅麹菌に何らかの作用を起こす因子があたとして、それががんや脳梗塞を起こしたとは考えにくいです。

その後、同社の紅麹サプリによって「健康被害」を訴える人が81人に増えたという報道がありました。

同社が独自に調査をするまでは、紅麹サプリによって5人が死亡したとされていました。しかし、その後、この5人が同社の紅麹サプリの副作用によって亡くなった可能性が極めて小さくなりました。

同社は、入院患者が76人だと発表した先月28日、それより前に発表していた死亡者5人についても、新たな調査結果を発表しています。

それについても、それを本コーナーで取り上げたときに書きましたが、ここでもう一度書いておきます。5人については、次のように見直されています。

  • 2人 死亡と関係がないともいえない
  • 1人 同サプリメントを摂取しておらず、死亡と関係なし
  • 2人 死亡との関連が不明

この5人の年齢は、70代が3人、90代が1人、不明が1人です。また、それぞれの人の死因は、亡くなった順に次のようになるそうです。

  • 1人目:急性腎不全で死亡
  • 2人目:腎臓にダメージ有
  • 3人目:腎疾患を伴い死亡
  • 4人目:?
  • 5人目:腎疾患を伴い死亡

さらに、どの人がどの疾患か、あるいは複数人が同じ疾患を現れていたかなどは明らかにしていませんが、これら5人は、次のような基礎疾患があったということです。

5人個々の事例は、ネットの動画共有サイトYouTubeにある、CBCニュースで大石邦彦アナウンサー(1970~)が報告する動画で伝えられたことを基にしています。

小林製薬が死亡に関する問い合わせ170件を国に報告せず うち79件は「紅麹サプリ」を摂取していた!【大石が深掘り解説】

繰り返しますが、これまでの厚労省の調査やそれを伝えるマスメディアの報道では、「プベルル酸」が影響したとされてきました。

しかし、そのように嫌疑をかけられた小林製薬は、疑いを持たれた紅麹菌を分析し、「容量の異なるボトルと三角フラスコの中で菌を培養」し、それらを使って、菌を管理する温度や加水量を変えるなど、さまざまな条件を18種類作り、可能な限りの条件で、問題とされたプベルル酸が発生するか確認することをしたそうです。

その結果、同社の分析では、どのような条件であっても、同社の紅麹菌から問題とされたプベルル酸の発生は確認できなかったという結論を導き出しています。

この結果は今になってわかったのではなく、同社の紅麹菌が腎毒性を持つプベルル酸を作る能力がないことをまとめた報告書を、4月下旬には作成していたことを、本報道をした共同通信が同社に取材し、同社の関係者によって明かされたそうです。

報告書というのですから、その結論は、同社が持つだけでなく、おそらくは、本騒動を取り締まる厚労省へも、4月下旬か5月はじめには報告したということでしょう。

しかし、これまで、プベルル酸が紅麹菌では作れないという「事実」を厚労省は発表していません。なぜでしょうか。

その一方で、同社の紅麹サプリを摂取した人が、何らかの「健康被害」に遭い、最悪の場合は死亡し、そうでなくても、入院するほどの副作用が現れた人がいたとマスメディアは報じています。

問題は、それらの副作用が、小林製薬の紅麹サプリに含まれるどの成分によって起きたのかということです。

これまで、それを疑い、同社に強く対応を求めた厚労省は、プベルル酸が主原因とだとしてきたわけですが、その可能性は、4月下旬には消えています。

それから2カ月過ぎましたが、未だに、別の原因の可能性が指摘されていません。

本騒動については、本コーナーで私は、騒動をつつくのもいいけれど、それをすることで「藪をつついて蛇を出す」結果になりはしませんか? と皮肉を込めて忠告しました。

その忠告のようなことが、ここへ来て、現実味を帯びてきました。

騒動が始まると、監督官庁である厚労省と、同省の考えをまったく疑わずに報じるマスメディアは、はじめから小林製薬の加害を疑わず、一方的に同社の非を責めることだけをしてきました。

私は本騒動が始まった当初から、同社や厚労省に寄せられた「健康被害」の原因は、同社の紅麹サプリにあるのではなく、別の原因で「健康被害」がおき、それらの人々が、たまたま同社の紅麹サプリを摂取していただけではないのか、と直感し、本コーナーでもそのように自分の考えを書きました。

私は、はじめからそれを信じて疑いませんでした。

そして、「健康被害」を受けた人や、受けた人の家族の訴える症状の原因となるのは、存在しない新コロウイルスのために作られたことにされているワクチン(似非ワクチン)を摂取した結果ではないのか、と考えています。

似非ワクチンを製造する世界のビッグファーマのひとつ、ファイザーは、似非ワクチンについての秘密文書を残していますが、そこには、似非ワクチンを接種した人に、1300ほどの症状が出る可能性について書いているそうです。

今、日本でも突然死や突然の発病で苦しめられている人が続出しています。それが有名人であれば、隠しておくことができません。

それだから、有名人が突然何らかの疾病に苦しめられるようなことが起こると、それを新コロウイルスのせいにして、「コロナ後遺症」だとしています。

あらゆる疾病の原因になりかねないということです。

いいですか? 新コロウイルスというウイルスはこの世に存在しません。

問題のウイルスがないのですから、それに「感染」することは起こらず、従って、それが発病し、治癒後も後遺症として残ることは起こりません。

そうした疑いが、紅麹サプリによる「健康被害」だとされているものにも持たれるのではないか、と私は警告しているのです。

幸いといいますか、紅麹騒動が大きくなったことで、厚労省としても、それによって起こされたする人の「健康被害」を無視できなくなりました。

この際、「健康被害」を受けたと訴えた人の症状をつぶさに観察したり、既に亡くなった場合は、その人の遺族に詳しく話を訊き、それがなぜ起きたのか、調査し、発表してください。

また、厚労省がそれを発表したら、マスメディアはそれらをすべて報道してください。

ともあれ、本騒動で当初から疑われた「プベルル酸悪玉説」は消えました。ほかには、どんな成分が、「健康被害」を訴えた人の健康を害した原因として想定されるでしょう。

このままでいきますと、根拠なく疑われ、営業に多大な被害が出た小林製薬は、国やマスメディアに、損害賠償を求めるのが許されるようになるでしょう。

その訴えがあれば、国やマスメディは自分たちの非を素直に認め、同社が納得するまで、被害の補償に努めてください。

私は大いに皮肉を込めて、推移を注意深く、最後まで見届けるつもりです。

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