先日の本コーナーで、母里啓子(もり・ひろこ)氏(1934~2021)の『改訂版 もうワクチンはやめなさい 予防接種を打つ前に知っておきたい33の真実』について書きました。
改訂版が出る前の本は2014年に発刊されています。今から10年前です。母里氏は国の公衆衛生に関わる仕事をされ、国の対応には長く疑問を持たれていたようです。
本書の巻末では、母里氏と同じように、医師の立場でありながら日本の医療現場に懸念を持たれ、多くの著書を著された、近藤誠氏(1948~2022)との対談が収録されています。
その対談中で、母里氏が次のように発言しています。
ライ症候群はアスピリンによる薬害ですね。
母里啓子. 改訂版 もうワクチンはやめなさい 予防接種を打つ前に知っておきたい33の真実 (p.157). 株式会社双葉社. Kindle 版.
昨日(25日)の本コーナーでは、ハンセン病の治療に使われ、ほとんど効果がなく、薬害だけを生んだ「虹波(こうは)」という薬剤について書きました。
それを書いているとき、読んだばかりの母里氏の本で近藤氏と対談した中で、上に紹介した母里氏の発言があったことを思い出しました。
ハンセン病を日本では「らい病」といっていました。ただ、母里氏のいう「ライ症候群」とハンセン病は全く異なる病気とネットの事典ウィキペディアには書かれています。
ただ、ライ症候群についての記述を読むと、この病気もいろいろとわからないところがあるように感じます。症状が多岐にわたるため、症候群としているようです。
大元にあるのは「インフルエンザ脳症」です。この症状のひとつがライ症候群になるようです。この病気の原因は「いまだ不明」とウィキペディアには書かれています。
その原因を母里氏は、インフルエンザの時に解熱剤として処方されたアスピリン(アセチルサリチル酸)が原因で発病していると指摘しているわけです。
母里氏の発言を受け、近藤氏が次のように解説しています。
昔、インフルエンザで飲ませたアスピリンにより、脳がやられ、肝臓がやられることがわかり、アメリカ、ヨーロッパはアスピリンをやめたんです。そしてアセトアミノフェンなどの弱い薬に変えた。日本もアスピリンはやめたんだけど、愚かなことに、より強いボルタレンやポンタールといった解熱剤を使い出してしまった。それでかえってひどい脳症を引き起こすことになり、それがインフルエンザ脳症だったんです。
母里啓子. 改訂版 もうワクチンはやめなさい 予防接種を打つ前に知っておきたい33の真実 (p.157). 株式会社双葉社. Kindle 版.
ドイツの製薬会社バイエルンが開発したアスピリンが、スペインかぜとされた障害の原因だとも近藤氏は述べています。
私はスペインかぜの原因がワクチンの薬害だと聞き、それを本コーナーで何度か書きました。
10年前の2014年8月に行われた母里氏と近藤氏の対談の中で、近藤氏はそのように指摘していたというわけです。
母里氏と近藤氏の意見が一致するのは医療の問題です。母里氏は「医療マフィア」と述べています。
専門家と製薬会社、厚生労働省、医療機器メーカーなどがグルになり、国民の恐怖を煽り、不安にさせた上で、「こんないいものがありますよ」と鼻先に医薬品やらワクチンをぶら下げ、売り上げを伸ばすという手口です。これには、いうまでもなく、マスメディアも加わっています。
新コロウイルスは存在しませんが、いまだに存在すると信じる人は、ただの風邪をひいても新コロウイルスに感染したのではと疑う愚かなことをしています。
もとのウイルスが存在しないのですから、それに「感染」し、発病することがないことをいい加減に気がついて欲しいです。
風邪をひいて、熱が出ることもあるでしょう。
自分でなく、子供が発熱すると心配して病院へ行ったりすることが多いでしょうが、母里氏は、欧米ではインフルエンザごときで病院へは行かないと書き、それが世界の常識だと説いています。
上の方で紹介したように、アスピリンは危険だということで、それに代わる成分に代わっています。ところが、製薬会社が特許の切れた薬をジェネリック薬として薬局で売ることをします。
たとえばロキソプロフェンとかファモチジンとかで、近藤氏はそれらを知らずに飲む一般人のことを考え、「危なくてしようがない」と述べています。
ただの風邪を、そのウイルスがない新コロウイルスに「感染」したと勘違いし、熱が出たといって、危なっかしい解熱剤を飲み、自分で脳症を起こす人もいるでしょう。
近藤氏によれば、生理痛でボルタレン(ジクロフェナク)を飲んで脳症を起こした女性がいるそうです。
スペインかぜとされた症状も、アスピリンを中毒になるほどの量を服用された結果だとしています。当時の米国では、日本の10倍の量が使われたりしたそうです。
そんなに服用したら、健康な人も死ぬだろうと近藤氏が述べています。
そのインフルエンザ脳症のひとつがライ症候群なのであれば、この原因も、薬害といっていいのではないでしょうか。ウィキペディアには「発病の原因は不明」と書かれていますけれど。
昨日の本コーナーで取りあげたハンセン病にしても、本当のところは、これから明らかになるのかもしれません。